ディズニーの短編映画の一覧ディズニーの短編映画の一覧(ディズニーのたんぺんえいがのいちらん)では、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ(旧:ウォルト・ディズニー・プロダクション)及び前身のラフォグラム・フィルムにより制作されたアニメーション短編映画作品を、公式に分類されたシリーズごとに一覧にして示す。 ラフォグラム・フィルム時代の短編映画→詳細は「ラフォグラム・フィルム」を参照
ウォルト・ディズニーは初のオリジナルアニメ作品として、カンザスシティの映画館チェーン「ニューマン劇場」向けに、『ニューマン劇場のお笑い漫画』を制作。これを出発点として、アニメスタジオのラフォグラム・フィルムを設立。これらの成功により仕事が多く舞い込んでくるも、経営面での混乱により倒産してしまう。この頃の作品では、オリジナルショートアニメ『Lafflets』のほか、童話を原作とした作品も多く制作された。 作品リスト
アリス・コメディの短編映画シリーズ→詳細は「アリス・コメディ」を参照
「漫画の国のアリス」の名でも知られる、ディズニーにとって初めてシリーズ化された短編映画。ラフォグラム・フィルム時代に制作した『アリスの不思議の国』(Alice's Wonderland)を、ハリウッドに拠点を移した後にシリーズ化したもの。実写にアニメーションを織り交ぜた内容が人気を博した。「オズワルド」シリーズに取って代わられるまで57本が制作された。 作品リスト
オズワルド・ザ・ラッキー・ラビットの短編映画シリーズ→詳細は「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」を参照
「しあわせウサギのオズワルド」の名でも知られる、オズワルドが主演する短編シリーズ。第2作『トロリー・トラブルズ』(Trolley Troubles)から大ヒットとなり、ディズニーにとっても大きな躍進となった。しかし、1928年頃に配給先であるユニバーサル・ピクチャーズとの所有権問題や従業員引き抜きが起こり、ディズニー側は作品とキャラクターを放棄した(2006年に返還された)[3]。 作品リストディズニーが制作したオズワルドの主演短編映画は以下の27本である。この27本並びに所有権返還後の2022年に製作された『Oswald the Lucky Rabbit』[3]以外の作品はユニバーサルとの所有権問題により、ディズニーは制作に関わっていない。
ミッキーマウスの短編映画シリーズ現在もディズニーの顔として知られるミッキーマウスが主演する短編シリーズ。1928年の『蒸気船ウィリー』(Steamboat Willie)に始まった本シリーズは主に1930年代においてスクリーンにおけるミッキーマウスの人気を不動のものとし、同時期に展開されたシリー・シンフォニーと共に初期のディズニー短編映画のメインシリーズとなった。その一方で、1930年代後半から1940年代に入るとミッキーマウスの性格付けの変化に伴い映画での人気は徐々にドナルドダックやグーフィーに移り、短編映画の制作もそちらのキャラクターを中心としたものに移行したため本シリーズの制作間隔は疎らとなり、1953年の『ミッキーの魚釣り』(The Simple Things)を以て本シリーズの展開は終了している。 作品リストミッキーマウス主演の短編映画は127本存在する。ただし、ミッキーが出演していないがミッキーの短編映画シリーズとして公開された作品が3本存在しており、それらの作品を含めると130本となる。
シリー・シンフォニー→詳細は「シリー・シンフォニー」を参照
1929年の『骸骨の踊り』(The Skeleton Dance)から始まった短編シリーズ。ミュージカルの取り込みを基本に、新しい脚本の方向性や製作技術など斬新的な試みが積極的に導入されていた。3色カラーを初めて用いた作品である『花と木』(Flowers and Trees)や、おとぎ話を題材とした『三匹のこぶた』(Three Little Pigs)が有名である。またドナルドダックのデビュー作である『かしこいメンドリ』(The Wise Little Hen)を含んでいる。しかし、1939年の『みにくいあひるの子』(The Ugly Duckling)を以て一足先に本シリーズの展開を終了した。 作品リスト"†"が付いているものはアカデミー短編アニメ賞受賞作品、"*"が付いているものはアカデミー短編アニメ賞候補作品と指す。
ドナルドダックの短編映画シリーズシリー・シンフォニーの『かしこいメンドリ』(1934)で初登場したドナルドダックが、ミッキーマウスの短編シリーズに数作出演したのちに、ミッキーのシリーズから独立してドナルドダックが主人公のシリーズとして派生したものである。1940年代から1950年代にかけては年1、2作程度の制作となったミッキーマウスの短編シリーズを遥かに凌ぐ年8作ほどのペースで短編作品が制作され、この時期のディズニー短編シリーズの中心となった。 なお、『総統の顔』(1943)を始めとする第二次世界大戦中に製作された短編作品はプロパガンダとしての側面を持つ映画も多く、ドナルドが大日本帝国やナチス・ドイツなどの枢軸国を相手に戦っていることから、日本などの一部の国では2024年時点でも公開されていない映画も少なくない[8]。 作品リスト
その他
プルートの短編映画シリーズミッキーマウスの短編シリーズから派生したシリーズ。プルートがミッキーの飼い犬という本来の設定にとらわれず、様々な舞台で活躍する。プルートが様々な動物たちに振り回されたり、ひょんなことから事件を起こしてしまう珍騒動を巻き起こすストーリー展開が多い。 作品リストミッキーとの共演作品も数本存在する。
ドナルドとグーフィーの短編映画シリーズドナルドダックの短編シリーズから派生したシリーズ。後に、グーフィーの短編シリーズの花形となった。 作品リスト
スペシャル・アニメ現存していたディズニーキャラクターが出演しない作品集であり実質シリー・シンフォニーの後継シリーズだが、音楽をメインにしていないものが含まれる。くまのプーさんは本シリーズから派生した。 作品リスト
グーフィーの短編映画シリーズミッキーマウスおよびドナルドとグーフィーの短編シリーズから派生したシリーズ。グーフィーが平凡なサラリーマン"George G. Geef"に扮して会社などごく普通の人間の世界が舞台となった作品や、スポーツ競技などについて行われるナレーションに合わせてグーフィーがその題材にチャレンジするといういわゆる「教室シリーズ」など、他の短編シリーズとは毛色の異なる作品が多い。 作品リスト団体のスポーツを扱った作品などでは登場人物が全てグーフィーになっているものもしばしば見られる。詳細はグーフィー#他のディズニーキャラクターとの関係を参照。
その他
フィガロの短編映画シリーズ長編映画『ピノキオ』に登場したキャラクターであるフィガロが主演する短編シリーズ。ミニーマウスの飼い猫という設定が加えられた上でミッキーファミリーに招かれ、単独シリーズとして以下の3作品が展開された。 作品リスト一部の作品中にはミニーマウスも登場していることから、しばしば「ミニーマウス・シリーズ」と称される。
チップとデールの短編映画シリーズドナルドダックおよびプルートの短編シリーズから派生したシリーズ。ドナルドダックやプルートの対決相手として出演してきたチップとデールが単独のシリーズとして展開されたものだが、単独シリーズ成立後もやはりチップとデールの主な出演はドナルド達との対決ものであり、本シリーズとしての作品はわずか3作のみとなっている。 作品リスト
その他の作品上記のシリーズに区分されないディズニー製作の短編映画を記す。こうした作品の中には、企業および団体活動の広告を目的としたコマーシャル映画のほか、第二次世界大戦の頃には国家および軍の意向を受けて製作された国策プロパガンダ映画(テーマとしては戦意高揚・健康増進・生活向上など)や教育映画が多く存在し、中にはディズニーキャラクターが出演しているものもある。しかし作品の性質上の問題や、権利がアメリカ政府などの行政組織に渡された関係で、上記のシリーズには数えられない。 作品リスト
関連商品
脚注
参考文献・外部リンク
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