PIECE OF MY SOUL
『PIECE OF MY SOUL』(ピース・オブ・マイ・ソウル)はWANDSの4枚目のアルバム。 概要東芝EMIからB-Gram RECORDSに移籍後初のアルバムで、上杉昇(ボーカル)、柴崎浩(ギター)在籍最後のオリジナルアルバム。 初回盤は赤青2種類の帯があり、背文字の「WANDS」表記も従来使用されていたロゴになっている(通常盤の帯は作品名と同じ字体)。 アルバムの全体像として上杉は「吠えてるだけ、攻撃的なのだけがロックじゃない。繊細な部分もはらんでるんだっていうのを表現したかった。」と述べている。 また、ダイナミクスの点で課題が生じたが、この課題は同年12月リリースされたシングル「Same Side」でクリアできたという[1]。 後に本作のアウトテイクである「ささやかな愛情」が『vocal compilation 90's hits Vol.1〜male〜 at the BEING studio』に、「太陽のため息」が『BEST OF WANDS HISTORY』に収録された。 音楽性ロック色の強い楽曲がほとんどであり、シングル曲以外は各メンバーの自作曲である。上杉は「気分的には今回が1stアルバムみたいな感覚もある」とインタビューで述べている。また、上杉は「バンド的なサウンドで主張しあってる音を作りたかった」と述べており、これまでのアルバムとは異なり、収録曲のほとんどがドラムとベースを加えたバンド形態での録音となっている。そのため、公式サイトでは「ポップなサウンドを要求するファンと、ロックな世界への傾倒を歓迎するファンの間で賛否両論を呼ぶ問題作」と紹介されていた[2]。 上杉は発売後のインタビューで「今回のアルバムはかなり自分本意かもしれない。でも、その自分を受け入れられたときの喜びは、きっと今までより何十倍も大きいと思う」と述べ、収録曲の多数の作曲を務めた柴崎は「自分たちが演りたいことは自分が一番わかっている。そして上杉が表現したいことを意識し、上杉が歌ってカッコいいもの、そういうメロディーや雰囲気を重視しながら曲作りをした」と語っている[3]。 レコーディングレコーディングは本作発表の前年1994年の6月から始まり1995年の2月頃に終わったが、その後の最終的な選曲やミックスのテイク選びなどの細かい作業を行い3月頃に完成した。アルバム制作にこれまで以上に時間がかかったことについて上杉は「『世界が終るまでは…』を出した事でこれまで書いてきた歌詞の方向性やテーマが一段落し、歌詞の幅を広げることと、それに伴い曲調も変化していったことで、理想を追求した結果時間がかかってしまった」と述べている[4]。 売上記録1995年5月8日付のオリコンチャートにて初登場1位を獲得。日本レコード協会の集計では、本作までWANDSのアルバムは3作連続のミリオンセラーとなり、第2期WANDSが出したオリジナル・アルバムは、全てミリオンヒットを達成した。 批評
CDジャーナルは、「腕利きリズム隊、青山純と渡辺直樹をゲストに迎えた4枚目。シングル・ヒットの『Secret Night 〜It's My Treat〜』以下、よ〜くこなれたWANDS流ロック歌謡を大展開。ツボをおさえた葉山たけしのアレンジが光る。派手にキメてるvoとgのサポートに徹しているKeyの木村氏が健気だ。」と批評した[5]。 収録曲
楽曲解説
参加ミュージシャンゲストミュージシャン
脚注
|
Portal di Ensiklopedia Dunia