初音ミクのメディア展開
初音ミクのメディア展開では、 クリプトン・フューチャー・メディアのバーチャルシンガー『初音ミク』を中心としたメディアミックス展開について記述する。 この記事では、内容を分割しています。ここに含まれない情報については下記のページをご参照ください。
概要2007年8月に音楽製作用ソフトとして発売された初音ミクの大ヒットを受け、権利元であるクリプトン・フューチャー・メディア(以下クリプトン)に多数の企業が初音ミクの商業企画を打診していた[1]。後にヒット商品となるグッドスマイルカンパニーのキャラクターフィギュア「ねんどろいど 初音ミク」や、セガのゲームソフト「初音ミク -Project DIVA-」については、発売翌月の2007年9月には既に企画が持ち込まれていた[2][3]。 しかし、当時持ち込まれた殆どの企画は「萌えキャラ」としてのキャラクタービジネスの提案だった[4]。クリプトン社の代表取締役・伊藤博之は初音ミクの本質を創作中心のムーブメントと捉えていたため、当時打診されていた殆どの企画を断ったという[1]。ミクの生みの親である同社の佐々木渉(wat)は、既存の秋葉原カルチャーと以後に台頭するネットカルチャーは別物と考えており、既存の萌え系ビジネスとは切り離す形で軌道補正した旨を語っている[5]。 クリプトン社は商用利用については「クリエイターの創作の場」として調整するようにしている[6]。初音ミクユーザーの作った楽曲だけでなくデザイン(コスチューム)の公募を行ったり、関連商品へネットでの流行の取り入れを求めることも行われている[3][6]。 クリプトン社の目黒久美子(わっしょい)は、当初はメディア展開できる公式イラストが少なくバリエーションにも限りが出ていた為、イラストレーターに新たに描き下ろしを依頼してそれを元に展開していく流れが作られたと述べている[7]。また、当時のクリプトン社はライセンス(IP)ビジネスのノウハウがなかったため、基本的な知識・プロセスを他社から教わりながらノウハウを蓄積していった[7]。 2023年12月時点でグッズ等も含めた売上は中国(本土)の1強で、他の地域とは異なる盛り上がりを見せており、中国で流通している和製IPの中でも初音ミクは常に上位に位置づけられている[8]。 公式ポータルサイト「piapro.net」では国内で展開されたグッズが多数掲載されているが、著作権上の都合で掲載されていないものもある。また、海外向けの商品は国内向けのサイトでは基本的に取り扱っていない[注 1]。 総合プロジェクトSEGA feat. HATSUNE MIKU Project→詳細は「SEGA feat. HATSUNE MIKU Project」を参照
2008年に正式発足したセガとクリプトン社による共同プロジェクト。ピアプロキャラクターズ関連のゲーム、グッズ、ライブコンサートなどを長期に亘って展開している。 初音ミク GTプロジェクト→詳細は「グッドスマイルレーシング」および「Studie GLAD Racing」を参照
2008年シーズン途中より、SUPER GTの300クラスに初音ミクが描かれた痛車の姿のレーシングカーが出場している。
初音ミク Happy 16th Birthday -Dear Creators-クリプトン社が初音ミクの16歳(周年)を記念して展開するプロジェクト[14]。2023年2月10日に正式発表され、初音ミクの軌跡を振り返りつつ、「創作の輪」がさらに大きく広がっていくように多方面のクリエイターと共に新規企画が実施されている[14]。 コンセプトは「16年間に生まれた『初音ミク』、これから生まれる未来の『初音ミク』。全てのクリエイターに祝福を。」。メインビジュアルのミクはこれまでにも様々な公式企画に携わってきたRellaによるもので、クリエイターが初音ミクという存在を形成するために使う多数のツールの集合体「創作の羽根」を背に纏っている[14]。 ポケモン feat.初音ミク Project VOLTAGE→詳細は「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE」を参照
2023年8月31日に発表された株式会社ポケモンとのコラボレーションプロジェクト。通称「ポケミク」。 バリエーション・派生キャラクター→詳細は「ピアプロキャラクターズ § バリエーション・派生キャラクター」を参照
初音ミクにはクリプトンのメディア展開から誕生した公式が主導するバリエーションと、楽曲やMMDなどのファンメイドコンテンツから誕生した非公式のバリエーションが存在する。これらも初音ミクの公式企画や商品ラインナップの一部としてメディア展開が行われている。 クリプトン公式系 ファンメイド系
アニメ作品クリプトン・初音ミク公式
公式コラボ出演
その他
模型・ぬいぐるみミクはその人気の高さによって「フィギュアブーム」を巻き起こし、音声合成ソフトの枠すら越えてフィギュアシーンに影響を与えた[18]。パッケージイラスト、クリプトン公式企画、ミクのバリエーション、新規原画を元にしたオリジナル、ファンメイドコンテンツを元にした模型・ぬいぐるみが存在する[19]。 国内外の企業から様々なバリエーションが展開されているため、シリーズの基幹となる商品を軸に解説する。 フィギュア・キット
その他のシリーズ(フィギュア・キット)上記以外。パブリッシャー別・五十音順。
ドール
ぬいぐるみ
地域・地方本節では国内の地域とのコラボレーションを記載する。
北海道→「雪ミク」も参照
2010年12月2日、クリプトン・フューチャー・メディアとその所在地である札幌市との間で「シティプロモート分野における連携協定」が交わされ、札幌市をPRしていくことを謳っている[34]。 クリプトン社の代表取締役・伊藤博之は、「初音ミク」に特定の国・地域のイメージが強くなるとそれ以外の地域の人たちとの距離が離れることを懸念し[5]、札幌市もしくは北海道とのコラボはミクの冬季仕様「雪ミク」の側面が担当することになっており[5]、北海道関連の様々な団体・企業とコラボしている。一方で、通常の初音ミクでも北海道関連の企画が実施されるケースがある。 本節では、雪ミク以外の初音ミク関連企画を中心に挙げる。
他の地域
スポーツモータースポーツに関しては「#初音ミク GTプロジェクト」を参照。
デジタルコンテンツ(ゲーム以外)ゲームについては「初音ミクを題材にしたゲーム作品」を参照。 クリプトン・初音ミク公式(デジタルコンテンツ)
外部コラボ(デジタルコンテンツ)
TV・ラジオ番組
飲食業・飲食物公式ポータルサイト「piapro.net」には、約350品(2024年2月時点・抜け落ち多数)が掲載されている[73]。 主なパターン(飲食)
主な飲食関連
小売クリプトン・初音ミク公式(小売)
コンビニ
量販店・百貨店
その他(小売)
電子機器ハードウェア・デバイス
その他(ハードウェア・デバイス)電子楽器・音楽再生機器→詳細は「初音ミクの音楽コンテンツ § 楽器・音楽再生機器」を参照
アパレル公式ポータルサイト「piapro.net」には、約1600品(2024年3月時点・抜け落ち多数)のアパレル商品が掲載されている[140]。
コラボしたアパレルブランドの一覧
医薬品・化粧品
乗り物・交通機関
ホテル・宿泊施設
伝統文化・総合芸術
2012年以降は芸術分野に進出し、これまで接点のなかったハイカルチャーとのコラボが行われていった[172]。
アンバサダー・イメージキャラクターとしての活動→詳細は「初音ミク § アンバサダー・イメージキャラクター」を参照
チャリティー活動
IPコラボ
その他
製品(その他)
企画(その他)
脚注注釈出典
参考文献公式サイト(メディア展開)
ムック・雑誌
新聞・タブロイド
外部サイト
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