2017年スペイングランプリ
2017年スペイングランプリ (2017 Spanish Grand Prix) は、2017年のF1世界選手権第5戦として、2017年5月14日にカタロニア・サーキットで開催された。 正式名称は「FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPAÑA PIRELLI 2017」。 レース前このレースでピレリが供給するドライタイヤのコンパウンドは、ソフト、ミディアム、ハードの3種類[1]。このレースまで全ドライバー共通のタイヤセットが供給される(ドライバー側での選択不可)[2]。 このレースより、ドライバーの名前やカーナンバーの視認性を高めるため、スポーティングレギュレーションをより厳格に適用することになった[3][4]。 フリー走行1回目気温19度、路面温度24度、快晴のドライコンディション。開始から12分、フェルナンド・アロンソがコースインしたが、その周のターン2でエンジンブローに見舞われた。その10分後にはセバスチャン・ベッテルがギアボックスのトラブルでマシンを止めている(すぐに処置されて復帰)。改良空力パーツを投入したメルセデスが速さを取り戻し、ルイス・ハミルトンがトップタイム(1:21.521)、0.029秒差でバルテリ・ボッタスが続き、3位のキミ・ライコネンと0.9秒の差をつけた[5][6]。 2回目2017年5月12日 14:00 気温24度、路面温度42度、引き続き快晴のドライコンディションだが、強風の影響でハミルトン、ベッテル、マックス・フェルスタッペンなどがコースオフを喫した。アロンソはパワーユニットの交換で25分にようやくコースインし地元ファンからの声援を受けるも、最下位でこのセッションを終えた。各車ソフトタイヤを投入しタイムを更新、メルセデス勢がフェラーリに約0.3-0.4秒差、レッドブルには約0.6-0.7秒の差をつけた。15時2分、ターン9の縁石をはみ出したカルロス・サインツJr.のマシンからパーツが飛びコース上に散乱し赤旗が振られるも、撤去作業は3分で終わりセッションは再開された。以後はソフトタイヤでのロングランを行ったため、上位陣のタイムの更新はなかった。トップタイムは1回目に続きハミルトン(1:20.802)[7][8]。 夜のドライバーブリーフィングでDRSゾーンの拡大について議論され、FIAは、メインストレートのDRSゾーンを100m拡大することを決定した(最終コーナー後の157mに設置されていたが、57mの地点に変更)[9]。 3回目2017年5月13日 11:00 気温22.6度、路面温度30.1度、晴天のドライコンディション[10]。ベッテルがセッション途中でピットレーンにマシンを止めてしまうシーンがあったが2番手タイムを記録。前日にほとんど走行できなかったアロンソは、この日は順調に周回を重ねて10番手のタイムを記録した。トップタイムはライコネン(1:20.214)[11][12]。 予選2017年5月13日 14:00 ハミルトンが今シーズン3回目のポールポジションを獲得した。 経過気温26度、路面温度44度、晴天のドライコンディションで行われた)[13]。
結果
決勝2017年5月14日 14:00 ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで今シーズン2勝目。 展開気温24度、路面温度44度、晴天のドライコンディション[19]。 スタートでベッテルが前に出てトップに立つ。ターン1でボッタスに後ろからヒットされたライコネンがフェルスタッペンと接触し、ライコネンとフェルスタッペンはリタイアした。アロンソはターン2でフェリペ・マッサと接触しコースオフして順位を落とした。ベッテルはハミルトンとの差を徐々に広げていく。 ベッテルは14周目にピットインし、ダニエル・リカルドの後ろでコースに戻るが、すぐにオーバーテイクして前に出る。この間、ハミルトンはバックマーカーに引っかかり、ベッテルとの差を広げることができなかった。ハミルトンは21周目にミディアムへ交換する。首位になったボッタスがベッテルを抑え続けハミルトンを擁護するが、ベッテルは25周目のメインストレートでボッタスをパスしてトップを奪い返す。 34周目、マッサとストフェル・バンドーンが接触、バンドーンはコースアウトしそのままリタイアした。バンドーンのマシンを撤去するためバーチャルセーフティカー(VSC)となったが、2周で解除された。 VSC解除とともにハミルトンが2度目のピットインでソフトに交換、次の周でベッテルも2度目のピットインでミディアムに交換。ピットアウトした際にハミルトンとサイド・バイ・サイドとなったが首位をキープする。しかし、タイヤコンパウンドの差もあり44周目のメインストレートでハミルトンがベッテルをオーバーテイクしトップに立った。ボッタスは38周目にエンジントラブルでリタイアした。 ハミルトンはもう一度タイヤ交換が必要とみられたが、最後までソフトのまま走行し今シーズン2勝目、通算55勝目を挙げた。ベッテルは2位でポイント首位をキープした。リカルドが3位で今シーズン初の表彰台に立ち、フォース・インディア勢が4-5位に続いた。パスカル・ウェーレインはペナルティを受けたものの1ストップ作戦で8位に入賞し、ザウバーに今シーズン初ポイントをもたらした[20]。アロンソは今シーズン初めてチェッカーフラッグを受けたが12位に終わり、ついにマクラーレンのみがノーポイントとなった。 結果
第5戦終了時点のランキング
脚注
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