千葉県道・茨城県道4号千葉竜ヶ崎線 (ちばけんどう・いばらきけんどう4ごう ちばりゅうがさきせん)は、千葉県千葉市稲毛区穴川の穴川3丁目交差点から、千葉県印西市、我孫子市を経て茨城県龍ケ崎市馴柴町の馴柴東交差点に至る県道(主要地方道)である。
概要
千葉市 - 龍ケ崎市間を最短ルートで南北に結ぶ延長約38キロメートル (km) の路線で、千葉・茨城両県境を流れる利根川を栄橋で渡河する路線。栄橋の両岸は、千葉県側が我孫子市布佐、茨城県側が北相馬郡利根町布川で、両県を繋ぐ交通の要所である。千葉県内の路線は、起点・千葉市稲毛区の穴川3丁目交差点 - 八千代市米本間は国道126号・国道16号重複、印西市木下 - 我孫子市布佐間の一部が国道356号との重複になるなど、県内の半分以上の区間が国道と重複する。
路線データ
歴史
1954年(昭和29年)1月に建設省(当時)で主要地方道を指定する告示が出されたのを受け、1954年(昭和29年)9月1日、茨城県では道路法(昭和27年6月10日法律第180号)第7条の規定に基き主要地方道を一次認定した23路線の内の一つで、県内の起点を県界 北相馬郡布川町、終点を竜ケ崎市[注釈 3]とする路線が県道千葉竜ヶ崎線である。1995年(平成7年)に整理番号4となり現在に至る。
年表
茨城県利根町布川の沿線風景(2012年撮影)。写真の道路は、1971年に栄橋が架け替えられたと同時に、布川の市街地を通る旧道に代わって開通したものである。
路線状況
起点・千葉市稲毛区の穴川3丁目交差点 - 穴川インター間が国道126号重複、穴川インター - 八千代市米本間は国道16号との重複を経て、以北は単独路線となり我孫子市布佐へ向かう。印西市木下 - 我孫子市布佐間は、JR布佐駅入口へ向かう現道、木下東交差点へ向かい利根水郷ラインへ接続するバイパスとも国道356号と路線の一部を重複する。利根川に架かる栄橋に交通が集中しやすく、若草大橋開通以後もその交通量の多さから栄橋周辺の激しい交通渋滞は解消されず続いている。
道路法の規定に基づき、茨城県内の北相馬郡利根町布川(千葉県界) - 龍ケ崎市馴柴町(馴柴東交差点)間は、緊急輸送道路として機能を維持するため、災害発生時の被害拡大防止を目的に道路用地内に電柱を建てることが制限されている[15]。
バイパス
- 八千代市上高野(八千代市上高野 - 八千代市米本)
- 印西市草深(印西市草深 - 印西市草深)
- 利根水郷ライン(印西市木下 - 我孫子市布佐)
別名
重複する道路
利用状況
- 交通量[16]
地点
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平日12時間
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平日24時間
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2005年度⇒2010年度
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2005年度⇒2010年度
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千葉県印西市船尾1090
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10,014台⇒13,720台
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12,718台⇒18,522台
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千葉県印西市船尾390-1
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10,014台⇒10,083台
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12,718台⇒13,612台
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千葉県我孫子市布佐酉町3265-13
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8,658台⇒11,285台
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12,208台⇒16,250台
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千葉県我孫子市布佐2373
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8,658台⇒16,588台
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12,208台⇒23,887台
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- 千葉・茨城県境 栄橋:15,194台/日(平成22年度調査)[17]
道路施設
- 神尾橋(新川、八千代市)
- 栄橋(利根川、千葉県我孫子市 - 茨城県北相馬郡利根町・昭和46年9月竣功)
- 八枚橋(新利根川、北相馬郡利根町・昭和57年3月竣工)
- 竜成橋(関東鉄道竜ヶ崎線、龍ケ崎市・平成3年3月竣工)
地理
布佐駅入口交差点(千葉県我孫子市)
通過する自治体
交差する道路
国道126号重複区間、国道16号重複区間、国道356号重複区間については当該記事を参照。バイパス区間はバイパスの節を参照。
- 上側が起点側、下側が終点側。
- 交差する道路の特記がないものは市道。
重複区間の交差する道路
国道126号・国道16号重複区間
沿線にある施設など
脚注
注釈
- ^ a b 路線名の「竜ヶ崎」について、主要地方道の告示は「龍ケ崎」が使われている。
- ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。
- ^ 現在の公式表記は「龍ケ崎市」であるが、本節では告示に記載されている原文表記が「竜ケ崎市」である場合は原文ママとした。
出典
- ^ a b c d e 『茨城県道路現況調書』令和5年3月31日現在、p. 4
- ^ 道路法にもとづく県道路線の認定(昭和二十九年九月一日 茨城県告示第八百六十二号) (PDF) ,茨城県報 三千六百四十八号(1954年(昭和29年)9月1日)より
- ^ “道路の供用の開始(昭和35年12月14日 茨城県告示第969号の2) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第4622号: pp. pp. 4–6, (1960年12月14日)
- ^ “道路の区域変更・道路の供用開始(昭和46年10月21日 茨城県告示第1088・1089号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第5958号: pp. pp. 4–5, (1971年10月21日)
- ^ “道路の区域変更・供用開始(昭和47年8月28日 茨城県告示第842・843号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6045号: pp. pp. 2–3, (1972年8月28日)
- ^ “道路区域の変更・道路の供用開始(昭和49年9月2日 茨城県告示第780・781号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6252号: p. pp. 2–3, (1974年9月2日)
- ^ “道路区域の変更・道路の供用開始(昭和52年4月25日 茨城県告示第501・502号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6522号: p. pp. 5–6, (1977年4月25日)
- ^ “道路の供用の開始(昭和56年1月16日 茨城県告示第51号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6902号: p. p. 8, (1981年1月16日)
- ^ a b “道路の区域変更(昭和57年10月21日 茨城県告示第1414号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7085号: p. p. 4, (1982年10月21日)
- ^ “道路の供用開始(昭和60年3月14日 茨城県告示415号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第7329号: p. p. 13, (1985年3月14日)
- ^ “道路の供用の開始(平成3年7月22日 茨城県告示第836号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第261号: p. p. 2, (1991年7月22日)
- ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
- ^ “県道の路線名および整理番号の変更(平成7年3月30日 茨城県告示第436号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第637号: pp. pp. 8–12, (1995年3月30日)
- ^ “車両制限令の規定に基づく道路の指定(平成12年3月2日 茨城県告示第237号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1139号: pp. pp. 6–11, (2000年3月2日)
- ^ “道路の占用を制限する区域の指定(平成30年3月19日 茨城県告示第299号) (PDF)”, 茨城県報 第2980号: pp. pp. 18–28, (2018年3月19日)
- ^ 国土交通省"平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表"(2012年11月24日閲覧。)
- ^ 竜ケ崎工事事務所. “主要地方道 美浦栄線バイパス整備事業”. 茨城県ホームページ. 茨城県. 2016年1月7日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク