アメリカ競馬名誉の殿堂博物館![]() ![]() ![]() アメリカ競馬名誉の殿堂博物館(アメリカけいば めいよのでんどうはくぶつかん、National Museum of Racing and Hall of Fame)は、1951年にニューヨーク州サラトガ・スプリングズに設立された博物館で、アメリカ合衆国のサラブレッド競走馬、騎手および調教師の業績を称える殿堂。毎年春に「殿堂入り」の最終候補者の選定を行い、ケンタッキーダービーが行われる5月初旬に最終選定を行う。サラトガ競馬場では、アメリカ競馬名誉の殿堂博物館ステークスというG2競走が行われる。 歴史1951年にサラトガにあるキャンフィールドカジノの一室に設けられたのが最初で、サラトガスプリングス市が2,500ドル、サラトガ競馬協会が5,000ドル、さらに数々の有志による出資や絵画・記念品などの供出により完成した。記念すべき最初の所蔵品はレキシントンの蹄鉄であった[1]。 1955年、博物館は現在のサラトガ競馬場正門近郊の現在地に移転、同年より競馬の殿堂選考も行うようになった[1]。 競走馬初期の殿堂選考は歴史家に会議で行われており、初年度の1955年には9頭の競走馬が殿堂入りを果たしている[2]。1956年には世紀の変わり目に活躍した11頭が新たに加わり、1957年には1930年代前半の馬が10頭加わった。それ以降はそれぞれの時代で現代的な馬が加えられ続けている。 現在の規定では、殿堂入り選考の対象は引退から5年以上経過した馬とされている。サラブレッドは最後の競走から5年以上25年以内の馬が選考対象となり、また25年以上経過している馬についても歴史的審査委員会によって選考が加えられる場合がある[1][3]。 (選定年)
騎手現代の規定においては、騎手はサラブレッド競馬の免許取得から20年以上の経歴があることが殿堂選考の資格となる。20年以上の経歴を持つ騎手の場合、引退後も25年間は殿堂選考の資格を持つ。また、25年以上経過している騎手についても歴史的審査委員会によって選考が加えられる場合がある。体調不良などが理由で経歴期間を満たせなかった場合でも殿堂選考にかけられる場合もあるが、その場合は引退から5年の休止期間が設けられる[3]。 (選定年)
調教師現代の規定においては、調教師はサラブレッド競馬の免許取得から25年以上の経歴があることが殿堂選考の資格となる。25年以上の経歴を持つ調教師の場合、引退後も25年間は殿堂選考の資格を持つ。また、25年以上経過している調教師についても歴史的審査委員会によって選考が加えられる場合がある。体調不良などが理由で経歴期間を満たせなかった場合でも殿堂選考にかけられる場合もあるが、その場合は引退から5年の休止期間が設けられる[3]。 (選定年)
模範ホースマン騎手・調教師の他に、競馬界に貢献した人物に「模範ホースマン」(Exemplars of Racing)として表彰している。 (選定年)
ピラー・オブ・ザ・ターフ2013年より始まった殿堂部門で、アメリカ競馬界において長年の貢献をしてきた人物を顕彰するものである。選出されるには基本的に25年以上の競馬への関わりが必要となるが、選考委員会は特別な場合にはこの規定を無視して選出することもできる[3]。 (選定年)
関連項目
脚注
外部リンク
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