土佐中学校・高等学校
土佐中学校・高等学校(とさちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、高知県高知市塩屋崎町に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校・高等学校。 概要中学から高校への進学の可否は中学3年次に行われる及落審査の後に決定するため中学入学時に高校への進学を保証していないが、ほぼ全員の進学が認められている[注釈 1]高校へは例年50名程度外部の中学からの入学がある。高校からの編入組は『NP』(new power) 、中学からの生徒は『OP』(original power) と呼ばれている。 現在の情勢に合わないという理由から唄われていない校歌の歌詞にある通り文武両道を意味する「右文尚武」を標榜している。吹奏楽部、棋道部、放送部、オーケストラ部、陸上競技部、バドミントン部、登山部、ハンドボール部、自転車競技部、総合科学部などが全国大会へと出場している。 略称は中高それぞれ、土佐中、土佐高。中学校と高校を併せて土佐(とさ)や土佐校(とさこう)、土佐中高(とさちゅうこう)と呼ばれることがある。 また後述する事故が元となって、雷に対する警戒を徹底させることでも有名[要出典]。 沿革第一次世界大戦に伴う好景気によって財をなした川崎幾三郎と宇田友四郎が私財を投じ、少数精鋭の英才教育を施す中学校として設立した土佐中学校(旧制)が前身となる。 年表
学校行事
授業基本は教室で行う。他の教室としては書道室・音楽室・被服室・調理室・美術室・金木工室・理科室・図書室・予備教室・PC室などがある。また自教室で行う授業では教諭が、前述したような自教室以外の教室で行う授業では生徒が移動してそれぞれの教室に行く。 体育の授業は男女別々(クラスマッチ練習や運動会予行などは例外で一緒に行う)で、体育館・学校グラウンド・25mプール・新グラ(竹島グラウンド)・柔道場・卓球場・剣道場などで行う。 制服夏・冬服男子は黒の詰襟・ズボン、女子は紺のブレザー・スカートを着用する。男女とも袖口から10cmほどのところに白線が1本入るのが特徴。もとは修学旅行等、校外での活動で教員が生徒を識別する(悪さを防止する)ために袖に白線を巻かせたのが最初とする説がある。小学6年生が入試前に受ける、入試模擬試験も白線会と呼ばれる。 夏期には男子は白のカッターシャツまたは開襟シャツに黒の学生ズボン、女子は白の開襟シャツにスカートを着用する。夏期の制服には白線のような目立った印はつかない。 体育服・水泳着昔は男子は白の長袖・半袖体操服に黄白色の長ズボン・短パン、女子は白の長袖・半袖体操服にえんじ色のブルマを着用していた。 現在は男女ともにデザインが共通で男子が青の長袖ジャージ・青ラインの半袖体操服・同色の短パン、女子が臙脂の長袖ジャージ・臙脂ラインの半袖体操服・同色の短パンに変更になっている。 水泳着は男子は紺色のボクサー型の水着、女子は紺色のセパレーツ型のスクール水着を着用する。 上履き2003年に変更になった。それまでは男子が藍色、女子が緑色のスリッパだったが、現在では男女での色分けはなく、学年ごとに違う色を使用する。甲の部分に白または黄色の校章が入る。(PS 2019年に変更) トイレにはトイレ用スリッパ(上履きスリッパと同じもので色は黄)があった。現校舎ではトイレ用スリッパの着用は体育館棟1階トイレのみである。 施設以前の校舎は老朽化が進んでいるうえに、南海トラフ地震も予想されているため、2007年夏から大規模な改築工事が行われた。2008年6月には第一期工事が完了し、一部新校舎への移転が行われ、2009年11月には、全ての新校舎が完成し、グラウンドも整備された。なお、これにより、校舎と離れた所に存在している竹島グラウンド(通称「新グラ」)が、もっとも古いグラウンドとなった。 校舎中央棟・中学棟・高校棟に分かれており、ほとんどの教室に冷暖房と単焦点プロジェクターが完備されている。そのため、視聴覚教室は設定されていない。 2階には職員室のほか、中高ともに使用する図書館・PC室・体育館などがある。 高校棟には普通教室のほか6階に理科実験室(物理・化学・生物)・書道室などがある。 中学棟には普通教室のほか6階に音楽室・被服室・調理室などがある。 中央棟6階には、多目的ホールである筆山ホール(収容人数約300人)がある。筆山ホールは吊り下げレール式のパーティションでA、Bの二部屋に区切り大講義室として使用できる様に設計されており、年度初めの身体検査などに使用されている。 体育施設以下の施設がある。新グラは校舎から徒歩15分程度の位置にある。
食堂・売店学食は、体育館(2階)のある棟の1階に、売店は校舎1階に所在している。 売店には一通りの文房具や学校指定の筆・上履き・体操服があり、またコピーを行えるプリンタも設置している。 寮向陽寮という男子寮がある。定員男子60名で全室個室、2食付である。女子寮は設置していないが、下宿を紹介している。男子生徒で自宅通学できない者は向陽寮に入寮するのが基本であるが、満員で入れない場合やその他の事情がある場合は学校紹介の下宿から通学することとなる。 他に野球部用の右文寮が新グラウンドに併設されている。 部活動運動部では野球、サッカー、陸上、水泳、軟式・硬式テニス、バドミントン、ハンドボール、弓道、剣道、空手道、登山、自転車が、文化部では演劇、棋道、写真、放送、吹奏楽、俳句同好会、映画部、美術部、総合科学部等がそれぞれ全国大会への出場実績がある。 生徒の自主性によりそれまでにないまたは一度廃部になった部をつくるということもしばしばあり、近年では俳句同好会、かるた同好会、軽音部、総合科学部(物理部・生物部・天文同好会が統合)、応援部(復活)等がつくられた。
落雷事故→詳細は「土佐高校サッカー落雷事故」を参照
1996年(平成8年)8月13日 大阪府・高槻市にて高槻市体育協会主催「高槻ユース・サッカー・サマー・フェスティバル」の試合中に、頭部に落雷の直撃を受けた高校サッカー部1年生男子生徒が両眼失明、下肢機能全廃、上肢運動能力減弱、言語障害の重度後遺障害を負う。 1999年(平成11年)に土佐高校を除籍された元男子生徒と家族が損害賠償を提起。最高裁判所からの破棄差し戻しを経て、最終的に、2008年(平成20年)9月17日、学校法人土佐高等学校側と、大会を主催した高槻市体育協会側の過失が認定され、損害賠償が命じられた。 ニュージーランド研修中3、高1、高2の各学年から合計20名が、希望者の中から適性試験を経たうえで選抜され、2週間程度のニュージーランド研修へ参加できる制度がある。学校が費用を一部負担する。研修旅行には数名の担当教諭も同行する。 現地では、語学学校 (NZLC) に1週間のあいだバスで通学し、ネイティブスピーカーから英語を学ぶ。その他、現地の観光や、オークランドでのホームステイなどがある。具体的な観光内容として、ロトルアでの羊ショー、先住民族マオリによるハカの披露などがあり、ニュージーランドの歴史にも触れることができる。 著名な卒業生括弧内の数字は卒業年。50音順。 文化
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マスコミ
脚注注釈出典
関連項目
外部リンク |
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