土曜の夜は
『土曜の夜は』(どようのよるは、Saturday Evening Puss、1950年1月14日)は、「トムとジェリー」の作品のひとつ。日本においては現在パブリックドメインとなっている。 スタッフ
作品内容土曜の夜、お手伝いさんはおめかしをして街へと出かけていった。家の中には誰もいない。 大喜びのトムは悪友のブッチ・ライトニング・トプシーを家の中へ呼び込み、ジャズパーティを始める。ライトニングはレコードを大量にかけ、ブッチはピアノを弾き、トプシーはワイングラスをマリンバのように打ち鳴らす。トムは彼らにサンドイッチやパイなどのご馳走を振舞う。 一方、寝床に就こうとしていたジェリーは、壁の外の乱痴気騒ぎのおかげで眠るどころではない。イライラが頂点に達したジェリーはトムへ抗議に向かう[注 1]が、例のごとく軽くあしらわれてしまう。負けじと力づくで音楽を止めるも、ここでまた、ジェリーとトム・悪友たちによるドタバタが始まる。 結局ジェリーは捕らえられ、ブラインドの紐でぐるぐる巻きにされてしまう。そんなジェリーは、トムたちがパーティの続きを始めた隙を狙い、縛られたままで電話まで這いより、鼻でダイヤルを回す。電話をかけた先は、「ラッキーセブンサタデーナイトブリッジクラブ」[注 2]、つまりお手伝いさんの出かけ先だった。 お手伝いさんはトランプを楽しんでいたが、トムたちがパーティで騒動を起こしている事を知ったお手伝いさんは激怒し、猛スピードで夜の街を疾走するや家へ飛び込む。家の屋根が吹き飛ぶほどのお仕置きの末、トムと悪友たちは屋外まで殴り飛ばされトーテムポールの如く壁に叩きつけられてしまった。こうしてトムたちのパーティは中止となった。 「あのバカ猫どものせいでせっかくの夜が台無しだわ。音楽でも聴きましょう」。ひと騒動が済んだ後、お手伝いさんはレコードをかけて気分を落ち着かせようとする。やっと安心して眠れると思ったジェリーだったが…。 「ちょっぴりソフトで、穏やかで…ホットな音楽をね!」。レコードは先ほどまでトムたちが演奏していたうるさいジャズナンバー。結局、今夜は当分安眠を得られそうになくウンザリ顔のジェリーだった。 登場キャラクター
備考1966年にCBSで放送された際、チャック・ジョーンズらによってお手伝いさんが若い白人女性に差し替えられた。(一部の海外版及びヘラルド・ポニー版でも流用されている)外出理由も「トランプ遊び」から「ボーイフレンドとの交友」に変更されている。一部のシーンも変更されている。(冒頭の化粧をする部分で電話をするシーンとセリフが追加されたり、ラストシーンのトムに指を指すシーンでブッチ達が消えたりしていた。) 脚注 |
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