ザ・キッズ・アー・オールライト

「ザ・キッズ・アー・オールライト」
ザ・フーシングル
初出アルバム『マイ・ジェネレーション
B面
  • "The Ox" (UK)
  • "A Legal Matter" (US)
リリース
規格 7"
録音
  • 13 October 1965
  • IBC Studios, London
ジャンル
レーベル
作詞・作曲 ピート・タウンゼンド
プロデュース シェル・タルミー
ザ・フー シングル 年表
  • "A Legal Matter"
  • (1966年 (1966)
  • ザ・キッズ・アー・オールライト
  • (1966年 (1966)
ミュージックビデオ
「The Kids Are Alright」 - YouTube
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ザ・キッズ・アー・オールライト」(英語: The Kids Are Alright) はザ・フーが1965年に発表した楽曲である。メンバーのピート・タウンゼントによって作詞作曲され、デビュー・アルバム『マイ・ジェネレーション』のB面1曲目に収録された。

2006年には、ピッチフォークの1960年代最高の200曲ランキングの34位に選ばれた[3]

解説

ニ長調で標準的なスリーコード進行が使用されているが、コーラスの部分ではii-V-IV-Iというコード進行が使われている。

アルバム『マイ・ジェネレーション』は1965年12月にイギリス、1966年4月にアメリカ合衆国[注釈 1]発表された[4][5]。本曲のシングルはアメリカで1996年7月、イギリスでは『マイ・ジェネレーション』の発表から6ヶ月以上たった同年8月に発売され、イギリスでは41位、アメリカでは85位という成績だった。それほどのヒット曲ではなかったが、ザ・フーが当時イングランドを席巻したサブカルチャーであるモッズの人気バンドになるに従って、同アルバムとともにモッズのアンセムとなった。

アメリカのシングル盤[6]にはギター・ソロが非常に短く編集された2分42秒のバージョンが使用され、3分強のアルバム・バージョンよりも広く知られるようになった。

1966年の7月もしくは8月に、ハイド・パークで白黒のプロモーション・ビデオが撮影された。

アルバム『四重人格』(1973年)の「ヘルプレス・ダンサー」と「ぼくの頭の中に」の間に、本曲の冒頭部分が挿入された。1979年に公開された彼等のドキュメンタリー映画キッズ・アー・オールライト』の題名は本曲に由来する。

ライヴ演奏

上記のように本曲はザ・フーの歴史に度々登場してきたが、コンサートで演奏されることは殆んどなかった[7][注釈 2]。2000年に活動が再開された後は頻繁に取り上げられるようになり、末尾に別の長いセクションがつけられ、部分的にこの曲を作ってからわかったことに関して議論する即興の歌詞をつけたりすることもあった。

2000年に録音されたアルバム『ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール』に収録されたバージョンも以上の構成になっている。同アルバムが2003年に発表された時、タウンゼントは以下のようにコメントしている[8]

この曲を書いた時は俺はただのガキんちょ(kid)で、自分がやったもろもろのことだけからいい悪いの区別をつけようとしてたんだ。人生の練習をしてたとでもいうのかな。妻との結婚にいちかばちか賭けてみるみたいな感じだった。ちょっとばかりキメてみたり、酒を飲んだりもした。やってみなかったものはほとんどなかったよ。それで、どういうわけだか、今でも大丈夫(alright)なんだよね。

2002年にメンバーのジョン・エントウィッスルが亡くなってからは、即興部分の歌唱で時々彼のことが触れられるようになった。彼が年代物の赤ワインが好きだったことも歌われ、のちに彼に捧げられた「オールド・レッド・ワイン」(2004年)に発展した。

影響

楽曲

その他

カバー

ザ・クィアズ、ゴールドフィンガー、エディ・アンド・ザ・ホット・ロッズ、ドロップキック・マーフィーズHi-STANDARDグリーン・デイパール・ジャムザ・レヴォネッツなどがこの曲をカバーしている。

Hi-STANDARDによるカバー

「THE KIDS ARE ALRIGHT」
Hi-STANDARDシングル
リリース
録音 1996年
ジャンル J-Punk
レーベル PIZZA OF DEATH RECORDS
チャート最高順位
  • 54位(日本)
Hi-STANDARD シングル 年表
THE KIDS ARE ALRIGHT
(1996年)
Love Is A Battlefield
2000年
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THE KIDS ARE ALRIGHT』(ザ・キッズ・アー・オールライト)は、日本パンク・ロックバンドHi-STANDARD1996年にリリースした「キッズ・アー・オールライト」のカバーシングル。ジャケット写真はキッスパロディになっている。

収録曲

  1. THE KIDS ARE ALRIGHT 
  2. CLOSE TO ME
  3. MY HEART FEELS SO FREE

脚注

注釈

  1. ^ アメリカ盤のアルバム名は『ザ・フー・シングス・マイ・ジェネレーション』で、収録曲の一部がイギリス盤と異なる。
  2. ^ タウンゼントは1993年のソロ・ツアーで、アコースティック・ギターの弾き語りを披露した。同年8月にニューヨークのブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックで開かれたコンサートでの録音が、Pete Townshend Live BAM 1993に収録された。

出典

  1. ^ Unterberger, Richie. The Who - The Kids Are Alright - オールミュージック. 2015年12月10日閲覧。
  2. ^ LaBate, Steve (2009年12月18日). “Jangle Bell Rock: A Chronological (Non-Holiday) Anthology… from The Beatles and Byrds to R.E.M. and Beyond”. Paste. 2017年3月2日閲覧。
  3. ^ Pitchfork's 200 Greatest Songs of the 1960s
  4. ^ Neill & Kent (2007), pp. 99–100.
  5. ^ www.thewho.com”. 2025年6月14日閲覧。
  6. ^ Discogs”. 2025年6月14日閲覧。
  7. ^ Neill & Kent (2007), p. 100.
  8. ^ Live at the Royal Albert Hall 2000.

引用文献

  • Neill, Andy; Kent, Matt (2007). Anyway Anyhow Anywhere: The Complete Chronicle of The Who 1958-1978. London: Virgin Books. ISBN 978-0-7535-1217-3 

外部リンク

Rickenbacker Guitars” (英語). thewho.net. 2022年1月12日閲覧。

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

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