ステファン・エル・シャーラウィ
ステファン・カリーム・エル・シャラーウィ[3](Stephan Kareem El Shaarawy、 アラビア語: ستيفان كريم الشعراوي、 1992年10月27日 - )は、イタリア・サヴォーナ出身のサッカー選手。ASローマ所属。イタリア代表。ポジションはフォワード、ミッドフィールダー。 クラブ経歴初期エジプト人の父とイタリア人の母のもとに生まれる。5歳のころに地元のチーム「レジーノ」に入る。13歳でジェノアCFCの下部組織に入団。2008年12月21日のキエーヴォ戦で16歳にしてセリエAデビュー[4]。 2010-11シーズンはセリエBのパドヴァへ期限付き移籍し、29試合出場で9ゴールを記録。ノヴァーラに敗れ昇格こそは逃したものの、パドヴァのプレーオフ進出へ貢献した。 ミラン2011年6月25日、アレクサンダー・メルケルとのトレードでACミランに移籍。9月18日のSSCナポリ戦で移籍後初出場すると、9月21日のウディネーゼ戦で初ゴールを決めた。当時のミランの前線にはイブラヒモビッチ、カッサーノ、ロビーニョ、インザーギと名だたる名手が混在したが、その中でも監督から評価されシーズンを通して一定の出場機会を得た。 2年目の2012-13シーズンはチャンピオンズリーグのグループステージ第2節のゼニト戦で得点をあげ、チャンピオンズリーグにおいてクラブ史上最年少でゴールを決めた選手となった[5]。セリエAでは第8節のラツィオ戦から4戦連続ゴールを挙げるなど、37試合に出場し16ゴールの活躍をしたが2013年に入ってからは僅かに2ゴールにとどまるなど、特にコンディション面が不安視された。 モナコ2015年7月13日、ASモナコに買取オプション付きのレンタルで移籍した[6]。7月28日、UEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦のヤングボーイズ戦1stレグに、アントニー・マルシャルとの交代で途中出場して移籍後初出場を果たした[7]。2ndレグで移籍後初のスタメン出場を果たし、移籍後初ゴールを挙げた[8]。2016年1月の移籍市場が始まる前に、公式戦24試合に出場しており、買取義務が発生する条件まで残り1試合となっていたため、起用されることが無くなった[9]。 ローマ2016年1月26日、140万ユーロのレンタル料でシーズン終了までレンタル移籍した。1300万ユーロでの買取オプション付きのレンタル契約となっていた[10]。1月30日、フロジノーネ戦でローマデビューを果たすと、その試合でスコーピオンキックでゴールを挙げた[11]。2月2日、サッスオーロ戦で2試合連続となるゴールを挙げた[12]。6月21日、ローマは買取オプションを行使し、2020年までの契約を結んだ[13][14]。 2017年5月20日、キエーヴォ戦で2ゴールを挙げ、3試合連続得点を記録した[15]。 上海緑地申花2019年7月8日、中国スーパーリーグの上海緑地申花に移籍金1600万ユーロで移籍した[16][17][18]。8月2日、武漢卓爾戦でデビューを果たした[19]。8月15日、天津天海戦で移籍後初ゴールを挙げた[20]。中国FAカップの決勝で山東魯能を破り移籍後初シーズンにタイトルを獲得した[21]。 ローマ復帰2021年1月30日、古巣のASローマに移籍した[22]。3月11日、UEFAヨーロッパリーグのシャフタール・ドネツク戦でローマ復帰後初ゴールを挙げた[23]。 2021-22シーズンは、公式戦36試合に出場し7ゴール1アシストを記録して、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの優勝に貢献した[24]。 2023年7月17日、クラブとの契約を2025年6月まで延長した[25]。 2024年11月10日、ボローニャ戦で2ゴールを挙げるも、チームは2-3で敗れた[26]。2025年1月17日、ジェノア戦でローマ通算300試合目の出場を果たすと、勝ち越しゴールを挙げて勝利に貢献した[27]。 代表経歴エジプト代表を選択する権利も持っていたが、母の母国であるイタリア代表を選択[28]。U-17、U-20イタリア代表に招集され、UEFA U-17欧州選手権2009、2009 FIFA U-17ワールドカップに出場した。 2012年8月15日、イングランドとの親善試合にてA代表デビューを果たした。11月14日のフランスとの親善試合で代表初得点を挙げた。翌2013年のコンフェデレーションズカップのメンバーにも選出されたが、コンディション不良からかグループリーグのブラジル戦1試合を途中出場するに止まった。 2024年6月6日、UEFA EURO 2024に出場するイタリア代表メンバーに選出された[29]。 プレースタイルミランの攻撃陣で得点を量産した攻撃タイプ[30]。ブレイクしたシーズン以前から次代のワールドクラスとなる選手と期待されていた。左ウイングを基本ポジションとしながら攻撃的MFやセンターフォワードとしてプレイ可能。ドリブルと足元の技術に優れエリア外からのシュートも得意とし、パス能力やスペースメイクも非凡である[31]。 プレースタイルはクリスティアーノ・ロナウドと比較され、カカを手本としている[32][33]。ジョゼ・アルタフィーニは「ネイマールやリオネル・メッシのように重力を感じさせず、まるでボールが足にくっついているようだ。彼は既に偉大な選手で、過度な負担を掛けないことが大事だ。」と評する[34]。 個人成績
タイトルクラブ
個人
脚注
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