風の向こうへ駆け抜けろ
『風の向こうへ駆け抜けろ』(かぜのむこうへかけぬけろ)は、古内一絵による日本の小説。 「藻屑の漂流先」と揶揄される寂れた弱小厩舎で、心に傷を抱え人生をあきらめきった調教師、厩務員たちが、新人女性騎手・瑞穂と虐待により心身共にボロボロだった良血の競走馬・フィッシュアイズとともに地方競馬の誇りを胸に、中央競馬のG1レース・桜花賞に挑む物語。 2017年にNHK-FMの「青春アドベンチャー」でオーディオドラマ化された[1]。 2021年にNHK総合テレビジョンの「土曜ドラマ」でテレビドラマが放送された[2]。 あらすじ
登場人物
書誌情報
オーディオドラマNHK-FMの「青春アドベンチャー」で2017年10月2日〜6日(1 - 5回)、10月9日〜13日(6 - 10回)の22:45〜23:00にオーディオドラマ化された[1]。全10回[1]。 キャスト(オーディオドラマ)
スタッフ(オーディオドラマ)
テレビドラマ
NHK総合テレビジョン「土曜ドラマ」で2021年12月18日と25日に放送された[2]。前編・後編の全2回[2]。主演は平手友梨奈[2]。 あらすじ(テレビドラマ)引退した競走馬の養老牧場を営む父の元で育った芦原瑞穂は、馬に関わる仕事を夢見て競馬学校に入学。男子生徒に負けじとがむしゃらに修業し中央競馬の騎手となるが、成績は不調で、いつしか騎乗依頼が来なくなっていた。スカウトを受けやむなく地方競馬の「鈴田競馬」に移籍し、所属先となる「緑川厩舎」入りした瑞穂は、女性であることや勝気な性格が災いし、調教師で厩舎の経営者である緑川光司や厩務員たちと到着早々不和が生じる。 集客の目玉と期待する鈴田競馬の厚意で、瑞穂は悪趣味なデザインながらも勝負服を支給され自信満々でレースに騎乗するが成績は散々。肩を落とし厩舎に戻った瑞穂は、偶然見つけたDVDで緑川が過去有能なG1騎手だったと知る。しかし緑川は八百長スキャンダルで引退後、自暴自棄となっていた。 次のレースは厩務員・木崎誠が馬の足の不調を察して欠場させたため、馬主の沢田奈保美は激怒。彼女に同行していた鈴田競馬の実力者・月柴久明は「勉強会」と称して後日瑞穂を自社の事務所に誘い襲おうとする。瑞穂は彼を投げ飛ばし啖呵を切り逃げ難を逃れるが、ショックで緑川に連絡する。緑川に慰められた瑞穂は、彼が初めてG1で勝った際に騎乗した馬と幼少期に交流があったことを打ち明け、互いに打ち解けていく。 その直後、突然月柴が厩舎を訪れ飼育委託していた馬全てを引き上げる。残ったのは戦力外の馬1頭のみとなり一時は厩務員の間で喧嘩が生じるが、月柴と瑞穂のトラブルを聞いた厩務員らは彼女を見直す。また緑川もこれまでの態度を反省し、やる気を取り戻す。誠の見立てで、心に傷を持つ、魚目が特徴の2歳の牝馬・フィッシュアイズを新たに迎え、中央競馬のGI・桜花賞出走を目標に掲げ、そのトライアルレースであるフィリーズレビューの勝利に向けて緑川厩舎は一丸となる。 キャスト(テレビドラマ)
スタッフ(テレビドラマ)放送日程
脚注注釈出典
外部リンク
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