姫路バイパス
![]() 兵庫県姫路市北原 姫路バイパス(ひめじバイパス、英: Himeji Bypass)は、兵庫県高砂市から同県揖保郡太子町に至る国道2号のバイパスである。 姫路市を横断し、阪神高速道路 - 第二神明道路 - 加古川バイパス - 姫路バイパス - 太子竜野バイパスと相互接続された、阪神・播磨間臨海地域の一大バイパス群を形成する。 概要2000年(平成12年)の無料開放までは、姫路東 - 中地と姫路西 - 太子東は建設省が、高砂北 - 姫路東と中地 - 姫路西は日本道路公団が管理していた。料金は高砂北 - 姫路東は普通車で200円、中地 - 姫路西は無料であった。無料開放後は全区間を国土交通省が管理しているが、渋滞が頻発しており[1]、姫路バイパスのバイパス道路として播磨臨海地域道路が計画されている。 インターチェンジなど
歴史播磨臨海工業地帯の拡充とモータリゼーションの進行により、姫路市内では交通渋滞問題が激しくなっていた。国道2号の交通量は、1963年の一日2万台から1968年には5万台を超え、「昔箱根、今姫路」といわれるほどの交通の難所となっていた。そこで、幹線国道を管理する建設省近畿地方建設局姫路工事事務所を中心に、バイパスの設置や道路の拡幅等の計画が策定・整備された[2]。 すでに1950年代半ばから、姫路商工会議所は高砂市魚橋―太子町山田間の播磨国道(姫路バイパス)の建設促進要望を関係機関に繰り返し行なっていた。同バイパスの調査計画は1960年から開始されたが、バイパスの建設・開通には時間がかかると見込まれたため、1970年2月1日からひとまず国道2号を東行き一方通行、姫路市道十二所前線を西行き一方通行として、渋滞問題に対処することになった。一方通行区間は、日ノ本学園前から西今宿三丁目までの3.6kmである。この一方通行措置は、交通量増大のためバイパス開通後も続いている[2]。 国道2号姫路バイパスの工事は、1967年10月に都市計画決定がなされ、1970年10月に着工された。道路構造は、市街部は連続高架とし、田園部は高盛土構造とされた[2]。 第一期工事(姫路東ランプ―中地ランプ間)は1973年7月に暫定供用が開始。第二期工事(高砂北ランプ―姫路東ランプ間)は日本道路公団の資金を導入し、受託工事として実施したが、工事が大幅に遅れてしまい、1975年12月にようやく有料道路として開通した。さらに第三期工事(中地ランプ―太子町山田ランプ間)が四車線で開通し、国道二号姫路バイパスが全線開通したのは、1975年12月のことであった[2]。 沿革
交通量全線を通した平均交通量は一日当たり11万1866台。国内屈指の交通量を有しており、特に高砂市 - 姫路市間で記録した11万8038台/日は国道2号中最多であるほか、高速自動車国道を除くと兵庫県内でも首位の交通量である(高速自動車国道を含めた交通量では中国自動車道宝塚IC - 西宮山口JCTの12万4014台/日が首位となるため、同区間は次いで県内2位、姫路市内で記録した11万8818台/日は次点の3位となる)。特に兵庫県内で8万台以上/日の自動車が通行する道路は高速自動車国道や都市高速道路しか無く、無料で通行できる一般国道/自動車専用道路としては突出して多い交通量を有している。国道2号は太平洋ベルトの最重要道路の一つであるため、広島や岡山などの通過主要都市においても局地的には10万台前後に達する区間は存在するが、この姫路バイパスから神戸方面に向けて加古川バイパスを通過し第二神明道路伊川谷JCTにかけては約40 kmの長距離にわたって連続的に交通量が10万台前後に達している。 2005年調査時と比較すると交通量は軒並み減少しており、特に姫路市内では大幅に減少している。混雑度は6車線区間である高砂西ランプ - 姫路南ランプでは「1」を辛うじて維持しているが、その前後の4車線区間では「1」を大きく超え、やや混雑状態となっている。平均の旅行速度は全線を通して最高速度の70 km/hを超えている区間が多く、自動車の流れは非常に速い。
2010年
2005年平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
道路照明灯
姫路バイパスでは全線を通した連続道路照明灯は設置されていない。設置されているのは特に交通事故の多い地点であるが、その結果全く設置されていない区間は実質的に姫路東 - 中地のみになっている。また、連続照明の設置基準は交通量5万台/日となっており、姫路バイパスではその2倍以上の交通量があるが、この基準は高速自動車国道におけるものであり、それ以外の道路では基準を超えたからといって必ずしも設置する必要はない。なお東隣に接続する加古川バイパスにいたっては各IC付近、加古川大橋以外には道路照明灯は設置されていない。 車線・最高速度
備考所管警察兵庫県警察高速道路交通警察隊姫路西分駐隊が管轄している[6]。 脚注
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