東京学芸大学附属世田谷中学校
東京学芸大学附属世田谷中学校(とうきょうがくげいだいがくふぞくせたがやちゅうがっこう)は、東京都世田谷区深沢に所在する東京学芸大学附属の国立中学校。通称「附中」「世田中」「学世田(がくせた)」。設置者は国立大学法人東京学芸大学。 概要東京学芸大学の附属研究機関であるため教育実習が多く、毎年研究大会が開かれており実験的な授業が行われることも少なくない。同校教諭は「大学職員」という位置付けなので「教官」と呼称され、職員室に当たる場所は教官室であるが、生徒は他校同様「先生」と呼ぶ。学校長は東京学芸大学の担当教授が任ぜられるが、実務は副校長が担っている。 附属世田谷小学校から内部進学した生徒と、外部より中学受験をして入学した生徒で構成される。なお、生徒の間では前者を「内部生」(通称内部)、後者を「外部生」(通称外部)と呼ぶことがある。附属高校を有しても中高一貫教育制度ではないため、高校受験は全生徒が必ず通る道となる(詳細は後述)。 定期考査が、通常の公立中学校は年5回、中高一貫校の受験校ならば実質的に10回程度行っているのに対し、当校は1学期に1回の期末考査のみ、すなわち年3回である(ただし三年次から校内テストと称したテストが6月・8月・11月に行われる)。国立大学附属学校特有の教育実験校として、時間割編成は年度によって様々である。例えば、2003年度から3年間、文部科学省から研究開発学校の指定(「英語教育の充実・改善」)を受け、1学年次に週6時間、2学年次に3時間、3学年次に3時間充てるという授業集中型カリキュラム(6-3-3プロジェクト)を実施した。カリキュラムは終了したが現在もこの授業形式は続けられ研究が続いている。また選択教科は特定の学期末に集中して授業がなされる。校風は、自由な学校で多くが生徒の自主性に任せられており、生徒の強い要望による緑友会(世田谷中学校の生徒会組織)の企画により食品を販売するブリックパック自動販売機が設置された。 沿革
進路東京学芸大学附属高等学校は4校(21年度より3校)の附属中学校からの内部進学者(男子107名女子107名※以前は120名ずつ)と外部受験者を受け入れるが、本校から附属高校へ進学する割合は2分の1程度であり(進学を希望するのは100名程度、進学実数は80名程度)、その他の生徒は外部の高校へ進学する(附属高校を有しても完全な中高一貫校ではない)。附属高校へ進学する場合は入試を受ける必要があるが、外部受験者と比較すると合格しやすいという。外部の高校へ進学する場合は、難関高校に進学する場合が多い。 著名な卒業生
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