FOD (動画配信サービス)
FOD(エフオーディー)は、フジテレビジョンが運営するビデオ・オン・デマンドおよび電子書籍・コミック配信サービスである[1]。 概要CS事業部長であった小牧次郎を中心に立ち上げられた映像配信サービスで、2005年9月に「フジテレビオンデマンド(Fuji Television OnDemand)」として本サービスを開始した(試験サービスは2005年7月~)。当初はフジテレビ721・フジテレビ739のバラエティ番組「競馬予想TV!」「温泉へ行こう!」等といったオリジナル番組をコンテンツプロバイダとして外部提携サイトへ配信していた。2008年4月には公式サイトからの直接配信を提携サイトでの配信と並行して開始した。 日曜日朝に放送されていた報道討論番組「報道2001」、バレーボールVリーグ等のスポーツ中継や、CS放送(→フジテレビワンツーネクスト)のバラエティ番組等、徐々にコンテンツを拡充し、2008年11月1日、NHKオンデマンドよりも一月先駆け、国内で初めて、連続ドラマ「セレブと貧乏太郎」やバラエティ番組「爆笑レッドカーペット」等の地上波番組の見逃し配信が開始された。 2012年4月よりスマートフォンでの視聴に対応した。また2014年3月よりフジテレビNEXT smart(フジテレビNEXTとの同時配信。場合によっては、F1等権利上差し替え等であり。)のサービス提供を開始した。 2014年度、サービス開始以来赤字だった年度収支の黒字化を達成した。 2015年には動画配信サービスから総合コンテンツ・プラットフォーム化へと戦略転換。「フジテレビのコンテンツだけにこだわらない」として、サービス全体の名称をこれまでの略称である「FOD」に変更した[2][3][4]。1月に放送後7日間の番組無料配信(当初の名称は「プラスセブン」)、2月に電子コミック配信、7月に4K番組のネット配信(民放初)[5]、12月に電子雑誌配信を開始した。同年10月に有料会員が80万人、無料視聴を含めた月間利用者は200万人を突破。単月収支についても黒字化を達成した。 2016年8月1日、幅広いのジャンルでの作品を固定料金で視聴できる月額見放題コース「FODプレミアム」が新設[6]。 2017年4月3日より、NHKの大河ドラマや連続テレビ小説、土曜ドラマ、ドラマ10等の11番組588話を配信開始した。FODを含めた民放各局のオンデマンドサービスでNHKのコンテンツを扱うのは初[7]。 2018年3月30日から「Apple TV」に対応し、テレビでも視聴可能となった。同年5月に「Android TV」でも視聴可能となり、同年7月からはAmazon「Fire TV・Fire TV Stick」、2023年にはPlayStation 5や4Kビエラでも視聴可能となった[8][9]。 2019年2月からFODプレミアム会員向けにプロ野球・東京ヤクルトスワローズの主催試合生中継「SWALLOWS BASEBALL L!VE」の完全配信を開始(2020、2021、2022年シーズンは未実施)[10]。 2021年11月からFODプレミアム会員向けにプロボクシング中継「FUJI BOXING」のライブ配信を開始[11]。 2022年3月30日より、スマートフォン・タブレットアプリにて作品のダウンロード機能が利用可能となった。 2022年11月、有料会員数が100万人を突破した。 2023年2月からはAmazon Prime Videoの追加チャンネルとして、「FODチャンネル for Prime Video」の提供を開始した[9]。 2024年8月には有料会員数が150万人[12]を突破、国内有数の定額制動画配信サービスに成長している。 2025年2月からFODプレミアム会員向けにプロ野球・横浜DeNAベイスターズの主催試合生中継を「横浜DeNAベイスターズ L!VE」として開始[13]。また、同年シーズンからのスーパーフォーミュラのライブ配信も開始[14]. 受賞2018年の1年間で人気が急上昇したアプリを表彰する「App Ape Award 2018」で、コアユーザーの数、売上ともに圧倒的なボリュームで、ユーザー投票で最も得票数が高かったアプリを表彰する「Most popular apps of the year 2018」を受賞した[15]。 アプリダウンロード数▼スマートフォン向けアプリ
▼テレビ向けアプリ
会員数・利用者数
配信作品動画配信・ライブ配信・電子書籍(雑誌やコミック、小説など)の配信の三本柱となっている。
ライブ配信CS放送のフジテレビONE/TWO/NEXTをインターネット経由で24時間同時ストリーミング配信するサービス「フジテレビOTNsmart(フジテレビONEsmart/TWOsmart/NEXTsmart)」で、PC・スマホ・タブレットで視聴できる。一部の番組については一定期間繰り返しの視聴が可能な「見逃し配信」にも対応している。また、放送内容は権利の関係上、CS放送とは部分的に異なる場合もある。視聴するには、月額ライブコースに登録が必要。詳しくは、FODライブ配信 を参照。 電子書籍2015年2月からスタート[23]。 雑誌以下は【雑誌読み放題サービス】で配信している雑誌で、100以上の雑誌が月額コース会員は無料で読み放題。詳しくは、読み放題対象の雑誌一覧 を参照。
マンガ・小説など4万タイトル・15万冊の電子書籍・コミックを配信中で、マンガ・小説などの電子書籍は、ポイントで購入する仕組みとなっている。一部無料商品もある。 動画配信
ドラマ詳しくは、FODドラマ を参照。
バラエティ詳しくは、FODバラエティ を参照。
等 スポーツ・エンタメ詳しくは、FODスポーツ・エンタメ を参照。 等 アニメ詳しくは、FODアニメ を参照。
等 映画詳しくは、FOD映画 を参照。 アナウンサー詳しくは、FODアナウンサー を参照。 FODオリジナル詳しくは、FODオリジナル、Category:FODのオリジナル番組を参照。 FOD見逃し無料2015年1月から試験提供を開始したインターネットでの見逃し配信サービスで、フジテレビ系列の最新のドラマ・バラエティが地上波で放送後に最大で7日間無料で視聴できる。ただし、地上波の全番組が視聴できるわけではない。2017年に「+7」から現行のサービス名に変更された。 ちなみに、視聴は日本国内に限定している。原則として放送終了直後から翌週の放送1時間前を概ねの無料配信時間としているが、番組によっては放送翌日の午後から配信されるものもある。翌週の放送がない場合でも基本的に放送後1週間経過すると無料視聴終了となる。 なお、東海テレビ放送製作の昼の帯ドラマ[注釈 4]、ジャニーズ事務所の所属タレント・アーティスト等の出演番組の等は見逃し配信の対象外となっていたが、2017年6月放送スタートの東海テレビ制作のドラマ『屋根裏の恋人』等は配信された。 フジテレビ社長の亀山千広は、無料配信サービスの試行について、テレビのリアルタイム視聴離れが進んでいることから、リアルタイム視聴を促し、テレビでの番組視聴機会を拡大することや、国内外の海賊版による不正コピーの抑制を目指すとしている[27]。 脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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