U20ラグビー日本代表(アンダートゥエンティ(にじゅう)ラグビーにほんだいひょう)は、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)によって編成される20歳以下のナショナルチームである。
2024年までは、毎年6月から7月にかけて開催の「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ」またはその下部リーグ「U20トロフィー」へ出場していた。
2025年にU20トロフィー出場が見込まれていたが、U20トロフィーが廃止となった[1][2]。
直近の動向
2025年4月16日にワールドラグビーは「U20トロフィー」を開催しないことを発表したため[3][4]、上位大会(U20チャンピオンシップ)への出場権を持たないU20日本代表の活動機会は、例年より少なくなった。
2025年5月に、ニュージーランド学生代表(NZU)が来日し、その第1戦を大分スポーツ公園(大分県大分市)で行った[5][6][7]。
ジュニア・ジャパンとの違い
U23で構成されるジュニア・ジャパン(2012年発足)は、ワールドカップ2019に向けた若手育成プロジェクトの一環で[9]、U23対象の大会「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ」向けに、短期間で結成されていたチームである。しかし2023年はU23チーム作らず、ジュニア・ジャパンのチームをU20日本代表で構成[10][11]し出場した[12][13]。
2024年4月開催「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ2024(World Rugby Pacific Challenge 2024)」ついてワールドラグビーは、日本・フィジー・サモア・トンガによるU23のA代表(第2代表)育成大会[14]であり、「2024年4月10日時点で23歳以下の選手23名と、18歳以上で年齢を問わない5名の選手」をチーム構成要件を明示している[14]。
上記のように、現在の日本代表U23ユースチームは「ジュニア・ジャパン」ではなく、「U20日本代表」あるいは、それに若干のシニア選手を加えた「JAPAN XV」として出場している[15]。
JAPAN XV
JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)は、ラグビー日本代表(シニアの正代表)の「第2代表(「A代表」とも呼ぶ)」となるチームである。現在、以下のようなチーム構成がある。(詳しくは「JAPAN XV」を参照)
- シニアチーム「JAPAN XV」- ラグビー日本代表メンバー(正代表、シニア選手)で構成されるが、キャップ対象にならない試合のため、チーム呼称を「JAPAN XV」とする。2024年6月・7月に実施のマオリ・オールブラックス と対戦。
- ユースチーム「JAPAN XV」- U20日本代表メンバーが主体だが、20歳を越えたU23選手を5人加えてチーム呼称を「JAPAN XV」とする。2024年4月に開催のU23大会「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ2024」に出場し、フィジーの第2代表「フィジー・ウォリアーズ(FIJI WARRIORS)」、サモアのプロチーム「マヌマ・サモア(MANUMA SAMOA)」、トンガの第2代表「トンガA(TONGA A)」と対戦。この大会はかつてU23日本代表チーム「ジュニア・ジャパン」が出場していた。
歴史
2008年に、それまでのジュニア世代U19・U21の世界大会が、U20に統合された[16]。現在、ワールドラグビーU20チャンピオンシップ(1部)とワールドラグビーU20トロフィー(2部)に分かれ、それぞれ対戦している。
海外で開催される大会向けに結成されるため、原則として国内での対戦は無いが、国内強化試合を2013年4月30日にNZU(ニュージーランド学生代表)と江戸川区陸上競技場で[17][18]、5月11日にシンガポール代表と熊谷ラグビー場で[19][18]行った。
U20日本代表は、2019年のU20トロフィーで優勝したことで、次回のワールドラグビーU20チャンピオンシップへ昇格したが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、2020年・2021年・2022年の3回が中止された[20][21]。
2022年11月30日にロブ・ペニーがヘッドコーチに就任した[22]。
2023年5月、これまでU23のジュニア・ジャパンが出場していた「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ」を、6月のU20チャンピオンシップへの準備ととらえ、U20日本代表で構成した「ジュニア・ジャパン」として出場し[10][11]、1勝2敗で4チーム中3位[12][13]。
2023年5月27日、U20チャンピオンシップに備えた強化試合として[23]秩父宮ラグビー場でニュージーランド学生代表(NZU)と対戦し、勝利した[24]。U20日本代表が国内で公式戦を行うのは10年ぶり[25][26][27]。
2023年6月24日~7月14日に、4年ぶりにU20チャンピオンシップ(上位12か国の大会)が南アフリカで開催。プール戦も順位決定戦も全敗し、12チームの最下位に終わった。次回トロフィーへ降格となった。
2023年8月17日、大久保直弥がヘッドコーチに就任した[28]。U20日本代表候補合宿を、2024年3月4日~8日は熊谷市で、12日~15日は豊田市で実施し、それぞれ埼玉パナソニックワイルドナイツ、トヨタヴェルブリッツと練習試合も行う[29]。
2024年は、4月にサモアで開催されるA代表(第2代表)育成大会[14]「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ2024」には、U20日本代表チームをもとに若干のシニア選手を加えた「JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)」として出場し、2020年大会以来の優勝を果たした[30][15]。7月の「ワールドラグビーU20トロフィー2024」(2部)では優勝を逃し、「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ」(1部)への昇格はできず、U20トロフィー3位となった[31][32]。
U20トロフィー3位を受け、2025年U20トロフィーへの出場権をかけて、予選大会「アジアラグビーU19チャンピオンシップ」での勝利が必要となった。そのため、2024年12月にU19日本代表が11年ぶりに結成された(ヘッドコーチはU20大久保直弥が担当)[33]。しかし2025年4月16日、ワールドラグビーはU20トロフィーの廃止と、翌年(2026年)からの新設大会(ワールドラグビーU20チャレンジャーカップ、World Rugby U20 Challenger Cup)開催を発表した[3][4]。
2025年5月16日、ニュージーランド学生代表(NZU)が来日し、その第1戦をU20日本代表と行う[5]。
現在のチーム
戦績
国際大会の戦績
2008年、U19とU21のカテゴリーが統合されU20になり、同年からU20の世界大会ジュニアワールドチャンピオンシップ(全16チーム)を開催[16]。
2010年から2024年まで、1部リーグ「チャンピオンシップ」(12チーム)と2部リーグ「トロフィー」(8チーム)に分かれて実施。チャンピオンシップ最下位チームと、トロフィー優勝チームは、次回大会で入れ替わる。U20日本代表は、2016年から2023年まで「トロフィー全勝で昇格」→「チャンピオンシップ全敗で降格」を繰り返していた。
歴代監督・ヘッドコーチ・チームディレクター
U20日本代表 監督/ヘッドコーチ
U20日本代表 チームディレクター
脚注
関連項目
外部リンク