テイ・トウワ
テイ・トウワ(TOWA TEI, 1964年9月7日 - )は、日本在住のDJ・音楽家である。1990年にディー・ライトのメンバーとしてシングルでデビューし、全米4位の大ヒットを記録、各国でゴールド・ディスクを獲得した[1]。1994年にソロデビュー以後、活動の拠点を日本に移している[1]。"Sweet Robots Against The Machine"名義での活動もある[2]。 略歴中学3年生のころ、レコード店で見たYMOの映像と音楽に衝撃を受ける[3]。神奈川県立港北高等学校に入学し[3]、一番安いシンセサイザーを購入[3]。初めて購入したシンセサイザーはコルグのMS-10である[4]。複数台のラジカセを使ったピンポン録音に熱中し[3]、16歳頃からデモテープ作りを始めた。冨田勲が審査員だった「シンセサイザー・テープ・コンテスト」でアイデア賞を受賞[3]。これを機に坂本龍一のFMラジオ番組『サウンドストリート』(NHK-FM)に作品を投稿するようになる[3]。1983年に高校を卒業[3]。武蔵野美術短期大学[5][6]に入学。短大在学時から『サウンドストリート』でデモテープが発表された。坂本は後に「テクニックはないけれどもセンスが異常に良くて他を圧倒していた」と当時を振り返って述べている[7]。 アルバイト先で出会ったナム・ジュン・パイクのアシスタントが気さくに話しかけてくれる機会に恵まれたにも関わらず[6]、英語を満足に話せない自分がもどかしく、加えて四年制の美大に編入を試みるが失敗し、落ち込んでいたので留学しようと考え[6]、1987年、グラフィックデザインを学ぶため渡米し、パーソンズ美術大学のスクラブデザイン科に留学[5]。1990年、米国のハウスバンド、ディー・ライト(Deee-Lite)のメンバーJungle DJ Towa-Towaとして米エレクトラ・レコードからデビュー。「グルーヴ・イズ・イン・ザ・ハート」(Groove Is In The Heart)はイギリス/オーストラリアで1位、米ビルボードポップチャート4位を獲得した。 1994年、ディー・ライトを脱退し、アルバム『Future Listening!』でソロデビューした[8]。 1995年、深夜番組『キス・ミス・チック』(中京テレビ)の中で町で捕まえた女性をファッション・コーディネイトするというコーナーにレギュラーVTR出演。 2005年、4thアルバム『FLASH』、リミックスアルバム『FLASHER』、ヴィジュアル・ブック『LOOK』をリリース。ヒットコンピシリーズ『MOTIVATION』監修。 2007年、DJとして20周年を迎え"TOWA TEI DJ 20th. ANNIVERSARY TOUR"を開催した。また音楽プロダクション"hug inc."をColumbia Music Entertainmentとレーベル"hug Columbia"をそれぞれ立ち上げ、その第1弾として1stアルバム『Future Listening!』の新規リミックスや未発表音源を含むリマスター盤を2枚組にて4月18日に人気コンピレーションシリーズの第5弾『MOTIVATION FIVE compiled by DJ TOWA TEI』を6月20日にリリースした。この他2007年の活動としては、TVシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』メインテーマのリミックスを担当した。4月25日発売の『細野晴臣 トリビュートアルバム -Tribute to Haruomi Hosono-』に "テイ・トウワ+ナチュラルカラミティー" として「ハニー・ムーン」で参加。6月2日に公開された松本人志監督『大日本人』の映画音楽プロデュースを手掛けた。また細野晴臣が音楽監修を担当する10月公開の映画『EX MACHINA - エクスマキナ - 』にオリジナル楽曲「EX Boy」を提供した。 2008年、docomoのamadanaシリーズの携帯機種、FOMA「N705i」のサウンドプロデュースを手がけた。プリインストールされた楽曲「N705i」はiTunesでも販売、数週にわたりエレクトロニカチャートで1位、またiTunes、2008年エレクトリック部門トップセラー第5位を記録。同楽曲に、太田莉菜をフィーチャーした「A.O.R. feat. Lina Ohta」はBeatportチルアウト配信・ワールドチャート1位を記録。ケーブルテレビ局で視聴できるチャンネル「チャンネル銀河」のテーマ曲をプロデュース、提供した。 2009年、4年ぶりのオリジナルアルバム『BIG FUN』、初の単行本『BOOK FUN』、国内アイウェアブランドLess Than Humanとのコラボ・サングラスをリリース。TERIYAKI BOYZのアルバム『SERIOUS JAPANESE』に楽曲「AFTER 5 (A.M.)」を提供した。 2010年、『Marvelous with YURICO』『Marvelous EP』をiTunes storeにて発表した。 また自身が店長を務めるコンテンツにとらわれず、価値観を共有する様々なアーティストによるクリエイションを販売する電子セレクトショップ "MACH"(マッハ)[1]をオープン。 2011年、ヴォーカルに高橋幸宏とモデルの水原希子を迎え「The Burning Plain」を先行発売、「ハレの日にしか創らない。」初のコンセプト・アルバム『SUNNY』を発表。ジャケットも前2作同様、Barry McGeeが描き下ろしている。日本マクドナルドの「ハッピーセット」購入者を対象とした、スペシャルバージョンの「i-Dog」が当たるプレゼント企画へ楽曲を提供した。またアイウェアブランド「EFFECTOR(エフェクター)」より「TOWA TEI with EFFECTOR "MAESTRO"」を販売。 野宮真貴『30〜Greatest Self Covers&More!!!〜』に楽曲「私の知らない私」を提供した。 2012年、リミックスと新曲のハーフ&ハーフ『MACH 2012』を発売。ヒロ杉山など多彩なアーティストを集めた初のグループ展"MACHBEAT EXHIBITION"を表参道のBA-TSU ART GALLERYにて開催。 2013年から、現在に到るまで、東京・青山にある INTERSECT BY LEXUS -TOKYO の店内音楽監修している。 2014年から、高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳、ゴンドウトモヒコ、LEO今井らと共にMETAFIVEのメンバーとしても活動している。 2017年、ドキュメンタリー番組『草間彌生 わが永遠の魂』(NHK)の音楽を担当し、「Brocante」を提供。この楽曲は国立新美術館で開催中の同展覧会場の映像にも使用された。 2021年、Netflix制作アニメ『SUPER CROOKS』劇伴を担当し、既存曲32曲、書き下ろし10曲が使用される。このアニメ作品のサウンド・トラック盤『SUPER CROOKS (SOUND TRACK FROM THE NETFLIX SERIES)』も2021年11月にリリースされた。2021年は、10枚目の『LP』海外リリースに続き、『EP』をリリース。 2022年、tofubeats 5th アルバム『REFLECTION』のREMIX集、アルバムリードトラック「REFLECTION feat.中村佳穂」を担当。 2023年、9月6日に初の全編インスト・ソロアルバム『ZOUNDTRACKS』、前作『LP』続編の『TOUCH』を2枚同時発売。 プロデューサーとしては、ダウンタウンの『Geisha Girls』(坂本龍一との共同プロデュース)や今田耕司の『KOJI-1200』『KOJI-12000』、松本人志の映画『大日本人』サウンドトラックなど、芸人が関わる楽曲のプロデュースを手がけ、またデスクトップミュージックシンガーソングライターのAYUSE KOZUEのクリエイティヴ・ディレクターとしても活動している。 2018年、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)結成40周年アルバム『ノイエ・タンツ』企画監修デザインを担当。 2019年、細野晴臣50周年記念ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』及び2021年『SAYONARA AMERICA』のキービジュアルを五木田智央と担当。高橋幸宏ベストアルバム『GRAND ESPOIR』のアートディレクションも共に担当するなど幅広く活動している。 ディスコグラフィーシングル
オリジナルアルバム
リミックスアルバム
コンピレーションアルバム「MOTIVATION」シリーズ
ミックスCD
その他のコンピレーションアルバム
SWEET ROBOTS AGAINST THE MACHINEの作品
その他の作品
ミュージックビデオ
主な出演イベント→METAFIVEでの出演については「METAFIVE § ライブ」を参照
その他
メディア
脚注注釈出典
関連項目外部リンク |
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