南海トラフ海底地震津波観測網![]() 南海トラフ海底地震津波観測網(なんかいとらふかいていじしんつなみかんそくもう)略称(N-net)は、南海トラフ地震の想定震源域の西端の日向灘から室戸岬沖の海底観測網が未設置だった海域に敷設された地震・津波観測監視システムのひとつ[1][2]。2019年から整備が開始され2024年に沖合システムの整備が完了し運用が開始された[3]。沖合システムと沿岸システムからなる2系統の観測網でそれぞれ18台(合計36第)の観測ノードで構成される。各ノードは海底地震計、海底圧力計によるリアルタイム観測網が行われ、緊急地震速報や津波予測に利用される[2]。沿岸システムの整備完了、運用開始は2025年を予定[4]。かつて DONET3 と呼ばれていた[5][1]。 概要防災科学技術研究所が運用管理し串間沖から室戸岬沖の海底には、稠密かつ高精度に地震や津波等のリアルタイム観測を行うための観測機器が設置され、観測データは陸上局から専用回線によりアルタイムで海洋研究開発機構や防災科学技術研究所、気象庁への配信が行われる。 南海トラフを震源域とする海溝型地震と地震により発生する津波を常時観測監視するための、2箇所の陸上局とケーブル式の海底地震計や水圧計などにより構成される。宮崎県串間市と高知県室戸市に設置された陸上局から沖合システムと沿岸システムの2系統のケーブルが敷設されている。ケーブルシステムはDONETで採用された分岐システムを持つノード方式とと日本海溝海底地震津波観測網(S-net)で採用された分岐の無いインライン方式を併せたハイブリッド型である。
強震計、広帯域地震計、水晶水圧計、微差圧計、ハイドロフォン、精密温度計が設置され、地殻変動のようなゆっくりした動きから大きな地振動まであらゆるタイプの海底の動きを確実に捉える。 目的
類似の観測網
出典
脚注
関連項目外部リンク |
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