夢の浮世に咲いてみな
「夢の浮世に咲いてみな」(ゆめのうきよにさいてみな)は、ももいろクローバーZの13枚目のシングル。2015年1月28日に、ももいろクローバーZ vs KISS(ももいろクローバーゼット バーサス キッス)の名義で発売された。 概要アメリカのハードロックバンドであるKISS(キッス)とのコラボレーション作品であり、シングル表題曲である「夢の浮世に咲いてみな」はKISSが作曲・演奏を手掛けた。KISSが音源上で他のアーティストとコラボするのは国内外問わず初めてのことであり、世界約120か国のiTunes Music Storeでも配信され、アメリカやカナダ、スウェーデン、ノルウェーなどのワールドチャートで1位を獲得した[1]。オリコン週間シングルランキングで初登場2位となり、邦・洋アーティストによるコラボシングルのTOP3入りは、「Forever」(「反町隆史with Richie Sambora」名義/1997年発売)以来17年半ぶりとなった[2]。 KISSサイドがももいろクローバーZに強い興味を持ち、話をもちかけたことから実現したプロジェクトである[3]。コラボにあたり、KISSはももいろクローバーZのライブ作品を視聴し、ポール・スタンレーはその時の感想を次のように述べている。
なお、ももいろクローバーZは以前にKISS風のメークでイベントを行ったこともあり、本作でのコラボを聞かされた時にメンバーは大いに喜んでいたという[5]。本作リリース後に行われた、KISS40周年記念ツアーのファイナル・東京ドーム公演にもゲストとして参加した[3]。 収録曲解説
![]() 夢の浮世に咲いてみな作詞:岩里祐穂 & ポール・スタンレー / 作曲:ポール・スタンレー & グレッグ・コリンズ / 編曲:KISS & グレッグ・コリンズ 当初、ポール・スタンレーとグレッグ・コリンズ(エンジニア兼サウンドプロデューサー)が作曲したものは、J-POPでいうところの「サビ」の部分が落ち着いたコーラスとなっている、洋楽ならではの構成であった(ヴァース‐コーラス形式)。レコード会社のプロデューサーである宮本純乃介は、作曲家の大隅知宇のアドバイスも受け、J-POP風に修正したデモンストレーションを提示した[5]。これにより1番の場合、「色のないこの世界」から「一生、夢見人さ」までサビにあたるメロディーラインが上書きされた。なお、修正がされる前のオリジナルバージョンは本CDの3曲目に「SAMURAI SON」として収録されている。 演奏・コーラスはKISSが担当。発売前年の11月に、ラスベガスにあるザ・ジョイントにて、ももいろクローバーZのメンバーはKISSのライブを鑑賞し、ジャケット写真とミュージック・ビデオの撮影も合同で行った。ポール・スタンレーは、振り付けの印象について次のように述べている。
読み:ロックンロール オールナイト KISSが1975年に発表した曲のカバー。KISSの代表曲でありライブで最も盛り上がる曲の一つである(エンディングナンバーとして演奏されることが多い)[3]。2008年、VH1が選んだ「最も偉大なハードロック・ソング」の歴代16位に選出[6]。ももいろクローバーZのシングルとしては初めて、全編英語の楽曲への挑戦となった。音楽情報サイトのBARKSでは、「気合満点で英語ヴォーカルにトライするももクロメンバーの、精一杯ロック的ワルっぽさを出したつもりがやっぱり可愛いヴォーカルがいい」と評された[5]。 SAMURAI SON読み:サムライ サン 「夢の浮世に咲いてみな」のオリジナルバージョンに、ポール・スタンレーが英語詞をつけたもの。KISSが演奏・歌唱し、ももいろクローバーZがバックコーラスを担当。KISSの来日記念盤スペシャルアルバム『ベスト・オブ・KISS 40』にも同曲の”U.S.ミックス”バージョンが収録された。 参加ミュージシャン夢の浮世に咲いてみな / SAMURAI SON Rock and Roll All Nite トラックリストももクロ盤
KISS盤
出典
外部リンク
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