2003年のオーストラリアグランプリ (ロードレース)
2003年のオーストラリアグランプリは、ロードレース世界選手権の2003年シーズン第15戦として、10月17日から19日までオーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで開催された。 概要125ccクラス125ccクラスでは、前戦でチャンピオンを決めたダニ・ペドロサが金曜朝のフリー走行で激しいクラッシュを喫し、両足首を骨折してしまった。これによりペドロサはシーズン残りを欠場することとなった[1]。 日曜日の決勝はウェットレースとなった。33台中16台がリタイヤとなる荒れた展開の中、ブリヂストンタイヤを履いたホンダ・RS125Rを駆るアジョ・モータースポーツの2人が速さを見せ、アンドレア・バレリーニがグランプリ初優勝、このシーズン限りでの引退を発表している東雅雄が2位でフィニッシュを果たした[2]。 250ccクラス3クラス中唯一チャンピオンが未決の250ccクラス、ポイントリーダーのマヌエル・ポジャーリが今回タイトルを決めるには、25ポイント差のランキング2位に並ぶトニ・エリアス、ロベルト・ロルフォの2人との差を1ポイントでも広げることが条件だった[3]。 日曜日の決勝レースはウェットから徐々にドライになる路面状況となった。ロルフォが序盤から大きなリードを築き、独走でシーズン2勝目を挙げた。ポジャーリは9位に終わり、両者の差は7ポイント差に詰まって最終戦での決着を迎えることとなった。エリアスは11位に沈み、タイトル獲得の可能性が消えた[4]。 MotoGPクラスMotoGPクラス決勝はドライコンディションとなった。前戦でチャンピオンを決めたバレンティーノ・ロッシは5周目にトップに立ったが、11周目に黄旗無視による10秒のタイムペナルティを課せられてしまう。これをピットボードで知ったロッシは猛烈なスパートを見せ、見た目上2番手のロリス・カピロッシを突き放しに掛かった。最後はペナルティ分を帳消しにして、さらに5秒のリードを築いてシーズン8勝目を挙げた。ウィニングランでロッシはゼッケン「7」の旗を掲げ、この年の3月に癌で亡くなったオーストラリア在住の元チャンピオンライダー、バリー・シーンにこの勝利を捧げた。 3位にはルーキーのニッキー・ヘイデンが入った。ヘイデンは第13戦パシフィックGPでも3位だったが、レース終了後の玉田誠の失格処分による繰り上げだったため、今回がちゃんとした形での初表彰台となった[5]。 MotoGPクラス決勝結果
250ccクラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
脚注
参考文献
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