東北大学流体科学研究所
東北大学流体科学研究所(とうほくだいがくりゅうたいかがくけんきゅうしょ、流体研、Institute of Fluid Science ; IFS)は、東北大学の附置研究所で、流体科学を専門とする研究所である。 2010年より共同利用・共同研究拠点に指定されている。 東北大学片平キャンパス内に所在する。 概要1943年東北帝国大学附属高速力学研究所として発足。1989年に東北大学流体科学研究所となる。「時空間における流れ」[2]を対象とする、国内唯一の[3]流体科学の研究拠点である。 2015年4月に採択した「長期ビジョンVISION2030」によると、「研究クラスター」という概念を導入し、研究の出口戦略の一つとして、現在までに環境・エネルギー、人・物質マルチスケールモビリティ、健康・福祉・医療の3研究クラスターを再定義している。 2030年までに「流体科学における世界拠点」となることを目指している。 歴史前身の高速力学研究所では、初代所長である沼知福三郎(工学部機械工学科水力学実験室教授)が高速な水流を主な題材にキャビテーションの研究を牽引し、この研究の蓄積が研究所発足の端緒となる。 ジェットエンジン・エネルギー変換機器などの開発や流体に関する基礎研究に関わり、世界をリードしてきた。 1989年に流体科学研究所と改称し、目的を「流体に関する学理およびその応用の研究」と改め、流動科学に関する研究を行っている。 2015年に4月に「VISION2030」を策定し、国際共同研究拠点化を推進している。 組織流動創成研究部門流体の物性や流体システムにおける流動下での新たな機能の創成とその応用に関する研究を行う。
複雑流動研究部門幅広い時空間スケールでの複雑な流動現象の、物理・化学過程との関わりを通した解明とその応用に関する研究を行う。燃焼反応流、複雑系熱・物質移動、キャビテーション、衝撃波、乱流などの熱と物質流動現象の普遍原理の解明および数理モデル構築など。
ナノ流動研究部門熱流体に関わるナノマイクロスケールの現象や物性に関わる基礎科学の展開や新分野創成を行う。電子・分子スケールの物質・運動量・エネルギー輸送メカニズム、生体およびデバイス内におけるナノスケール流れなど。
共同研究部門
未到エネルギー研究センター高効率で無駄の無い革新的なエネルギー利用体系を実現するため、従来有効なエネルギー変換が困難であった未到エネルギーの変換やエネルギー貯蔵、輸送、および保全に関する研究を行う。
リヨンセンター(材料・流体科学融合拠点)リヨン大学(
未来流体情報創造センタースーパーコンピュータを導入しており、数次の更改を経ている。流体科学におけるスーパーコンピューティング、計算機シミュレーションと実験の計測融合研究、流体情報の高度可視化等のための次世代融合研究システムを運用するとともに、国際会議の開催やデータベースによる研究成果の発信を行っている。
次世代流動実験研究センター「次世代環境適合技術流体実験共用促進事業」を推進するため、2013年4月設立。低乱熱伝達風洞装置および衝撃波関連施設を保有。 そよ風 (5m/s) から大気圏突入速度 (6km/s) まで、世界に類ない性能で計測できる。 その他
沿革
脚注
外部リンク |
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