小田 (福岡市)
小田(こた)は、福岡県福岡市西区の町名。現行の行政地名は、大字小田[1]。面積は402.34ヘクタール[2]。2021年10月末現在の人口は486人[3]。郵便番号は819-0203[4]。 地理福岡市の中心と言われる中央区天神の西側、西区の北西部、糸島半島の一部に位置する。北で西浦及び宮浦と隣接し、東で博多湾に面し、南で今津、草場及び糸島市志摩桜井と隣接し、西で玄界灘に面する。この玄界灘に沿う海岸は志摩桜井の二見ヶ浦につながり、名勝として知られる夫婦岩(めおといわ)を間近に望むことができる 通称としての地名小田は、西浦、宮浦及び草場を合わせた総称して「北崎」と称されることが多い。これらの地区については、1961年(昭和36年)4月1日に福岡市に編入される前に存在した北崎村の一部であったという歴史的なつながりがある。現在、これらの区域は、小学校の校区である「北崎校区」の区域であり、また、地域の自治組織として複数の町内会から構成される「北崎校区自治協議会」の範囲でもある。 河川小田には次の河川が横断している[5]。
都市計画都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[6]において、農地が広がり農漁村集落が分布する「農業・集落ゾーン」及び緑豊かな山並みや海岸線からなる「山地・丘陵地」等に位置付けられている。区域区分は、市街化調整区域に指定されており、原則として新たな開発行為や建築行為が認められない。ただし、都市計画法で限定的に列挙されている一定の開発行為及び建築行為は認められる。小田において特に指定がなされている区域等については以下のようなものがある。 沿道サービス施設小田においては、市街化調整区域内であっても許可の対象となる沿道サービス施設の許可条件[7]の一つである沿道サービス指定路線が次の路線について指定されている。 既存集落小田の一部の区域においては、市街化調整区域内であっても、日用品販売店舗や分家住宅などの建築物を建築することができる「指定既存集落」の区域[9]が指定されている。 都市計画法第34条第12号に基づく区域指定小田の一部の区域において、都市計画法第34条第12号に基づき、住宅や小規模な店舗などを建築することができる「区域指定型制度」[10]の区域が指定されている。高齢化や人口減少などの課題を抱える既存集落における地域の活性化が期待されており、制度の創設(第12号:2015年9月24日)以来、福岡市内で区域の指定が進んでおり、小田においては次の区域が指定されている。 都市計画法第34条第14号に基づく新基準小田は「福岡市開発審査会附議基準」の2016年(平成28年)6月8日改訂によりできた新基準である「地域産業振興施設」[12]の対象となる区域の一つである北崎小学校区に含まれている。この制度では、地域住民の合意のもと、農林水産業や観光業など、地域産業の振興に寄与する建築物の立地が可能となり、例えば既存集落以外の地域におけるレストラン、カフェ、直売所、宿泊施設(ホテル)、体験・交流施設、観光案内所、土産物屋などが許可の対象とされている。 歴史
現行の行政地名大字小田は、1889年(明治22年)からのものである。はじめは小田村、1896年(明治29年)から北崎村、1961年(昭和36年)から福岡市、1972年(昭和47年)からは同市西区の大字である。[13] 人口大字小田の人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。
交通鉄道鉄道は通っていない。最寄りの駅は九州旅客鉄道(JR九州)筑肥線の九大学研都市駅であり、距離は道程で約9キロメートルである。 バス昭和自動車株式会社(通称:「昭和バス」)のバスが運行している。[注釈 1] 町内のバス停は次の通り。
道路主な道路は次の通り。
施設公共公益施設学校町内の小学校及び中学校は次の通り。これらの学校の校区は、西浦、宮浦、草場を含むいわゆる北崎地域である。[17]。 名所・旧跡
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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