湘北短期大学
湘北短期大学(しょうほくたんきだいがく、英語: Shohoku College)は、神奈川県厚木市温水428に本部を置く日本の私立大学。1974年創立、1974年大学設置。大学の略称は「湘北」。2024年3月現在で3学科を擁する総合短期大学である。 建学の精神1974年(昭和49年)の開学にあたり、ソニー株式会社ファウンダー、学校法人ソニー学園 理事(当時)の井深大が「私の期待する大学教育」として語った次の言葉を建学の精神とする。
教育および研究総合ビジネス・情報学科、生活プロデュース学科、保育学科の3学科を持つ。 学科の他に、ICT教育センター、グローバルコミュニケーションセンター、インターンシップセンター、リベラルアーツセンターの4センターが設置する。 学風および特色「社会で本当に役に立つ人材を育てる」ことを教育理念に、基礎能力と実践に役立つ専門知識を学ぶ「知識の教育」と人間力を高める「心の教育」に主眼を置く。 沿革設置母体である学校法人ソニー学園は、1964年(昭和39年)にソニー株式会社の寄付により設立され、翌年に「ソニー厚木学園高等学校」を開校した。この高等学校は、企業で働く若年労働者に優れた高校教育を提供するものであったが、時代の変遷とともに所期の目的が終了したことに伴い、昭和50年度をもって閉校に至る。 一方、高等教育への需要の高まりから、1974年(昭和49年)に湘北短期大学が開学された。これは、ソニーを創設した井深 大の日本の次時代を託す若人達の育成に対する強い思い入れに意を同じくした初期の学園関係者により開設されたものだった。 1974年(昭和49年)
1977年(昭和52年)
1979年(昭和54年)
1985年(昭和60年)
1988年(昭和63年)
1989年(平成元年)
1990年(平成2年)
1992年(平成4年)
1993年(平成5年)
1994年(平成6年)
1995年(平成7年)
1996年(平成8年)1997年(平成9年)
1998年(平成10年)
1999年(平成11年)
2002年(平成14年)
2003年(平成15年)
2004年(平成16年)
2005年(平成17年)
2006年(平成18年)
2007年(平成19年)
2008年(平成20年)
2009年(平成21年)
2011年(平成23年)
2013年(平成25年)
2014年(平成26年)
2015年(平成27年)
2017年(平成29年)
2018年(平成30年)
2020年(令和2年)
2022年(令和4年)
基礎データ設置者
所在地
学生数・教員数
交通アクセス通学用に、最寄り駅の本厚木駅付近から大学までスクールバスを無料で運行している。 また、本厚木駅南口から路線バス(神奈川中央交通)も運行されている。 学科総合ビジネス・情報学科総合ビジネス・情報学科は、ビジネス知識・IT活用能力・ビジネスの実践的技能を備えた社会で役に立つ人材を育てることを目的としている。学生一人ひとりが目指す業種や職種にぴったり合った知識やスキルを確実に身につけられる授業のほか、ビジネスの現場で本当に役立つ資格の取得を全面的にバックアップし、「就業力育成科目」と少人数指導の「ゼミナール」で、卒業まで学生一人ひとりを徹底的にサポートするなど就職に向けて付加価値の高い学習ができるのが特徴。 総合ビジネス・情報学科には以下のコース・フィールドが設置されている
3ヶ月留学プログラム観光ビジネスコース留学フィールド(SELIC)では、留学を正規のカリキュラムに導入。1年次の10月から12月までの3ヶ月間、オーストラリアのニューカッスル大学で実践的な英語力とともに、国際感覚を身につける。全期間にわたりホームステイでの生活を体験し、海外旅行ではできない貴重な体験ができるのが魅力のひとつ。 生活プロデュース学科生活プロデュース学科は、生活に関わる専門知識と社会課題への関心を持ち、他者と協働することができる人材を育てることを目的としている。生活に関する4つの専門分野(コース)と、自立して生きていく上での生活と就職に役立つ内容を学びます。座学、演習、実習、資格科目をバランス良く組み合わせたカリキュラム、充実した教育設備、コースを超えた科目履修、時代をとらえた新規科目など特徴ある学びのもと、専門分野の知識と技能に加え、社会で役立つホスピタリティ、コミュニケーション力とビジネスマナーも身につけることができる。 生活プロデュース学科には以下のコース・分野が設置されている。
保育学科保育学科は、保育に必要な知識と技能を修得し、実践的指導力と創造性を身につけ、乳幼児の豊かな心と想像力を養うことができる人材を育てることを目的としている。保育学科の学生は、幼稚園教諭2種免許・保育士資格の資格習得を目指し、学生のほとんどが幼稚園や保育所、その他社会福祉施設に就職している[1]。 過去にあった専攻科
奨学制度
在学時に本学指定の資格を取得した学生に報奨金を支給する制度。資格に応じて、試験受験相当額(3万円、5万円、10万円)が支給(免除)される。2004年度より「資格取得奨励制度」を設置し、在学中に指定の資格を取得した学生を奨励し奨学金を授与している。
学業成績・人物ともに秀逸で、他の学生の模範となり、卒業後の活躍も期待され、本学の誇りとなりうる人材の育成を目的とした奨学制度。奨学生は1年次の学納金(入学登録料・授業料・施設設備費・学友会費)が全額免除される。 教育文部科学省から選定を受けた取組みは以下の通り 2022年度「私立大学等改革総合支援事業」(タイプ1) 2020年度「私立大学等改革総合支援事業」(タイプ1) 平成30年度「大学等におけるインターンシップ表彰」優秀賞 平成29年度「私立大学等改革総合支援事業」(タイプ1) 平成21年度選定:「現代型社会人育成を俯瞰する入学前教育構築」 「【テーマA】大学教育推進プログラム」(GP) 平成21年度選定:「『勇気づけ企業面接会』による仕事への意欲と社会人基礎力の育成」 「【テーマB】学生支援推進プログラム」 平成20年度選定:「図書館を実践の場とする学科横断PBL教育」 「質の高い大学教育推進プログラム」(教育GP) 平成19年度選定:「学生の主体的活動を誘発する支援環境の構築」 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」(学生支援GP) 平成18年度選定:「高大連携による地域教育ネットワークの形成」 「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP) 平成16年度選定:「国際交流体験教育の多面的展開」 「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP) 平成16年度選定:「大学間連携による教養教育への総合的取組」 「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP=共同申請) 平成15年度選定:「短期大学における社会体験教育の多面的展開」 「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP) 学生生活ICT環境学内全域に無線LAN環境を設備している。授業用のパソコンだけでなく、学生個人のスマートフォンやパソコンもWi-Fi接続が可能。学内には約250台のPCを用意し、ほとんどの教室で情報機器を使用した授業を幅広く実施している。学内の一部教室には、コンセントやUSB電源が設置されており、PCやスマートフォンを接続しながら、学習や課外活動などで自由に利用できるようになっている。 学友会学業以外の学生生活を豊かにするため、学生相互の親睦を目的とし、湘北短期大学に在籍する全学生を構成員とする組織の名称。学友会の組織の中には委員会とサークル・同好会がある。 委員会執行部
専門委員会
サークル・同好会
複数の委員会・サークルに加入することもできる。 湘北祭湘北祭は、毎年秋に2日間の日程で開催される学園祭。各種模擬店や保育学科のパフォーマンス、各学科の学習成果の展示、各種イベントなど催し、例年、子どもから大人まで多くの来場者が訪れる。 スポーツ19年度は関東短期大学バレーボール連盟主催の大会で、男子が秋季優勝、女子は春季・秋季とも優勝した実績がある。 多機能型学生証湘北短期大学では全国の大学に先駆けてFelica対応学生証(非接触ICカード)を導入。在籍証明のほかID機能(セキュリティ管理)や電子マネー(楽天Edy)機能が盛り込まれており、学内では、キャンパスレストラン、売店、書店、飲料自動販売機、証紙販売機などで電子マネー(楽天Edy)を利用できる。 湘北ポイントシステムクリーンキャンペーンやボランティア活動など、本学が指定するイベントへの参加や学生の自主的な取組や活動、大学への協力において本学が適当と認めた場合に、学生証の機能を利用して「湘北ポイント」が付与される。 ポイントは、学内の専用端末機でその数に応じた所定のチケットと交換して、学内のキャンパスレストラン、書店など指定する施設で利用することができる。 キャンパスレストラン定食・カレー・丼メニュー・麺類(パスタ、ラーメン、うどん、そば)などの豊富なメニューを、日替わりで提供している。特別メニューを提供するキャンパスレストランイベントも、年に複数回開催している。料金は270円から440円が主流で、学生証の電子マネー機能(楽天Edy)でスピーディーな精算が可能。また、バイキングコーナーでは、和洋中のおかず・サラダ・スイーツの日替わりメニューが並び、取った重さに応じて料金が決まる「グラム精算方式(1.5円/g)」にて販売している。そのほか、ベーカリーコーナー、軽食コーナーもある。 大学関係者
学長
施設キャンパス1号館ロビー、CALL教室、キャリアサポート課、グローバルコミュニケーションルーム、保育演習室、乳児保育室、インテリアデザイン室、造形室、ワークショップ演習室、ファッション演習室、調理学実習室・小児栄養実習室、情報メディア演習室、なんでも相談室 2号館幼児体育室、ML教室、ピアノレッスン室 3号館コラボール、三省堂売店、ファッションデザイン室 4号館図書館、視聴覚コーナー、ブラウジングコーナー、PC教室、オフィスワーク演習室、茶道室 5号館キャンパスレストラン、体育館 6号館イベントホール 7号館ピアノレッスン室、ML教室、表現体育室 その他多目的グラウンド、井深さんの散歩道、クラブハウス 対外関係相互点検・評価
海外大学との姉妹校提携オーストラリア
アメリカカナダ台湾
関連施設社会福祉法人湘北福祉会「あゆのこ保育園」平成17年4月、厚木市文化会館の近くに「あゆのこ保育園」が開園。この保育園は、湘北短期大学創立30周年記念事業のひとつとしてソニー学園が設立した「社会福祉法人湘北福祉会」によって運営されている。保育学科では、理論と実践を踏まえた先進的保育士の養成を目指しており、互いに独立した運営を尊重しながら、相互に力を合わせることによってそれぞれの目的を効果的に達成できるよう、緊密な協力関係を造り上げている。 社会との関わりインターンシップソニーグループをはじめとする各企業でのインターンシップ(企業実習)が盛んで毎年100名を超える学生が参加している。1年生の2月または3月に参加する春季インターンシップは、最低5日間のプログラムであり、就活スタート前の貴重な就業体験の場となっている。保育学科では1年生の2月から2年生の8月(9月)にかけて4回の実習を行う。 高大連携プログラム2002年4月にスタートした高等学校との教育交流協定「湘北カレッジ・パス・プログラム」は、高校生の進路選択の機会を広げること、大学高校間の交流により、双方の教育の活性化を図ることを目的に、地域の教育文化の核となることを目指している。 あつぎ協働大学厚木市と市内5大学との包括協定を利用し、各大学の個性を活かしたさまざまな講座を市民に提供する「あつぎ協働大学」を開講している。毎年多くの市民がバラエティ豊かな講座を受講している。 厚木市内店舗・事業所のホームページ制作総合ビジネス・情報学科の一部コースでは、厚木商工会議所と連携して、厚木市内の店舗・事業所のウェブサイトの企画制作をする取り組みを行っている。 子ども向けワークショップ地域の子どもたちに科学のおもしろさを知ってもらうことを目的に、学生たちが湘北で学んだ知識や技術を生かして、子ども向けワークショップを開催している。 クリーンキャンペーン福祉委員会が主催する本厚木駅からキャンパスまでを道のりを清掃しながら通学するイベント。 おやこ図書館地域の方々へ向けて教育・研究の還元と子育て支援を目的に、毎週土曜日に「おやこ図書館」として、湘北短期大学図書館の絵本コーナーを開放している。 ファッションコーディネート対決本厚木ミロードとのコラボイベント。生活プロデュース学科の学生が各テーマに合ったコーディネートを考え、本厚木ミロードに展示し、来客者に投票してもらうイベント。 ビジネスアイデアコンテスト地元企業とコラボし、総合ビジネス・情報学科の学生が実在企業のビジネスアイデア(ビジネスプラン)を提案するという産学連携のビジネスアイデアコンテスト。実際に、その企業で働く社員が審査・評価をする。 卒業後の進路について就職率2023年3月卒業生の就職率は96.9%。湘北の就職率は2015年3月卒業生以降、連続で96%以上を達成している。 総合ビジネス・情報学科生活プロデュース学科保育学科湘北ナビットくん湘北ナビットくんは、2011年に誕生した本学のオープンキャンパスイメージキャラクター。うさぎをモチーフにしており、2014年度のオープンキャンパスより参加者を出迎えている。オープンキャンパスでの来場者特典のノベルティやLINEスタンプなどグッズ展開もされている。 参考文献
脚注
外部リンク |
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