失敗は成功のもと
『失敗は成功のもと』(しっぱいはせいこうのもと、原題:Designs on Jerry, 1955年9月3日)は『トムとジェリー』の作品のひとつ。 スタッフ
作品内容最新式のネズミ捕りの設計図を描いていたトム。彼は自分の発明したネズミ捕りにより億万長者になることを夢見て眠りについた。 その頃、絵に描かれたネズミが動き出し、ジェリーを起こして緊急事態を告げる。そこに同じく絵のネコが乱入し、2次元と3次元をまたいだドタバタが行われた。 絵の猫を退治したところでトムが起床。ジェリーと2次元ネズミは設計図を改竄し撤退する。 目覚めたトムは早速その設計図どおりにネズミ捕りを作成、ジェリーで実験を行った。だが、自分の寝ている間に設計図がジェリーたちによって改竄されているとは知る由もなかった。ジェリーが装置の作動となるチーズを手にすると目覚まし時計が鳴り響く、それに合わせて鋸が丸太を切り、切り落とされた丸太はハサミに落ち、ハサミはハンマーを支えていた糸を切り、倒れたハンマーがバナナを跳ね上げフロントガラスを汚すとそれをワイパーが拭き取る。ワイパーと連動しセメント入りのバケツが傾き、セメントが注がれた桶を片側に乗せた天秤が扇風機を作動、ビリヤードのキュー付きボートが扇風機の風を帆に受け前進しボールをショット、ボールは洗濯機のスイッチを入れ、洗濯機はライフル銃の引き金と結ばれた糸を巻き取り、ライフルから撃たれた弾丸は鳩時計の重りを切断。弾みで飛び出す鳩の人形につけられたナイフが金庫をぶら下げたロープを切っていく。トムは作戦が成功したと言わんばかりにジェリーを目隠しさせ最後の一服を与えるが、ジェリーの上に落ちるはずだった金庫がトムの上に落下。結局、作戦は失敗に終わった。 金庫に押し潰されたトムの姿は綺麗な立方体になってしまった。結局いつも通りの展開に「何でいつも俺ばっかりこうなるの!」(原語版では無音)とぼやくしかないトムであった。 登場キャラクター
日本でのテレビ放映TBS系列及び他系列で、1964年~1990年頃まで時折放映された。DVDにも収録。 キャスト
余談作中でトムが作り上げたネズミ捕りはピタゴラ装置(ルーブ・ゴールドバーグ・マシン)を彷彿とさせるものになっている。 絵のネコと絵のネズミのデザインは、『トムとジェリーテイルズ』のオープニングに用いられている。 関連事項 |
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