池袋ウエストゲートパーク
『池袋ウエストゲートパーク』(いけぶくろウエストゲートパーク、Ikebukuro West Gate Park)は、石田衣良の連作短編小説集シリーズ。略称はIWGP[1][2]。第1篇「池袋ウエストゲートパーク」が第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞、『オール讀物』への連載を経て、文藝春秋より1998年から2010年にかけて第1シーズン10巻が刊行された。3年半を経た2014年から第2シーズン既刊10巻が刊行されている。 後にテレビドラマ、コミック、ミュージカル、舞台、テレビアニメなど幅広いメディアミックスがなされた。 作風東京の池袋西口公園近くの果物屋の息子・真島 誠(マコト)は、“池袋のトラブルシューター”とも呼ばれ、依頼された難事件を次々と解決し、住民の幸福と秩序の維持を目指す。 文体は1人称小説であり、主人公マコトの回想録の形態である。ほぼ全ての作品において、冒頭で謎めいた述懐が読者に語りかけられた後、事件の展開を追うという構成を取っている。舞台となるのは主に池袋で、登場人物は主役脇役を問わず、多くがいわゆる「負け組」や「サイレント・マイノリティ」に分類されるような、周縁的な存在である。 本作は1冊分のエピソードを四季に分け1冊ごとに1年経過する設定になっているが、長期連載で第1シーズンで10年経過してしまい第2シーズンより一度リセットし再スタートをかけている。 外伝として、本編に登場する「サル」が、マコトではない主人公と共に活躍する『赤(ルージュ)・黒(ノワール)』、タカシを主人公にした第2シーズン設定の前日譚にあたる『キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇』がある(第1シーズンでは本作と矛盾する描写が存在する)。番外編としては、コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」連載30周年記念企画の一環としての小説版に、「池袋⇔亀有エクスプレス」が収録されている。 あらすじ
登場人物
書籍情報小説★はテレビドラマ版、☆はテレビアニメ版の原作となっている。
オトバンクのFeBeでオーディオブック化されており、現在9巻まで配信されている。真島誠役は遠藤大輔。 外伝
その他
『池袋ウエストゲートパーク ザ レジェンド』(原典での収録)
漫画
有藤せなによる漫画『池袋ウエストゲートパーク』を元に、音声やSE、エフェクトを追加したムービーコミックが、BeeTV『Beeマンガ』にて2011年から2012年まで全30話が配信された[3]。キャストは真島誠役が遠藤要。主題歌は黒夢『Heavenly(Aibum ver.)』。 テレビドラマ→詳細は「池袋ウエストゲートパーク (テレビドラマ)」を参照
宮藤官九郎の脚本により、2000年4月14日から同年6月23日にかけて、TBSでテレビドラマ化された。後にスペシャル版として2003年3月28日に「スープの回」(原作:『骨音』『東口ラーメンライン』)も放送された。一部のキャラクター設定が大きく異なる等、原作との相違点が多い。 CD作中、度々に登場するクラシック音楽の中から、原作者が全面監修して選んだコンピレーション・アルバム『池袋ウエストゲートパーク Classic Edition』(WPCS-11850)が2005年4月15日にWarner Classicsから発売された。曲目解説も石田が執筆。 ミュージカル『池袋ウエストゲートパーク SONG&DANCE』と題して東京芸術劇場およびホリプロの企画制作でミュージカル化され、2017年12月23日から2018年1月14日まで東京芸術劇場シアターウエストにて、1月19日から1月21日まで兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて上演された[4][5]。
舞台『舞台「池袋ウエストゲートパーク」THE STAGE』[6]と題してテレビアニメ版を原作として猪野広樹と山崎大輝のダブル主演で舞台化された。2021年6月25日から6月27日まで豊洲PITにて、2021年7月1日から7月4日までシアター1010にて上演された。原作の『Gボーイズ冬戦争』『サンシャイン通り内戦』が舞台版のアレンジを加えて描かれた。[7][8][9] スタッフ
キャストアンサンブルテレビアニメ動画工房制作によるアニメ作品が2020年10月から12月までAT-Xほかにて放送された[10]。当初は同年7月からの放送を予定していたが[1][2]、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて延期となった[11]。最終回の第十二話ではドラマ版のタカシ役を演じた窪塚洋介が依頼人役でゲスト出演した[12]。 キャスト
スタッフ
主題歌
各話リスト(ネタバレ有り)
放送局
BD / DVD
出典
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia