農林水産大臣
農林水産大臣(のうりんすいさんだいじん、英: Minister of Agriculture, Forestry and Fisheries)は、日本の農林水産省の長および主任の大臣たる国務大臣[1][2]。 通称は農水相(のうすいしょう)、または、農相(のうしょう)。 1925年以前及び1943年から1945年までの農商務大臣、農商大臣の一覧表は農商務省の項目を参照。 概説![]() 広く農林水産行政を統括するポスト。農村を重要な支持基盤としていた戦後の自民党政権において、重要な閣僚の一つであり、有力政治家の歴任も数多い。 第一次産業従事者が人口の最も多くを占めた戦前日本において、農相(農林大臣)は現在よりさらに枢要なポストであり、敗戦直後は現下の国難である食糧危機を乗り越えるため最重要のポストとも目された。近年はWTOの通商交渉や「食の安全」などを巡って注目されることが多く、とりわけ通商交渉にあたっては国際交渉力に加え、国内の農業団体・農林族議員を押さえ込める政治力が求められる。このため、農水省OBや農林族の有力政治家が任命されることが多いとされる。 自民党議員の政策秘書は「自らに有利な計らいを求める業者や団体の数が、他の省庁に比べてはるかに多い。そうした業者や団体は古い体質や体制が維持されたままで、献金を持ち掛ける慣習が続いている」と話しており、後述のような大臣の不祥事が相次ぐ原因とされている[3]。 ジンクス閣僚としての重要性が増す一方で、就任した政治家は就任尚早不祥事に直面し、職をまっとう出来ず辞任したり、退任後に不幸に見舞われたりしている。このため、マスコミなどでは「鬼門」「呪われたポスト」と呼ばれている[3]。
なお、日本国憲法下において罷免された閣僚は5名であるが、うち3名が農水相である。 歴代大臣
農林大臣(戦前)
農林大臣(農林省設置法(昭和24年法律第153号))
農林水産大臣(農林水産省設置法(昭和24年法律第153号))
農林水産大臣(農林水産省設置法(平成11年法律第98号))脚注出典
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