中央競馬の冠競走一覧(ちゅうおうけいばのかんきょうそういちらん)とは、中央競馬で行われる新聞社、放送局などのスポンサーの社名を冠した競走の一覧である。全国一般紙・全国スポーツ紙・農林水産大臣については関東主場→関西主場→第3場(北から)の順番で掲載している。また他のスポンサー企業についても関東→関西→第3場の地域(北から)での順番で掲載している。
なお、NAR地方競馬全国協会、海外の競馬統括団体の寄贈賞およびJRA以外の競馬場との交換競走については、本項では割愛する。
新聞社・通信社
通信社
全国一般紙
地方紙
スポーツ紙
放送局
現在競馬中継に係わっている放送局を中心に、一部過去に競馬中継番組や関連番組を放送していた局が既得権益や自民党の大物国会議員の口利きにより継続して社杯等を提供するケースも見られる。
鉄道
JRグループ(旧・日本国有鉄道)の寄贈賞はNCK→JRAには存在したことがない。
農林水産大臣
競走名に「農林水産省賞典」が冠される競走のみ記述する。
その他業種
廃止・撤退した競走
新聞社・通信社
通信社
全国一般紙
夕刊紙
- 夕刊フジ
- 夕刊フジ賞オーシャンステークス(中山 2006年~2024年。廃刊のため2025年から寄贈賞無しで施行)
- 夕刊フジ杯オパールステークス(京都 1992〜1997年及び2010年~2024年。廃刊のため2025年から寄贈賞無しで施行予定)
- 夕刊フジ賞クリスタルカップ(中山 1997年~2005年、ファルコンステークスの開催時期変更のため廃止、寄贈賞はオーシャンステークスへ振り替え)
- 夕刊フジ杯ターコイズステークス(中山 1994〜1996年。クリスタルカップへ振り替え、以後は寄贈賞なしで施行)
- 夕刊フジ杯ディセンバーステークス(中山 1991〜1993年、ターコイズステークスへ振り替え)
- 夕刊フジ杯大原ステークス(京都 2000〜2009年。オパールステークスへ振り替え)
- 夕刊フジ杯嵐山ステークス(京都 1998・1999年のみ協賛、現在実施せず)
地方紙
- 北海道新聞社
- 北海道新聞杯(道新杯 札幌 2001年まで、以後はクイーンステークスに振り替え)
- 北海タイムス(休刊=事実上廃刊)
- 内外タイムス→リアルスポーツ(廃刊)
- 東京タイムズ(休刊=事実上廃刊)
- 大阪新聞(産経新聞大阪本社版と統合、廃刊)
- 大阪盃(阪神 1957年~1961年。同一資本の産経新聞社と交代)
- 四国新聞
- 四国新聞杯讃岐特別(阪神 2000〜2002年まで協賛、現在実施せず)
- フクニチ新聞(休刊=事実上廃刊)
スポーツ紙
- 日刊スポーツ
- 札幌日刊スポーツ杯(札幌)
- 日刊スポーツ杯短距離ステークス(札幌、札幌スプリントステークスの新設に伴い廃止)
- 函館日刊スポーツ杯(函館)
- 日刊スポーツ賞樽前山特別(函館 1988・1989年のみ協賛、現在実施せず)
- 日刊スポーツ賞七重浜ハンデキャップ(函館 1987年まで協賛、以後は樽前山特別に振り替え。現・七重浜特別)
- 西部日刊スポーツ賞サマーステークス(小倉 1994年まで協賛)
- スポーツニッポン
- スポーツニッポン賞オーロラ特別(札幌 2005年まで協賛)
- 函館スポニチ賞(函館 2013年のみ)
- スポニチ西部本社賞サマーステークス(小倉 2001〜2004年まで、以後は西部スポニチ賞に振り替え。現在実施せず)
- スポニチ西部本社賞やまなみステークス(小倉 1988〜2000年まで、以後はサマーステークスに振り替え。現在実施せず)
- スポニチ西部本社賞雲仙特別(小倉 1987年まで、以後はやまなみステークスに振り替え)
- 報知新聞→スポーツ報知
- 報知杯大雪ハンデキャップ(札幌 2021年のみ「報知杯大雪山特別」だった)
- スポーツ報知杯中京2歳ステークス(中京 1998・2000~2009・2012~2024年。小倉2歳ステークスの移設に伴う重賞昇格のため他競走との兼ね合いで撤退、2025年から寄贈賞無しで施行予定)
- スポーツ報知杯白百合ステークス(中京 1999年のみ)
- スポーツ報知杯雲仙特別(小倉 2010・2011年のみ)
- デイリースポーツ
- 道新スポーツ(休刊=Web媒体へ移行)
- 札幌道新スポーツ賞(札幌、紙版休刊に伴い北海道新聞社の寄贈賞をクイーンステークスに一本化するため廃止 2019年までは「道新スポーツ賞」だった)
- 函館道新スポーツ杯(函館、紙版休刊に伴い道新の寄贈賞をクイーンステークスに一本化のため廃止 2019年までは「道新スポーツ杯」だった)
- 東京中日スポーツ
- 東京中日スポーツ杯根岸ステークス(東京、1994年~2000年。以後は武蔵野ステークスに振り替え)
- 東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス(東京、2001年~2024年。紙版発刊終了に伴い中日新聞東京本社の寄贈賞を東京新聞杯に一本化のため撤退、2025年から寄贈賞無しで施行予定)
- 中日スポーツ
- 中日スポーツ杯(中日賞 中京、中日スポーツ賞4歳ステークスの新設に伴い振り替え。現在実施せず)
- 西日本スポーツ(休刊=Web媒体へ移行)
- 西日本スポーツ杯(小倉、2022年まで。紙版休刊に伴い西日本新聞社の寄贈賞を一般紙西日本新聞の名義に変更)
- 夕刊東京スポーツ→東京スポーツ
- 東京スポーツ杯(東京 府中3歳ステークス(当時)の重賞昇格に伴い振り替え、現在実施せず)
地上波放送局
在京キー局のうち日本テレビとテレビ朝日、在阪テレビジョン放送局のうち朝日放送とテレビ大阪は中央競馬に寄贈賞を出したことが過去一度もない。
- 日本放送協会(NHK)
- 東京放送→TBSホールディングス・TBSラジオ(TBS)- テレビでは競馬中継を行わない
- テレビ東京(TX)
- ラジオ関東→アール・エフ・ラジオ日本(RF)
- 日本短波放送→日経ラジオ社(NSB→ラジオたんぱ→ラジオNIKKEI)
- ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(ラジオたんぱ杯2歳ステークス)(阪神 1984年~2013年。ホープフルステークスに改称の上中山へ移設のため、新設の重賞ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスへ振り替え)
- 関西テレビ放送(関西テレビ、KTV)
- 関西テレビ放送賞スワンステークス(京都、1965年〜1983年。ローズステークスの新設に伴い振り替え)
- 毎日放送→MBSメディアホールディングス・MBSラジオ(MBS)- テレビでは通常競馬中継を行わない
- 讀賣テレビ放送(ytv) - 通常競馬中継を行わない日本テレビ系列の局
- YTV賞迎春賞(京都 1963年~1965年。金杯(西)への改称と同時にスポニチ大阪本社と交代のため撤退)
- ラジオ大阪(OBC)
- 大阪盃(阪神 1960年と1961年の2回のみ。筆頭株主の産経新聞社と交代のため撤退)
- 近畿放送→京都放送(KBS京都)
- KBS京都紅梅賞(京都 1995年まで、ファンタジーステークスの新設に伴い振り替え。現・紅梅ステークス)
- ラジオ関西
- 東海テレビ放送(東海テレビ、THK)
- 東海テレビ杯東海ステークス(中京、1997年~2024年、ただし2012年を除く。ウインターステークスのGII昇格に伴い金鯱賞から振り替えられたが、開催時期変更に伴いGIIIへ降格のため再度金鯱賞に振り替え)
- 東海テレビ杯プロキオンステークス(中京、2012年のみ東海ステークスから振り替え)
- 東海テレビ賞アラブ大賞典(中京、廃止)
- 中部日本放送(CBC) - テレビは競馬中継を行わないTBS系列の局
- テレビ愛知(TVA)
- テレビ愛知オープン(テレビ愛知賞 中京、同局におけるレギュラーの競馬中継終了に伴い2011年を最後に撤退、現在実施せず)
- KBCグループホールディングス・九州朝日放送(KBC) - テレビは競馬中継を行わないテレビ朝日系列の局
- KBC杯(小倉、ラジオでの競馬中継終了に伴い2018年を最後に撤退、2019年からRKB毎日放送と交代)
その他
注記
- 「農林水産省賞典」や「日本中央競馬会創立50周年」など、スポンサー名ではない場合でも「冠レース」と呼ばれることがある。
- 夕刊紙のうち日刊ゲンダイの冠レースは存在しない。これは、新聞でなく雑誌扱い(現在日本新聞協会への加盟が拒否されている)のためである。競艇や一部の地方競馬では「日刊ゲンダイ杯」が行われている。
- 基本的に冠スポンサー名は省略されるが、省略すると区別が付かない場合は冠スポンサー名を付けたり、別の名前で呼ぶことがある。
- この例として挙げられるのが、かつて存在した「報知杯4歳牝馬特別」と「サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別」である。冠スポンサー名を省略すると区別が付かなくなっていた。このため以下のようにして区別をしていた。
- 冠名を付ける
- 冠名で呼ぶ(いずれの場合も冠スポンサーが別のレースの冠スポンサー名になっているが、その場合はレース名で区別をすることが出来るので可能だった。現在でもこのように呼ぶ者もいる)
- 前者は単なる「4歳牝馬特別」、後者はオークスのトライアルレースであることから「オークストライアル」(『ダービースタリオン』がこの方式を採用していた)
- 前者は阪神での開催なので「4歳牝馬特別(西)」、後者は東京での開催なので「4歳牝馬特別(東)」
- 中山金杯と京都金杯がともに「(冠名)金杯」、フェアリーステークスとホープフルステークスの前身レースが共に「(冠名)3歳牝馬ステークス」だったことがある。こちらの場合は「金杯または3歳牝馬ステークス(東)」「同(西)」と区別していた。
- 「読売マイラーズカップ」の「読売」は、省略されたりされなかったりする。一方、「日経新春杯」の「日経」は省略されることは少ない(いずれの場合も、口頭の場合は略されることが多い)。
- 「NHKマイルカップ」の「NHK」は、フジテレビの競馬中継では創設当時から省略されて「マイルカップ」と称していたが、現在はNHKを含めた正式名で呼称している(なお、同レースの前身のNHK杯でもフジテレビの競馬中継では「ダービートライアル」と称していた)。
脚注
注釈
- ^ 2003年から2007年まで同名のレースが札幌競馬場で施行されていた。
- ^ 2009年まで表記競走名で実施。2010年は「リアルスポーツ杯」として実施予定だったが、実施前にリアルスポーツが廃刊したため「両国ステークス」へ変更された[1]。
出典
関連項目