2011年のイタリアグランプリ (ロードレース)
2011年のイタリアグランプリ は、ロードレース世界選手権の2011年シーズン第8戦として、7月1日から3日までイタリアのムジェロ・サーキットで開催された。 概要125ccクラスドライからウェットに変化する路面状況の中おこなわれた125ccクラス予選では、セッション序盤にベストタイムをマークしたヨハン・ザルコが自身初のポールポジションを獲得した。以下ルイス・サロム、エフレン・バスケスがフロントロウに並び、負傷欠場明けのポイントリーダー、ニコラス・テロルは5番グリッドからのスタートになった[1]。 日曜日の決勝はテロルとザルコのマッチレースとなった。テロルがスタートからトップを走行していたが、11周目には一旦ザルコを先行させる作戦に出た。決着はファイナルラップのフィニッシュライン直前、スリップストリームに入られるのを嫌って蛇行するザルコを尻目にテロルが逆転に成功、復帰戦をシーズン5勝目で飾った。3位には前戦の勝者マーベリック・ビニャーレスが入った。 ポイントランキングではザルコが2位に浮上、トップのテロルとの差は39ポイントとなった[2]。 Moto2クラスウェットコンディションとなったMoto2クラス予選ではマルク・マルケスがシーズン2度目のポールポジションを獲得、2番手にはアレックス・デ・アンジェリス、3番手ブラッドリー・スミスと続き、ポイントリーダーのステファン・ブラドルはアタック中にガス欠に見舞われて7番手からのスタートとなった[3]。 決勝レースではマルケスが4台の集団バトルを僅差で制して2連勝、シーズン3勝目を挙げた。0.071秒差の2位にはブラドル、3位のスミスは3戦連続の表彰台となった。この結果ポイントランキングではマルケスが5ポイント差を詰め、ブラドルとの差を52とした[4]。 MotoGPクラスMotoGPクラスでは今回、鎖骨骨折で欠場が続いていたレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが4戦ぶりにレースに復帰した[5]。セッション半ばに雨が降り始めた土曜日の予選ではポイントリーダーのケーシー・ストーナーがシーズン5度目のポールポジションを獲得。2番手は前戦の勝者ベン・スピーズ、3番手にはマルコ・シモンチェリが続いた[6]。 日曜日の決勝ではスタートからストーナーが先頭を維持していたが、5番グリッドからスタートしたホルヘ・ロレンソが18周目にトップを奪取、そのままハイペースで逃げ切ってシーズン2勝目を挙げた。タイヤのグリップダウンに苦しんだ[7]ストーナーはファイナルラップにチームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾにもかわされて3位に終わった。ペドロサは8位で復帰戦を終えた。 ポイントランキングでは、ランキング2位のロレンソがストーナーとの差を9ポイント詰めて19とした[8]。 MotoGPクラス決勝結果
Moto2クラス決勝結果
125ccクラス決勝結果
注釈 脚注
参考文献
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