ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 (ゆうばりこくさいファンタスティックえいがさい)は、日本 の北海道 夕張市 で開かれている映画祭 である。旧称︰ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭 。
特色
主な上映作品はスタート当初は、SF映画 、ファンタジー映画 、ホラー映画 、アドベンチャー映画などとなっており、フランス の『アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭 』をモデルとした。当時は、ソフト化すらされない国外の作品が多く、映画祭が宣伝の場になっていた。平成 中期以降は日本国内の映像作品媒体のレンタル産業の急成長に伴い、4-5月にかけて公開される話題作の発表の場と、インディーズや自主製作映画のコンペティション部門、若手作家の発表の場となっている。石狩炭田 が続々と閉山し、夕張市が主要産業を石炭事業から観光事業へ転換を図る中での唯一、文化事業で成功した事例をもつ中心的な役割なども担っていた。
運営費を出していた夕張市は2006年に財政再建団体 入りを表明し、同年7月に開催補助金支出打ち切りを決定、自治体による運営を断念することを発表した。映画ファンなどの有志によって、2007年2月23日には「ゆうばり応援映画祭」が開催されている。映画ファンの有志と映画祭の元スタッフによる「ゆうばりファンタ」が中心となり、2008年に再びゆうばり国際ファンタスティック映画祭として再スタートを切った。2008年のオープニング作品となった『僕の彼女はサイボーグ 』は、2003年の映画祭をきっかけとして制作された作品である[ 1] 。
映画祭のキャラクターは漫画家 の石ノ森章太郎 がデザインしており、シネマとタイガーを合わせたシネガーと呼称している。
歴史
1979年 (昭和 54年)、「炭鉱 から観光 へ」をスローガンに」夕張市長に中田鉄治 が当選。テーマパーク石炭の歴史村 の建設が本格化。教育委員会社会教育課長時代から積極的に映画を上映してきた経緯から、1988年に、1年間に及ぶ活動を通じて東京国際映画祭 の当時のゼネラルプロデューサーである石田達郎 と中田市長との間で映画祭の設立が承認される。同年10月、東京国際ファンタスティック映画祭 を視察、当時の映画祭の顧問であったリオネル・シュシャンのアドバイスで映画祭開催の記者会見を札幌で開催発表。
1989年 (平成 元年)1月、フランス のアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭 に11人の使節団を送り映画祭の骨子が決定する。3月に開催の記者会見を東京で開催。10月、東京国際ファンタスティック映画祭の閉会式にて、中田市長が「映画のある街・夕張」を映画ファンにPRした。以後、東京国際ファンタスティック映画祭のクロージングにて毎年、市長の演説が話題を呼んだ。
1990年 2月、ふるさと創生事業 を活用した第1回映画祭が「ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭」としてメイン会場であった夕張市民会館において開催。スキー場 に映画『エリック・ザ・バイキング』のバイキング船 を設置したり、北海道旅客鉄道 (JR北海道)の支援で寝台列車 の北斗星 を導入して宿泊施設の不足を解消した。
1991年 2月には第2回映画祭を開催。日本で行われたイベントの中で、日経イベントから第4位のイベントとして高く評価される。 [要出典 ] 同年9月には北海道旅客鉄道(JR北海道)の支援で夕張駅 が完成した。
1992年 2月には第3回映画祭を開催[ 2] 。4月、フジサンケイグループ広告大賞イベント賞を受賞。夏には第1回の審査員を務めた韓国のイ・チャンホ 監督が夕張で『ミョンジャ・明子・ソーニャ』を撮影し、翌年の映画祭で上映を行った。
1994年 月には第5回映画祭を開催。3月、日本ファッション協会生活文化賞を受賞。
1997年 2月には第8回映画祭を開催。韓国・富川市 から45名の視察団が来日、8月に第1回韓国・富川国際ファンタスティック映画祭 開催を発表、8月に開催される。これが韓国の映画祭の幕開けと言われている。 [要出典 ]
1998年 2月には第9回映画祭を開催。同年4月にパリ で行われた「国際都市活性化技術会議 (FITAC )」では映画祭が特別功労賞を受賞。
1999年 2月には第10回映画祭を開催[ 3] 。総合体育館を改修した「ゆうばり文化スポーツセンター」がオープン、あたらなメイン会場となった[ 3] 。10周年を記念し、この年のメインビジュアルは、映画祭の準備段階から参画している漫画家 の永井豪 によるものになった。10周年を機にイベント名から「冒険」を取り、2000年から現在の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」となった[ 4] 。
2003年 2月には第14回映画祭を開催。同月の「第12回日本映画批評家大賞 」では特別賞を受賞。4月、映画祭の生みの親であり実行委員長をつとめてきた中田鉄治が市長を退任。同月、夕張市長選挙において後藤健二 が当選、以降は2006年まで後藤が実行委員長を務める。10月、中田鉄治死去。
2006年 2月には第17回映画祭を開催。6月には夕張市の定例議会において、市の財政が事実上破たんしていることが明らかとなり、後藤市長は財政再建団体 入りを表明した。7月の映画祭実行委員会では、夕張市が主体となる映画祭の休止が正式に決定。休止を惜しむ映画人・映画ファン・市民の声を受けて、9月には澤田直矢ら夕張市民有志が映画祭の復活を目指す団体「ゆうばり映画祭を考える会」を立ち上げた。11月、「考える会」は市に代わる映画祭主催団体を目指し、「ゆうばりファンタ」として特定非営利活動法人 (NPO)の認証を申請(2007年2月22日認証)。
2007年 には自治体の運営による映画祭は開催されなかったが、2月には映画ファンらの有志主催による「ゆうばり応援映画祭」が「ゆうばり文化スポーツセンター」において開催された。実行委員長は北海道出身の映画評論家品田雄吉 だった。7月、NPO法人となった「ゆうばりファンタ」が翌年の開催を発表。
2008年 3月には第18回映画祭がゆうばり市民会館をメイン会場として開催され、市民主導による夕張市再生の象徴として話題となった。 [要出典 ] この年からスカパーJSAT株式会社が特別協賛となった。
2011年 には夕張に派遣されていた東京都職員の鈴木直道が夕張市長選挙に出馬し、市長就任後には名誉大会長に就任した。
2012年 には京楽ピクチャーズ株式会社がインターナショナル・ショートフィルム部門に協賛した。
2014年 にはニューウェーブアワードを新設[ 5] 。
2019年 の第29回開催をもって冬季の開催を終了。2020年 より夏季の開催に変更し光熱費の削減や野外での上映実施、更なる北海道内の映画ファンの集客を見込む[ 6] 。
2020年は新型コロナウイルスに伴い、動画配信サイトHulu の協力を得てオンライン形式での開催を行った[ 7] 。翌年も同様にオンライン開催とし前年のスケジュール式からオンデマンド式での配信とし夕張市民向けの上映会イベントも展開された。
2022年には新型コロナウイルス後初の本格的な現地開催イベントを3年ぶりに実施。
2023年にはスカラシップ制度を新設(2024年11月22日オフィシャルサイトで一方的に「廃止」[ 8] [ 9] )。
2024年、2023年以前の賞金未払い問題が表面化[ 10] [ 11] したことを理由に、運営を担ってきたNPO法人ゆうばりファンタが活動を休止すると発表し、中田圭が代表を務めるとした「ゆうばり有志の会」が映画祭を主催。
開催会場は夕張市ホステルひまわりと、栗山町くりやま温泉 ホテルパラダイスヒルズの地理的に離れた二つの会場で開催[ 12] 。夕張市役所はゆうばり国際ファンタスティック映画祭の後援(名義後援)依頼を受けないことを決め、主催者側に通告、事業の全体像が示されず、会の代表者が不明確など、過去の実績や責任体制などの面で市の基準に合わなかった[ 13] 。
会期中には数多くの問題が発生。
本選審査員の映画プロデューサー土田真樹さんが12/25朝未明に、くりやま温泉 ホテルパラダイスヒルズで急逝し、その事実を秘匿する[ 14] [ 15] 、外国作品に字幕が付かない[ 16] 。宿泊費補助の件でトラブルが発生する、イラスト発注への未払いなど[ 17] 。
また、杜撰な金銭管理・運営状況[ 18] が明らかになった。
2025年1月29日、札幌地裁はNPO法人「ゆうばりファンタ」の破産手続きの開始を決定した[ 19] 。負債総額(簿価)はおよそ7400万円。300万円の賞金が未払いとなっており、助成金が不正に流出した可能性があることも報道された。
会場
主要会場は以前使用していた場所も含めて以下の通り。
ゆうばり文化スポーツセンター
アディーレ会館ゆうばり(旧;夕張市民会館大ホール)※現在は閉館
ゆうばりホテルシューパロ ※現在は閉館
夕張市民会館シネサロン ※現在は閉館
夕張市民健康会館
夕張商工会議所
ホステルひまわり
くりやま温泉 ホテルパラダイスヒルズ
また開催年により特設会場でのイベント上映がある
審査員
ヤング・ファンタスティック・グランプリ部門
ファンタスティックオフシアター・コンペティション部門
ファンタスティックビデオ・コンペティション部門
インターナショナル・ショートフィルムコンペティション部門
おもな受賞作品・受賞者
ヤング・ファンタスティック・グランプリ部門グランプリ
ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門受賞作
2008年から授与されるトロフィー
回
年
賞
受賞作(監督)
1
1990年
グランプリ
『竹下パフォーマンス/秘芸水戸黄門』(竹下心也 )
2
1991年
グランプリ
『死神特急』(寺田裕之 )
3
1992年
グランプリ
『ダイヤモンドの月 』(野火明 )
4
1993年
グランプリ
『トラッシュ』(久保直樹 )
審査員特別賞
『わたしのあしながおじさん』(安原伸 )
5
1994年
グランプリ
『FAMILY TIME』(川口良太 )
審査員特別賞
『ぼくのスカイライン』(安原伸)
『自動販売機と少女』(大谷清英 )
6
1995年
グランプリ
『はにわマン』(安原伸)
審査員特別賞
『限界人口係数』(西村喜廣 )
『風のない部屋』(三宅隆太 )
7
1996年
グランプリ
『脳の休日』(水戸ひねき )
審査員特別賞
『血の赤に染めろ!』(山内大輔 )
奨励賞
『REST ROOM』(村上宗義 )
『惜しみなく愛は奪ふ』(松梨智子 )
8
1997年
グランプリ
『party』(内海まゆみ )
審査員特別賞
『L&D』(木村英樹 [要曖昧さ回避 ] )
9
1998年
グランプリ
『深夜の三人』(越坂康史 )
審査員特別賞
『Variations for MOVEMENTS』(佐藤義尚 )
奨励賞
『クルシメさん』(井口昇 )
10
1999年
グランプリ
『夏に生れる』(村上賢司 )
11
2000年
グランプリ
『どんてん生活 』(山下敦弘 )
審査員特別賞
『レッツ・ゴー!!イチゴガール』(栗林忍 )
12
2001年
グランプリ
『東京ハレンチ天国 さよならのブルース』(本田隆一 )
審査員特別賞
『L'Ilya イリヤ』(佐藤智也 )
13
2002年
グランプリ
『山崎係長解放戦線』(上乗直子 )
審査員特別賞
『ナッツ』(蔭山周 )
14
2003年
グランプリ
『美女缶 』(筧昌也 )
審査員特別賞
『スキージャンプ・ラージヒル・ペア 』(真島理一郎 )
15
2004年
グランプリ
『極東のマンション』(真利子哲也 )
審査員特別賞
『打つ娘サユリ』(木村卓史 )
16
2005年
グランプリ
『マリコ三十騎』(真利子哲也)
審査員特別賞
『世界は彼女のためにある』(保坂大輔 )
17
2006年
グランプリ
『なま夏』(吉田恵輔 )
審査員特別賞
『はっこう』(熊谷まどか )
18
2008年
グランプリ
『大地を叩く女』(井上都紀 )
審査員特別賞
『お姉ちゃん、弟といく』(吉田浩太 )
北海道知事賞
『セイキロスさんとわたし 』(糸曽賢志 、亀渕裕 )
19
2009年
グランプリ
『SR サイタマノラッパー 』(入江悠 )
審査員特別賞
『大拳銃』(大畑創 )
北海道知事賞
『夜のゲーム』(チェ・ウィアン )
20
2010年
グランプリ
『青春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜 』(奥田庸介 )
審査員特別賞& シネガー・アワード
『脚の生えたおたまじゃくし』(前野朋哉 )
北海道知事賞
『壁』(ヒョン・スルウ )
21
2011年
グランプリ
『エイリアン・ビキニの侵略 』(オ・ヨンドゥ )
審査員特別賞& シネガー・アワード
『ピンク・スバル』(小川和也 )
北海道知事賞
『バイオレンスPM』(石原貴洋 )
22
2012年
グランプリ
『大阪外道 』(石原貴洋 )
審査員特別賞& シネガー・アワード
『くそガキの告白 』(鈴木太一 )
北海道知事賞
『ビートルズ』(坂下雄一郎 )
23
2013年
グランプリ& シネガー・アワード
『暗闇から手をのばせ 』(戸田幸宏 )
審査員特別賞
『ケランハンパン 』(寒竹ゆり )
北海道知事賞
『冬のアルパカ』(原田裕司 )
スカパー!映画チャンネル賞
『樹海のふたり』(山口秀矢 )
「渚」特別賞 special mention for Nagisa
『あなたにゐてほしい〜Soar〜』(原將人 )
24
2014年
グランプリ& シネガー・アワード
『さまよう小指 』(竹葉リサ )
審査員特別賞
『女体銃 ガン・ウーマン 』(光武蔵人 )
北海道知事賞
『リュウグウノツカイ』(ウエダアツシ )
スカパー!映画チャンネル賞
『死ななくて』(ファン・チョルミン )
26
2016年
グランプリ
『孤高の遠吠 』(小林勇貴 )
審査員特別賞
『脱脱脱脱17 』(松本花奈 )
北海道知事賞& スカパー!映画チャンネル賞
『親切ですね 』(ソ・ジェイク )
シネガー・アワード
『バイバイ、おっぱい 』(鋤崎智哉 [ 20] )
27
2017年
グランプリ
『トータスの旅』(永山正史)
審査員特別賞
『ベートーベン・メドレー』(イム・チョルミン)
北海道知事賞
『はめられて Road to Love』(横山翔一)
シネガーアワード
『ストレンジデイズ』(越坂康史)
28
2018年
グランプリ
『ED あるいは (君がもたらす予期せぬ勃起)』(西口洸)
審査員特別賞
『温泉しかばね芸者』(鳴瀬聖人)
北海道知事賞&シネガーアワード
『キュクロプス』(大庭功睦)
29
2019年
グランプリ&シネガーアワード
『されど青春の端くれ』(森田和樹)
北海道知事賞
『桃源郷的娘』(太田慶)
審査員特別賞
『赤い原罪』(ムン・シング)
30
2020年
グランプリ&シネガーアワード
『湖底の空』(佐藤智也)
審査員特別賞
『Crazy World』(ナブワナIGG)
北海道知事賞
『Cosmetic DNA』(大久保健也)
インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門受賞作
回
年
賞
受賞作(監督)
23
2013年
優秀CG賞
『虹色』(バイイー)
優秀アニメ賞
『嫌われ者のラス』(YORIYASU)
優秀実写賞
『京太の放課後』(大川五月)
審査員特別賞
『伝説の大魔神VSエイリアン』 (リー・チャン・マン)
スポンサー賞・サプライズCG賞
『虹色』(バイイー)
スポンサー賞・サプライズアニメ賞
『影』(キム・スンラ)
スポンサー賞・サプライズ実写賞
『京太の放課後』(大川五月)
スポンサー賞・サプライズ特別賞
『愛のゲーム』(ジョン・ユミ)
24
2014年
グランプリ
『JUNK HEAD 1』(堀貴秀)
優秀芸術賞
『イナーシャル・ラブ-隋性の愛-』 (セザール・エステバン・アレンダ& ジョゼ・エステバン・アレンダ)
『サイクロイド』(黒木智輝)
『肛門的重苦 Ketsujiru Juke』(冠木 佐和子)
審査員特別賞
『貧血』(加藤麻矢)
26
2016年
グランプリ
『かたすみの鱗 』(石谷恵 )
優秀芸術賞
『フォトグラファー 』(ユ・ジェヒョン )
『ジョニー・エクスプレス 』(ウ・キョンミン )
『New 』(有馬將太 [ 20] )
審査員特別賞
『イカロスと息子 』(眞田康平 )
27
2017年
グランプリ
『M.boy』(キム・ヒョジョン)
優秀芸術賞
『あたしだけをみて』(見里朝希)
『Mizbruk』(ダニエル・デュランロー)
『たこ船長とまちわびた宝』(飯田千里)
審査員特別賞
『歯』(パスカル・ティボウ)
28
2018年
グランプリ
『ぱん。』(阪元裕吾・辻凪子)
優秀芸術賞
『NO LINE』(川中陸)
『父の日』(マット・ジョンズ)
『Black Dog』(ジョシュア・ディーン・タットヒル)
29
2019年
グランプリ
『極東ゲバゲバ風雲録』(中島悠作)
優秀芸術賞
『ムーン・ドロップス』(ヨーラム・エヴァー・ハダニ)
『5つ目の記憶』(小野寺しん)
『M&A』(宮城伸子)
30
2020年[ 21]
グランプリ
『歩く魚』(テッサ・マイヤー)
優秀芸術賞
『ビハインド・ザ・ホール』(シン・ソヨン)
『Share the Pain』(中嶋駿介)
『The Barber』(セルゲイ・プディッチ)
31
2021年[ 22]
グランプリ
『おそとはキケン』(チョ・チャングン)
優秀芸術賞
『Ad Lib』(ジョセフ・カテ)
『くっつき村』(長谷川 千紗)
『THE BELL』(恵水 流生)
ファンタランド大賞(観客賞)
ファンタランド大賞トロフィー
回
年
賞
受賞作・受賞者
13
2002年
ゆうばりファンタランド大賞
『猟奇的な彼女 』
イベント賞
OKAMA NO KEN withスーパーホモンキーズ
市民賞
緑陽中学校2年A組『もう一度、あの頃に』
人物賞
伊勢正三 (歌手)
14
2003年
ゆうばりファンタランド大賞
『クラシック』
イベント賞
ストーブパーティの熊五郎
市民賞
『演じ屋』の出演者たち
人物賞
寺島進 (俳優)
15
2004年
ゆうばりファンタランド大賞
『冬の幽霊たち〜ウィンターゴースト』
イベント賞
長山洋子 じょんがらシネマ&ライブ
市民賞
哀川翔 ファミリー
人物賞
松坂慶子 (俳優)
16
2005年
ゆうばりファンタランド大賞
『CHARON カロン【インターナショナル版】』
イベント賞
桂茶がま (俳優、落語家)
市民賞
菅原亨
人物賞
坂口拓 (アクション俳優)
17
2006年
ゆうばりファンタランド大賞
『子ぎつねヘレン 』
イベント賞
諏訪太朗 (俳優)
市民賞
板東亮一(グレースのマスター)
人物賞
岡本みね子(プロデューサー)
18
2008年
ゆうばりファンタランド大賞
『JUNO/ジュノ 』 (配給:20世紀フォックス映画)
イベント賞
幌南小学校上映会
市民賞
永井豪 (漫画家)
人物賞
佐野哲章(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 映画部門日本代表)
19
2009年
ゆうばりファンタランド大賞
『チェイサー 』 (配給:クロックワークス=アスミック・エース)
イベント賞
たまごっち (電子ゲーム)
市民賞
田口清隆 (監督)
人物賞
高橋恵子 (俳優)
20
2010年
ゆうばりファンタランド大賞
『第9地区 』 (配給:ワーナー・ブラザース=ギャガ)
イベント賞
小林でび
市民賞
「幸福の黄色いハンカチ」イベント
人物賞
加藤登紀子 (歌手)
21
2011年
ゆうばりファンタランド大賞
『アメイジング・グレイス』 (配給:プレシディオ)
イベント賞
スカパー!映画部 presents 「ワンピース」
市民賞
鈴々舎馬桜 (落語家)
人物賞
シティボーイズ (コントユニット)
22
2012年
ゆうばりファンタランド大賞
『ウルトラマンサーガ 』
イベント賞
『スカパー!映画部×V☆パラダイスpresents 難波金融伝ミナミの帝王「トイチの万田銀次郎」』
市民賞
『長ぐつをはいたネコ』
人物賞
今野浩喜 (キングオブコメディ )
23
2013年
ゆうばりファンタランド大賞
『じんじん』
イベント賞
『バナナVSピーチ企画上映』
市民賞
『鬼平外伝 正月四日の客 』
人物賞
大地康雄 (俳優、『じんじん』で主演)
24
2014年
ゆうばりファンタランド大賞
『アナと雪の女王 』
イベント賞
『ハルサーエイカー』
市民賞
開田裕治 「ART OF KAIJYU 怪獣絵師 開田裕治 原画展 &開田裕治を囲む会」
人物賞
亜紗美(俳優、『女体銃 ガン・ウーマン』で主演)
25
2015年
ゆうばりファンタランド大賞
『私たちのハァハァ 』
イベント賞
『くちびるに歌を』
市民賞
品田雄吉 (映画評論家、 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭顧問)
人物賞
青木隆夫(夕張アーカイヴ)
2019年
グランプリ
『いつくしみふかき 』(大山晃一郎 )
イベント賞
斎藤工 セレクション&アニメワークショップ
ゆうばり市民賞
第1回夕張自主怪獣映画まつり
人物賞
安井謙太郎 (「ニート・ニート・ニート 」)
ニューウェーブアワード
上映作品
招待作品
ヤングコンペ作品
オフシアターコンペ作品
ビデオコンペ作品
フォーラムシアター作品
フォアキャスト作品
年
上映作品
監督
カテゴリ
2014
瘡蓋譚-カサブタタン- A TALE OF YOUR SCAB
上野遼平
棒つきキャンディー Lollipop
酒井麻衣
神隠しのキャラメル Spirited Away with Caramel Candies
酒井麻衣
すべてはALL-NIGHT The Life is ALL-NIGHT
中村祐太郎
ぽんぽん PONG PONG
中村祐太郎
ややこしい関係 COMPLEX RELATIONS
岩崎友彦
おやじ男優Z Oyaji actor Z
池島ゆたか
サムライオペラ SAMURAI OPERA
大川祥吾
スカパー! 映画部『鬼がシネマ』最優秀作品
グッバイ・マーザー Goodbye Mother
福田桃子
あゆみ Ayumi, So Long
森麻紀
来つ寝世鏡奇譚-kitsuneyo kyoukitan- Foxtales
野田千晶
コトコトコトコ kotokotokotoko
横井健司
あの娘、早くババアになればいいのに Otaku's daughter
頃安祐良
ヨーロッパ企画ショートフィルム大連発2014 ハウリング
上田誠
ヨーロッパ企画ショートフィルム大連発2014 洗牌(シーハイ)
諏訪雅
ヨーロッパ企画ショートフィルム大連発2014 硬派探偵〜いつも何かを覚悟する〜
黒木正浩
別の顔 Nobody knows what you are
安藤ボン
イヌミチ Dog's way
万田邦敏
スターチャイルド STAR CHILD
堀井彩
そして鬼になる LIKE MOTHER, LIKE DAEMON
田代尚也
バクレツ!みはら帝国の逆襲-世界開放宣言- Counterattack by the empire of MIHARA
三原慧悟
死神ターニャ Death and Tanya
塩出太志
スペシャル作品
エピソード
映画祭がきっかけで生まれた作品
トピックス
1992年には映画祭期間中に宝石デザイナーのパスカル・モラビト の挙式した。1995年にはジョルジュ・ムスタキ や栗原小巻 らによって阪神・淡路大震災 のチャリティコンサートが行われた。1997年には映画祭期間中に島田陽子 が挙式した。1997年には韓国の富川市 から視察団が参加し、富川国際ファンタスティック映画祭 の記者発表を行った。同年8月には同映画祭が開催され、日韓映画人交流フォーラムなどが行われて日本映画解禁の道すじを作った。1998年にはパリで開催された「FITAC=Festival International des techniques d'Animaion de la Cite(国際都市活性化技術会議)」で特別栄誉賞を受賞した。2003年には国内最大級の映画資料館である「郷愁の丘 シネマのバラード」(現:郷愁の丘夕張キネマ館)が開館した[ 27]
2008年にはスカパー! の支援を受けて、コンペグランプリ監督の次回作を映画祭が支援することとなった。1回目の支援作品は井上都紀 監督の『不惑のアダージョ 』であり、この作品は2010年のロッテルダム国際映画祭 のコンペティション部門にノミネートされた。2009年の2回目の支援作品は入江悠 監督の『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム 』であり、この作品はアミューズ や鈍牛倶楽部 との共同製作である。2012年の3回目の支援作品はオ・ヨンドゥ 監督の『探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男 』であり、キングレコード や前年審査委員長だった林海象 との共同製作である。2013年の第4回目作品は石原貴洋 監督の『大阪蛇道 』である。2014年には京楽ピクチャーズの支援によって、大川五月 監督が『京太のおつかい 』を製作した。
トリビア
2007年にゆうばり応援映画祭に参加した井口昇 監督は、夕張へ向かう映画祭専用列車の中で『片腕マシンガール 』の脚本を執筆した。
2002年には応援団によって観客賞が加えられた。観客賞は全会場で配布されるアンケート用紙の採点で決まる。副賞は実物の石炭のトロフィー。
2008年からコンペティション部門の受賞者に贈与されるトロフィーは、北海道の吹きガラス作家である西山亮の作品である。
ディープコアナイト
名称の由来は、映画祭事務局のあった建物の前にある青年婦人会館を利用して、映画祭期間中は名称を「みんなの家」(現在は、閉鎖中)と称して様々なトークイベントや音楽イベント、上映などを開催していたが、イベントが比較的に深夜に及ぶことも多く、いつしかミッドナイトで行うイベントが“ディープコアナイト”と呼ばれるようになる。現在ではイベントそのものが正式にそう呼称されるようになった。2001年のトークイベントの参加者は、監督の中田圭 、及川中 と俳優の加藤雅也 。2010年以降は公式には開催されていない。
フォアキャスト部門(2010年までフォーラムシアター)
黎明期 (1993 - 2001)
現特定非営利活動法人 ゆうばりファンタの代表理事澤田などの市民有志が夕張青年会議所 主催で“ゆうばりファンタランド”を設立、1993年から映画祭に参加、年間を通じて「ファンタランド通信」の発行やシネマ・ワークショップのサポート、1998年から夕張で映画制作される作品の支援(ゆうばりシネマサポーターズ)を行った。
1999年より夕張に参加した監督たちの作品を自主上映する場を「フォーラムシアター」と呼称し、2002年、正式に市民企画の部門として扱われることになった。
定着期 (2002 - 2003)
これまで様々な企画上映をしてきたが、若手監督の新作映画を扱うことが多くなり、前年にプレゼンテーション企画として発表された2作品、『0&1』(中田圭 監督)と『多摩川少女戦争/g・a・n・g』(及川中 監督)がプレミア上映された。以後、新作企画発表の場と新作上映の場が定着している。03年には、作品本数とゲストが数が増え、現在の商工会議所2Fに加えシネサロンの2会場に増えた。
暴走エスカレート期 (2004 - 2006)
さらにそのエスカレート振りが04年には、頂点に達し、石井隆 監督の『花と蛇』の上映や映画制作にまで着手し、西村喜廣 監督とタッグを組み夕張オールロケの『スピーカーマン THE BOO』をメイン会場であるホテルシューパロで特別上映、青年婦人会館まで加え4会場で行われ、映画祭本体をかなり侵食。
上映希望作品の増加にともない出品条件がこの時期にほぼ固まる。ミニシアター系単館公開作品やVシネ、また商業監督を目指すクリエイターや若手俳優陣たちが自主的に上映企画する場として定着。上映作品は一般に未公開であり、監督やスタッフ・キャストが必ず舞台挨拶などを自分たちで行うことが条件となった。06年までは映画祭側から用意されるものはほぼ会場設備などのみ、監督たちは参加者はすべて自費であった。それでも100名を越える映画人たちが進んで参加を希望し、映画祭の場で交流を深め、次回作への足がかりを掴んでいった。
2005年は、みんなの家の閉鎖に伴い、会場を郷愁の丘ミュージアム内のミニシアターへ移転したが、ゲストの数が増えすぎたため、使用は1度限りになった。
2006年は、前年度の反省から会場を商工会議所だけに限定したが、ベテラン俳優・諏訪太朗に焦点をあてた特集上映をするなど、作品の質をあげた。特集上映のために諏訪太朗主演で制作された作品もあった。ゲストの数は衰えることは無かった。
応援映画祭 (2007)
2007年は、映画祭の休止にもかかわらず、応援映画祭の中でも自主上映企画としてお馴染みの映画人に加え、常連となった作家であり監督の戸梶圭太 や乙一 、桜井亜美 などの人気作家の監督作品など多彩ぶりを発揮した。
復活期 (2008 - )
2008年からは上映作品がスカパー! で映画祭と同時放映されるという映画祭初の試みが開始された。ゲストも高橋洋、沖島勲、阿藤快などさらに豪華に。上映される作品のレベルも高くなった。
2009年は商工会議所をメインに、市民会館3階の特設会場でも一部作品が上映された。田口清隆監督『長髪大怪獣ゲハラ』の怪獣アトラクションショーや、スクリーンの映像を背景に役者の生芝居をシンクロさせた演劇イベントなど企画内容もさらに進化した。映画監督の蔭山周や柴田剛が中心となって企画した音楽イベント「ゆうばりロックフェスティバル」は映画祭初の音楽フェスとなった。あがた森魚、あらかじめ決められた恋人たちなど出演者も豪華であった。
2011年には「フォアキャスト部門」と改称した。
脚注
関連項目
関連文献
外部リンク