ブライアン・ウー
ブライアン・ジョセフ・ウー(Bryan Joseph Woo, 2000年1月30日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オークランド出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのシアトル・マリナーズ所属。 経歴生い立ち野球を始めた時期について、本人は「5歳か6歳で、リトルリーグのティーボールだった」と回答している。リトルリーグでは主に内野手を務めたが、チームの投手不足により、次第に数イニングの投球を頼まれるようになった[2]。カリフォルニア州アラメダのアラメダ高等学校に進学後、3年生時に投手として8勝2敗、防御率1.25、打者として打率.422を記録し、西アラメダ郡カンファレンス・フットヒルディビジョンの最優秀選手に選出された。カリフォルニア・ポリテクニック州立大学サンルイスオビスポ校に進学し、カルポリ・マスタングスで大学野球をプレー。1年生時に23.2回を投げ、防御率8.75、27奪三振を記録。2年生時は17.2回を投げ、防御率3.57、20奪三振を記録するが、新型コロナウイルスの影響によりシーズンが中止となった。3年生時は28.0回を投げ、防御率6.11、42奪三振を記録したが、トミー・ジョン手術を受けシーズン後半を欠場した[3]。 プロ入りとマリナーズ時代2021年、大学時代の手術の影響にもかかわらず、シアトル・マリナーズからMLBドラフト6巡目(全体174位)で指名され、契約金31万8200ドルでプロ入り[4]。 2022年に傘下のルーキー級アリゾナ・コンプレックスリーグ・マリナーズでプロデビューし、シーズン途中にA級モデスト・ナッツ、A+級エバレット・アクアソックスへ昇格[5]。3チーム合計で16試合に先発し、57.0回を投げ、1勝4敗、防御率4.11、84奪三振、22四球を記録した[6]。 2023年はAA級アーカンソー・トラベラーズで開幕を迎え、9試合に先発、3勝2敗、防御率2.05、44.0回を投げ、59奪三振、12四球を記録した[7]。6月2日にAAA級を経ずにメジャーへ昇格し、翌日のテキサス・レンジャーズ戦に先発登板してメジャーデビュー。6月22日のニューヨーク・ヤンキース戦で5.1回を投げ無失点、5奪三振でメジャー初勝利を挙げた[8][9]。ルーキーシーズンは18試合に先発し、87.2回を投げ、4勝5敗、防御率4.21、93奪三振、31四球を記録した[4]。 2024年は右肘の炎症により開幕を故障者リストで迎えた[10]。復帰後、5月21日のニューヨーク・ヤンキース戦、5月31日のロサンゼルス・エンゼルス戦、6月6日のオークランド・アスレチックス戦で、いずれも6回無失点の好投を披露。復帰後の6先発で3勝0敗、防御率1.07、24奪三振、2四球を記録し、登板試合におけるチームの全勝に貢献した[11]。6月25日に右ハムストリングの張りで再び故障者リスト入りしたが[12]、復帰後の8月2日のフィラデルフィア・フィリーズ戦、8月14日のデトロイト・タイガース戦では、それぞれ7回無失点を記録するなど好調を維持。シーズン全体では22試合に先発し、121.1回を投げ、9勝3敗、防御率2.89、101奪三振、13四球、WHIP0.90を記録。特にK/BB7.77、与四球率1.0と優れた制球力を発揮した[4]。 人物リトルリーグ時代、ウーは背が低く、体も細かった。高校1年生のとき、身長は約168センチとなったが、父親(170センチ)や母親(173センチ)の体格を受け継ぐと見られており、体重もなかなか増えなかった。そこで、体格を強化するために食生活を見直した。毎朝、卵とチキンをしっかり食べ、昼食と夕食の間にピーナッツバターとジェリーのサンドイッチを2個食べる習慣を取り入れた。この食事でタンパク質とカロリーを積極的に摂取し、筋肉の発達と体重の増加を図った。その結果、身長は高校1年生から3年生にかけて約20センチ伸び、188センチに到達。体重も93キログラムまで増え、メジャーリーグでの活躍を支える強固な体格が完成した[13]。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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