桃色大戦ぱいろん
『桃色大戦ぱいろん』(ももいろたいせんぱいろん)とは、エクストリームが運営する、オンライン対戦麻雀ゲームである。トレーディングカードゲームや育成ゲームの要素を含んでいる。 2008年9月より正式サービスが開始した。登場する女性キャラクターには、人気イラストレーターや若手声優を積極的に起用しており、2013年末時点ですでに100名以上の女性声優が出演している。ブラウザゲーム形式としてポータルゲームサイトでもサービスが提供されている。本稿ではクライアントダウンロード版である『桃色大戦ぱいろん+(ぷらす)』について説明する。 海外でも運用されており、2012年6月21日に香港ガマニアデジタルエンターテインメントを通じて「萌雀 online」としてサービスを開始、2014年6月18日にサービス終了。シンガポールのAsiasoft Onlineを通じてシンガポールとマレーシアで、「Mahjong Hime」として利用されて、2014年3月21日にサービス終了。2011年11月9日に台湾Pole Star Digital Technologyを通じて「桃色大戰」としてサービスを開始、2012年11月29日にサービス終了、2013年3月14日に台湾Rojoを同じタイトルでサービスを再開、2014年1月31日にサービス終了。 多くのプラットホームに一時的に展開されていたが、大半は短期間で終了した(Android版も2015年に出したが、たった数か月でサービスが終了した)。 それでも、本家クライアント版とニコニコアプリ版のみは長くサービスが続いていた。 その本家クライアント版の「桃色大戦ぱいろん+」は2015年12月21日にて(サービス期間約7年)、ニコニコアプリ版「桃色大戦ぱいろん・生」は2016年8月8日にて(サービス期間約5年)終了となり、全ての桃色大戦ぱいろんのサービスが終了となった。 概要対戦型オンライン麻雀ゲーム。最大で4人対戦まで可能。基本料金は無料でプレイできるが、一部機能に制限があり、全ての機能を使用するには、独自通貨であるモネーを必要とし、モネーを得るためには課金が必要である。 かつてはぱいろんオリジナルデザインの牌が用いられていた。現在では一般的なデザインの牌を用いているが、ぱいろんオリジナルデザインの牌もデータは保持されており、『タイルチェンジ<萌牌>』というスキルカードを用いることによってぱいろんオリジナルデザインの牌を用いた対局も可能になる。このスキルの名称からぱいろんオリジナルデザインの牌は『萌牌』と呼ばれる。現在でも公式サイトにおけるルール説明は萌牌を使用している。この萌牌は過去に実際に制作され、ぱいろんユーザーに配布されたことがあり、こちらはユーザーの間で『リアル萌牌』と呼ばれている。また、イベントなどにより一時的に季節限定デザインの牌が登場することもある。 キャラクター桃色大戦ぱいろんのオリジナルキャラクターは150人以上いる。また、他社の美少女ゲームキャラクターとコラボレーションも行った。 オリジナル、コラボともにキャラクターカードはゲーム時にマスコット登録することができ、マスコットとして登録したキャラクターを使用し勝利した場合、ご褒美CGが閲覧できるようになることがある。 また、一部キャラクターにはレアバージョン(季節限定版、SP版、Another版、モバイル版、UGB版)が存在する。 オリジナルキャラクター
コラボキャラクター一部のキャラはボイスが未実装。ボイス実装のものも一部は声優が引退などでキャストが元ゲームのCVと違うケースがある。
ユニットキャラクター2 - 10人のキャラクターが1枚のキャラカードになっている。
スキルいわゆるイカサマであり、積み込み、妨害、雀パワーUPなどの効果がある。スキルは強制ではなく、部屋の設定で「スキル不可」にして純粋に麻雀を楽しむことも可能。また、「宝箱」に分類されるアイテムを開けて中身を取り出すにはスキル可能設定にして4人で打ち1位を取る必要があるので、スキル可能に設定しても使わないことを前提にした、通称「箱開け卓」も多い。 スキルにはキャラクターの持つ固有スキルと、カードで使用できる任意スキルとがある。任意スキルは消耗品で1度使うとなくなってしまうが、固有スキルは対局後に復活するという違いがある。 カード対戦を有利にするアイテムカードや自身のキャラクターを設定できるキャラクターカード、またその声を設定できるボイスカードなどが存在する。各カードの主な特徴は下記のとおり。
一覧カードを入手した場合はまずここに反映されることになる。カードレート有の対局をして負けた場合(対人戦の場合は4位、CPU混じる場合はプレイヤーの中で最下位)ここにあるカードが奪われる。マスコット設定したカード、倉庫やアルバムのカードが奪われることはない。ボイスカードは奪われることがない。 上限は60枚までで、結果として60枚を超えるような場合は所持数オーバーと表示され、買い物などはできない。 倉庫カードを保管できる。初期は20枚までだが、課金による倉庫拡張により最大150枚まで増える。 アルバム同一のカードを各9枚まで収納可能なアルバム。但し、収納すると開放済みのおまけCGが初期化されアルバムに保存される。CGを持ち出すことは出来ないが、課金によるパスポート購入で見る事が可能になる。特定のキャラクター、スキル、ボイスカードを収納するとエクストラ開放ができるようになり、キャラクターの設定が見られたり、担当声優によるメッセージが聞けたり、おまけCGが全て見られたりする。 カードを出し入れする際に項目の先頭に戻ってしまうため、複数の種類のカードの移動はかなり面倒になっている(2011年1月に修正されて戻らなくなった)。また、スペシャルカードの数が多い上にカテゴリー別に分かれていないため、取り出したいカードが探しづらいのが難点。現在はカテゴリー別に分かれて探しやすくなった。ただしカードの取り出しが1枚ずつしかできないのは変わっていない。 2010年6月より、アルバムに収録できないカードが登場した。アルバムに移動させる画面で該当のカードだけが表示されない。 GM他のオンラインゲーム同様GMが存在するが、ほぼ常駐しておりGM出現率はかなり高い。表立って、告知やプレイヤーとの対局などコミュニケーションをとるGMの他に、ロビー常駐のいわゆる「ログ番」のようなGMもおり、トラブルなど(対局中のフリーズ、ログイン不能など)の場合、ロビーにてヘルプを求めればかなり迅速に対応してもらえる。 共通ルール
称号システム戦歴などにより与えられる「称号」が存在する。2010年3月31日までは、ほとんどが純粋に「総合順位」と「そのプレイヤーのアガリの特徴」によって特定の称号が与えられていた(ドラ使用率が高い場合「○○のドラ右衛門」、鳴きアガり率が高い場合「○○の鳴きまくり」、連勝や連敗によって「天上の○○」、「秘密の○○」など)。 2010年4月1日以降はシステムが一新され、特定条件を満たすことによって称号を新たに獲得し、それを自在にカスタマイズしてさまざまな称号を名乗ることができるようになった(全員ハコにすることで「破壊神」、七対子を特定回数アガることで「ニコニコ」、フレンド登録数100人で「人気者」、特定キャラを一定レベルまで上昇させることで「女神」など)。 また、イベントなどで得られる称号もある(七夕の特定時間にログインで「流星」、特定モネー商品全種購入で「祭」など)。オリジナルキャラクター一人一人に固有特殊称号が存在し、特定の条件を満たすことで入手することができる。 ブラウザゲーム日本国内では2010年よりYahoo!モバゲーで桃色大戦ぱいろんfor Yahoo!モバゲーが、2011年よりニコニコアプリで桃色大戦ぱいろんforニコニコアプリを、2012年よりハンゲームにて桃色大戦ぱいろんforハンゲーム、DMM.com オンラインゲームにて桃色大戦ぱいろん for DMMのサービスが開始された。全て同じUI仕様のブラウザ形式のサービスである。 2010年にソーシャル性の高いGREEアプリにて桃色大戦ぱいろん for GREEが、2011年からスピンアウト作品ぱいろん☆これくしょん[1]のサービスも提供された。 しかし、ニコニコアプリ以外はどのサービスも長くは続かず短期間で終了となった。 そのニコニコアプリ版は2012年に「桃色大戦ぱいろん・生」と改名、2015年12月に本家の桃色大戦ぱいろんがサービス終了となった後の受け皿として継続していたが、最後の桃色大戦ぱいろんであった「桃色大戦ぱいろん・生」も、約5年という長いサービス期間を経て2016年8月8日にサービス終了[2]となり、これにより桃色大戦ぱいろんシリーズの長いサービスは完全に終了となった。 SNSSNSはソーシャルネットワーキングサービスの略。閲覧するにはアカウントが必要である。日記を書いたり、友達登録をしたり、共通の趣味を持つプレイヤー同士を集めたりする場所であるが、プレイヤーネームが表示されるのでBBSとは違った慎重な使い方が求められる。運営の批判や不買運動らしい書き込みでアカウント停止となった例があり、その基準は明確ではないが、書き込み内容には十分な注意が必要である。なお、SNS内でもゲーム内とは別にイベントが開催されることがあり、これに参加することで景品がもらえたりする。 メディアミックス
動画配信についてかつてはニコニコ動画等における動画配信(ニコニコ生放送も含む)については規約が存在せず、GMへの相談と回答を基にしたユーザーの自主的な判断による配信が行なわれていたが、2012年11月に正式に規約が制定され、動画配信に関するルールが明文化された。制定以前から「ご褒美CGの使用禁止」といった点は判明していたが、規約制定に伴い「版権の問題によりコラボキャラは基本的に使用禁止(超兄貴のみ認めるとの回答あり)」「コラボ声は通常対局で使う分には認める」「アルバム開放に伴い出される声はオリジナル、コラボに関係無く使用禁止」「卓チャットは全参加者の承諾を得た場合のみ公開を認める」といったルールが追加された。ロビーチャットについては理論上は卓チャット同様に全員の承諾を得ての公開が可能だが、参加者が明確な卓チャットとは異なり誰がいるかわからないため全員の承諾を得るのはあまりにも非現実的であり、事実上の公開禁止となっている。 脚注
外部リンク
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