『風のようにうたが流れていた』(かぜのようにうたがながれていた)は、2004年10月4日から12月20日まで、毎週火曜日0時30分から1時間枠(月曜深夜)で、11回にわたりTBS系列で放送された音楽番組「月曜組曲」の第一部(前半30分)で、小田和正がホストとメインアーティストをつとめた、小田初のテレビレギュラー番組である。この番組のテーマ曲として、小田が同名の新曲を作った。また、同番組収録のDVDのタイトルでもある。
2019年 (2019)放送の「小田和正音楽特番『風のようにうたが流れていた』」についても取り上げる。
概要
「小田和正の個人的音楽史」がコンセプトで、物心がついた1950年代に始まり、自身の音楽との関わりを振り返りながら、自身が影響を受けたり感銘を受けた「うた」や音楽家、また時代背景や個人的な思い出を語りつつ、幅広い曲目を演奏していった。毎回テーマがあり、それに沿ったゲストも登場して、小田と共に語り共に歌った。「風のようにうたが流れていた」という番組タイトルは、小田がふと思いついて番組プロデューサーの阿部龍二郎に伝え、決まったものである。
演奏曲は、小学校唱歌から、歌謡曲、フォークソング、洋楽や賛美歌にいたるまで多岐にわたった。もちろん個人的音楽史を語る上で、オフコース時代からの自作曲も多く演奏された。
番組テーマ曲「風のようにうたが流れていた」は、小田のアルバム『そうかな 相対性の彼方』に収録された。
当初は12回の予定だったが、2004年10月26日 (2004-10-26)放送分が前夜の日本シリーズ・中日-西武第7戦中継が試合終了まで延長したため、放送休止となり、11回放送となった。
2004年 (2004)の『クリスマスの約束』は、ごくわずかな時間のインタビュー以外は、当番組の総集編が放送された。
レギュラー出演者
詳細
- 曲目はDVD収録のもの。太字はテレビ公開曲。
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テーマ |
ゲスト |
O.A[1] |
曲目
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第1話
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母の背中で聴いたうた。小学校で歌ったうた。 幼少期に大流行していた歌謡曲と、大好きだった「おちよさん」。 |
島倉千代子 |
2004年10月4日 (2004-10-04) |
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第2話
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子供の頃から接していた洋楽。テレビから流れていたうた。 中村八大・永六輔コンビの名曲たち。 |
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2004年10月11日 (2004-10-11) |
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第3話
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大学生時代に全盛だったフォークソング、プロテスト・ソング。 シンガーソングライターとしての出発点。 |
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2004年10月18日 (2004-10-18) |
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第4話
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同期生(1) 欠かせない音楽仲間 |
山本潤子 |
2004年11月1日 (2004-11-01) |
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第5話
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尊敬する大先輩 |
ムッシュかまやつ |
2004年11月8日 (2004-11-08) |
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第6話
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プロになっても売れなかった頃。 もう一緒に歌えない仲間たち。 |
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2004年11月15日 (2004-11-15) |
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第7話
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同期生(2) ずっと友達 |
財津和夫 |
2004年11月22日 (2004-11-22) |
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第8話
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「オフコース」のヒット曲たち |
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2004年11月29日 (2004-11-29) |
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第9話
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僕にとっての「オフコース」 |
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2004年12月6日 (2004-12-06) |
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第10話
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ソロになってからの活動。初めての楽曲提供。 |
鈴木雅之 |
2004年12月13日 (2004-12-13) |
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第11話
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これからもずっと「遥かな想い」 |
スターダスト・レビュー |
2004年12月20日 (2004-12-20) |
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収録・観客
放送時間
深夜番組のため、TBS以外の系列局では同時間帯に放送されない局が多かった。数週遅れだったり、翌2005年 (2005)になってから放送されたり、放送が全く無い地域もあった。
DVD
2005年5月 (2005-05)、放送されなかった楽曲やトークを大幅に加えて4枚組DVDBOXとして発売された。ただし、放送時に挿入されたスーパーは収録されていない。付属の冊子(84ページ)には、全収録曲の歌詞と小田のトークに出た用語集がある。
また、映像特典として小田のインタビューと、オフコース結成時に出場したヤマハ・ライト・ミュージック・コンテストの音源と写真[2]、2種類のタイトルバック映像(このうちの一つは小田自身の演出によるもの)が収録されている。
2016年12月 (2016-12)にBlu-ray Discにて再発された。
小田和正音楽特番『風のようにうたが流れていた』(2019年)
解説
『クリスマスの約束』の制作チームが手がける特別番組として[3]、2019年3月29日 (2019-03-29)深夜に放送[4]。収録は同年3月6日に小田の母校である神奈川県横浜市の聖光学院中学校・高等学校で行われた[5][6]。
今回の特番には杏、矢野顕子、熊木杏里、佐藤竹善(SING LIKE TALKING)、JUJU、スキマスイッチ、根本要(STARDUST REVUE)、水野良樹(いきものがかり)、矢井田瞳、和田唱(TRICERATOPS)がゲスト出演。杏と矢野は、小田の音楽番組に登場するのはこれが初となる[5]。ライブの模様はテレビ放送のほか、動画配信サービス「Paravi」でも配信された[5]。さらに同年12月20日21:00 - 22:54にBS-TBS及びBS-TBS 4Kにて再放送された。
出演者
ゲスト
バンドメンバー
ストリングス
スタッフ
- ナレーション:松たか子
- アーティストマネージメント:吉田雅道、木下智明、船越達也、望月英樹、串田俊哉、横尾隆
- TM:近藤明人
- TD:中野啓
- VE:高橋和同
- VTR:古川久美子
- チーフカメラ:田代和也
- クレーンカメラ:野坂和恵
- ENG:望月浩二郎、西浦清
- 音声:相馬敦
- AUDIO/MIX:三上義英、小島聖平
- MTR:小野菜摘
- PA:中澤望、木村史郎、菊池浩、示野佑里恵、小松崎剛、松田悠里
- 照明:清水朝彦
- 4Kアドバイザー:長谷川晃司
- 技術アドバイザー:河野志朗
- 美術プロデューサー・美術デザイナー:山口智広
- 美術制作:小栗綾介
- 装置:石原隆
- 電飾:西田和正
- 楽器:田中進、下光智樹、徳増光彦、小出逸斗、高野春翼
- ヘアメイク:林崎真理子
- プロンプター:尾崎至晃、稲葉真奈津
- 日本語訳詞:江川康司
- 公開放送:廣中信行、松元裕二
- オープニングCG:オムニバス・ジャパン
- 編集:浦邉啓、磯辺宏章
- MA:池亀淳一
- 音響効果:竹田周二、加藤博紀
- TK:長谷川道子
- 技術協力:東通、TBSテックス、エヌ・エス・ティー、ティ・エル・シー、タムコ、ジェイ・クルー、レントアクト昭特、RISING、otoya、SEPT・1
- 美術協力:アックス
- 協力:FAR EAST CLUB INC.、トップコート、ワーナーミュージック・ジャパン、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ、Rhapsody、FIREBUG、shift music、UMU、FLAG、BREAK THROUGH、LEO MUSIC、キューシート、フェイス・ミュージック、テイパーズ
- 衣装協力:BRUNELLO CUCINELLI
- 写真提供:ゲッティ
- 撮影協力:聖光学院中学校・高等学校
- 構成:恒川省三
- アシスタントプロデューサー:久松理絵
- 演出補:松木秀祐
- ディレクター:渡辺三智夫、伊藤雄介
- 舞台監督:早川康弘、長橋達雄、上川内佳子、岡本理紗
- ライブ演出:柴田猛司
- プロデューサー:服部英司
- 制作協力:TBS SPARKLE
- 製作著作:TBS
演奏曲
- この道を / 小田和正
- 風のようにうたが流れていた / 小田
- David / 矢野顕子、小田 ※演奏前に矢野が「Yes-No」を即興で披露。
- 中央線 / 矢野、小田
- 青春の輝き / JUJU、杏、小田
- SWEET MEMORIES / 杏、和田唱、小田
- 春だったね / スキマスイッチ、根本要、水野良樹、小田
- 元気を出して / スキマスイッチ、根本、水野、小田
- メドレー / 和田、小田
- I Could Have Danced All Night
- Singin' in the Rain
- Tears in Heaven
- The Third Man
- Mrs. Robinson
- Que Sera, Sera
- Smile
- YES-YES-YES / 小田、佐藤竹善、スキマスイッチ、和田、杏、JUJU、根本、水野
- The Sweetheart Tree / 小田、和田、佐藤、杏、JUJU、スキマスイッチ、矢井田瞳、熊木杏里
- 風のようにうたが流れていた / 小田、和田、佐藤、杏、JUJU、スキマスイッチ、矢井田、熊木
※最後に小田が感謝の言葉を述べ、「my home town」の一節を歌った。
脚注
出典
外部リンク
SonyMusic
TBSテレビ
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ソロ(配信限定) | |
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コラボレーション | |
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関連項目 | |
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