ロシデレチャンネル |
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活動期間 |
2023年 - |
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登録者数 |
20.9万人 |
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4978万2993回 |
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登録者100,000人
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2024
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チャンネル登録者数・総再生回数は 2025年1月28日時点。 |
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『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』(ときどきボソッとロシアごでデレるとなりのアーリャさん、ロシア語: Иногда Аля внезапно кокетничает по-русски)は、燦々SUNによる日本のライトノベル。
イラストはももこが担当している。小説投稿サイト『小説家になろう』にて短編小説として2020年5月から掲載され[3]、角川スニーカー文庫(KADOKAWA)より2021年2月から刊行されている。略称は「ろしでれ」[4]、「ロシデレ」。
2巻の発売に合わせてヒロインのアーリャがライトノベル史上初のバーチャルYouTuberとしてデビューすることが発表された[6]。
メディアミックスとして、『マガジンポケット』(講談社)にて手名町紗帆によるコミカライズが2022年10月29日より連載されている[7]。テレビアニメのSeason1が、2024年7月から9月まで放送された[8]。Season2の制作が決定している[9]。
あらすじ
第1巻
私立征嶺()学園に通うアリサ・ミハイロヴナ・九条(アーリャ)は、試験では学年1位・スポーツ万能の才色兼備で、さらには生徒会では「会計」を務める、ロシア人の父を持つ銀髪ハーフの女子高生。
そんなアーリャの隣の席の、やる気のないアニオタ男子・久世政近は、いつも彼女から小言を言われて絡まれていた。しかもアーリャは、なぜか政近に対して「かわいい」とか「浮気者」などと、ロシア語でデレてくるのである。
実は、幼い頃にロシア語を話す幼馴染[注 1]がいた政近は、ロシア語を理解できるのだ。それを知らないアーリャは、テレ隠しにクールに振る舞いながらも、ロシア語で「デレデレなセリフ」を呟き、政近を羞恥プレイで悶死させていく。
一方、周囲には「幼馴染」で通している生徒会「広報」の周防有希は、実は「政近の実妹」であり生粋のアニオタ女子だった。プライベートでも親しくする有希と政近の関係を、アーリャは「2人が恋人ではないか?」と誤解してしまう。
「生徒会長」である剣崎統也に誘われた政近は、生徒会に「庶務」として加入し、アーリャの次期生徒会長選挙のパートナーになることを決める。それは、最有力候補である妹の有希と『会長選』を争うことを意味していた。
第2巻
剣崎と付き合っている「副会長」の更科茅咲、アーリャの姉で「書記」のマリヤ・ミハイロヴナ・九条(マーシャ)ら生徒会メンバーに、有希の従者である君嶋綾乃が新たに「庶務」として加わり[注 2]、生徒会の人手不足は解消される。
そんな中、有希からアーリャに乗り換えた政近に不満を抱いた谷山沙也加は、アーリャに「討論会」を挑む。沙也加は幼馴染である宮前乃々亜をパートナーに、学生議会で討論を開始。追い込まれるアーリャだったが、途中で交代した政近は論理的に弁論を行い、結果的に勝利を収める[注 3]。
第3巻
九条姉妹が催眠術にかかって騒動になったり、政近の数ヶ月遅れの誕生日を祝うデートをしたり、熱を出した政近の見舞いに行ったアーリャが料理を作ったりと、政近とアーリャは互いに関係を深めていく。
そんな中、会長選を優位に進めようとする有希は、政近が欠席した隙を狙い、アーリャの動揺を誘った状態で「校内放送の番組」に出演させ、格の違いを見せつける。それを知った政近は、「会長選の立候補者演説」に等しいとされる終業式の『生徒会役員挨拶』で、アーリャに秘策を授けた結果、生徒達の拍手を勝ち取ることに成功する[注 4]。
登場人物
声の項はスペシャルPVおよびボイスドラマ版、ボイスコミック版、テレビアニメ版における担当声優。
メインキャラクター
- 久世 政近(くぜ まさちか)
- 声 - 天﨑滉平[10]、風間万裕子(幼少期)
- 本作の主人公。4月9日生まれ。アーリャが中学3年生の時に転入して以来隣の席の男子。1年B組。両親は離婚しており、現在は外交官の父・恭太郎(きょうたろう)と暮らしている。母方の旧姓は「周防」で、C組の周防有希は実妹。政近が4月生まれで有希が3月生まれのため、同学年になっている。かなりのシスコン。
- 父方の祖父・知久(ともひさ)に幼少期に散々ロシア映画を見させられたこと、さらに小学校の時に公園で自身の初恋相手となるロシア人少女と出会い、彼女ともっと話をするために勉強したことからロシア語がわかるが、有希を除く皆には秘密にしている。
- かつては神童と称され、名家たる周防家の後継者に相応しい才能を持ち、それを開花させるべく祖父の差配で英才教育を施された。しかし、期待に答えようとしたあまり無理がたたり、家族関係に不和が生じ家を出た。母のことは今でも嫌っている。そして、幼少期における初恋相手との出来事も影響し、反動のように緩み切ってしまった。今ではアニメオタクで深夜まで起きており、いつも学校で寝て、努力することを忌避している。後にアーリャとの一件で再び奮起し、生徒会庶務になった。中等部時代は激務である生徒会副会長をソツなく務めており、本来の能力は高い。
- 過去のトラウマから隠してきた能力を、アーリャのために発揮している。
- 知久曰く、見た目は父の若いころに似ているが、中身は母に似ているという[原作 1]。
- キャラクター設定
- 著者・燦々SUNはラブコメにおいて最も大きな財産は読者の中で主人公の好感度が高いことだとしている。また、燦々SUN自身が主人公に魅力を感じないラブコメが苦手で政近には読者に愛される主人公になって欲しいと考えており、そのためにはアーリャを支えられるだけのスペックの高さを持っていることが必須だった。そして、そのスペックの高さに気付いていない無自覚系主人公やそのスペックの高さをひけらかすイキり系主人公は絶対に書きたくないという燦々SUNの考えにより最終的に誕生したのが「努力ができない天才」という政近の個性だった[12]。また燦々SUNは政近について「溢れる情熱で周囲を動かす、いわゆる少年マンガっぽい主人公とは違い、だいぶネガティブで卑屈な主人公」と表現している[12]。
- 評価
- アーリャ / アリサ・ミハイロヴナ・九条(ありさ・みはいろゔな・くじょう)
- 声 - 上坂すみれ[10]
- 本作のメインヒロイン。愛称はアーリャ(Аля)[注 5]。11月7日生まれ。ロシア人の父と日本人の母を持つハーフ女子高生。1年B組で生徒会では会計を務める。容姿は有希と並んで学年の二大美姫と呼ばれ、プロポーションも抜群に良い[注 6]。小学校入学の際に親の転勤に合わせて日本に4年間滞在、その後はロシアで5年間過ごし、再び日本に戻って中学3年生の時に征嶺学園の編入試験に合格。編入以来学年トップの成績を有している。
- 負けず嫌いで常に1番を目指す努力家で、ちょっとした授業の課題を含め何事にも全力を尽くす性格。そのため、やる気のないクラスメイトからは面倒事を半ば押し付けられることも多々あり、自分以外に頼らず1人でやり通す姿勢が染みついて「孤高のお姫様」と呼ばれるようになった。しかし、学校行事でも無理をし1人でやり通そうとしていた際に、周りとの対人関係をうまく調整しつつ自分をフォローする政近の手腕と優しさに触れて、彼のことを異性として意識するようになった。
- 恥ずかしい言葉や政近に聞かれたくないとき、ナンパされたときはロシア語で話す。しかし、政近がロシア語が分かるということは知らないため、恥ずかしい言動が政近にバレている。
- キャラクター設定
- アーリャについて、燦々SUNは「好きな人に対して、名前をこっそり消しゴムに書いたり、スマホの待ち受け画面にしたり、横顔を眺めたり。模範的優等生が好きな人に対してだけ気を緩して、ハラハラドキドキするイケない遊びに興じる隙を見せる。周囲には伝わらない二人だけの"秘め事"」が魅力と語っている[12]。
- また、作中で使用する言語については「英語は理解できる人がいるからダメ。せっかく外国人の血を引いたヒロインにするなら、日本人とは全然違う容姿の美少女にしたい」「ロシアは妖精じみた神秘的な美しさがあるイメージ」「ロシア語には柔らかい響きがあり、特に女性が話す時に可愛らしさを感じる」との理由によりロシア語が採用された[12]。
- 評価
- 『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2022年版で6位、2023年版で8位、2024年版で2位、2025年版で3位を獲得している。
- 周防 有希(すおう ゆき)
- 声 - 丸岡和佳奈[10]
- 政近の実妹。3月12日生まれの自称Cカップ。ただし、周囲には「幼馴染」で通している。有希が3月生まれで政近が4月生まれのため、同学年となる。生徒会では広報を務める。1年C組。元々は政近が周防家の後継ぎだったが、政近が久世家に移ったため、有希が後継ぎになった。中等部では第68代生徒会長を務めていた。
- アーリャと並ぶ学年の二大美姫で「深窓のおひい様」と呼ばれている。実は政近を超えるオタクだが、体裁を保つため周防家に持って帰れないアニメグッズは久世家に置いてある。身長とスタイル以外は母によく似ている。また、ブラコンで、政近によく甘えノリが良い[21]。幼稚園から今まで政近と同じクラスになったことがない。両親が離婚する時に母親に引き取られた。
- 知久曰く、見た目は母・優美の若いころにそっくりだが、中身は父・恭太郎にそっくりだという[原作 1]。
- 幼少期には重い小児喘息を罹っていた。かつては病弱だった自分の分も後継者としての責任を全うしようとした末に挫折した兄に対して憧憬と尊敬、そして深い愛情を向けている。
- キャラクター設定
- 燦々SUNは1巻を書く時点でメインヒロインであるアーリャのライバル的存在を登場させたいと考えており、アーリャと並び立つ名家のお嬢様というキャラが出来上がった。ただ、1巻時点で出てくる恋のライバルは完全に当て馬であり負けヒロインであることから、ライバルとして成立してるのかという疑問があったため、有希には「実は妹である」という個性を与えた。実妹であれば主人公を好きでも問題なく、学園では幼馴染みという設定のため、アーリャから見れば恋のライバルとして成立する。また、最初からヒロインレースのコース外にある実妹というポジションに置くことで、読者に対しても、負けヒロインという印象を抱かせずに強キャラ感を維持できるのではないかと思ったという。なお、実際のキャラ像に関しては、わかりやすく「お嬢様モード」では典型的なお嬢様、「妹モード」ではとことん可愛い妹として描いていると燦々SUNは述べている[12]。
- 評価
- 『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2024年版で10位、2025年版で5位を獲得している。
- マーシャ / マリヤ・ミハイロヴナ・九条(まりや・みはいろゔな・くじょう)
- 声 - 藤井ゆきよ[10]
- アーリャの実姉。愛称はマーシャ(Маша)。生徒会では書記を務める。「さーくん」という恋人がいる[注 7]。茅咲と並ぶ学年の二大美女で「学園の聖母()」と呼ばれており、普段おっとりした印象を受けるが、生徒会の仕事は素早くこなし実務能力が相当に高い。パニックになるとロシア語が出る。
- 幼少期は金髪だったが、成長するにつれて髪色が変わり、ブラウン色になった[注 8]。抜群のプロポーションだがアーリャと比べると少々肉付きが良い[注 9]。
- 政近との出会いは、公園で日本人の子と遊んでいる時、日本語で伝えようとしていたが理解してもらえず、泣いているところを政近が覚えたてのロシア語で会話したこと。自己紹介の時に政近の発音が悪かったのか、うまく伝わらず「マサーチカ」と呼ばれるようになった[注 10]。
- それ以降交流を深めるうちにマーシャにとっても政近は初恋であり運命の人となったが、親の仕事の都合で政近と別れる時に、当時のマーシャの日本語の拙さや政近の勘違いが禍したか、マーシャの真意を勘違いした政近との間には心理的なすれ違いが生じていた。
私立征嶺学園
生徒会メンバー
- 剣崎 統也(けんざき とうや)
- 声 - 石川界人[10]
- カリスマとも呼ばれ、相対する人間に爽やかな印象を与える生徒会会長。生徒会ではハイスペック美女4人を牽引しており、そのうち副会長である茅咲と交際している。かつては肥満体質の所謂陰キャオタクだったが、茅咲にふさわしい男になるため自分を磨き、今の地位と肉体を得た。それでも肉体面では茅咲と同じ域にはなかなか届かず、彼女が期待を込めて投げつける無茶ぶりに応えるのに日々苦労している。
- 更科 茅咲(さらしな ちさき)
- 声 - 河瀬茉希[10]
- 生徒会副会長。剣道部大将。同じ生徒会の会長である統也と交際している。マーシャと並ぶ学年の二大美女で「学園の征母()」と呼ばれている。クラスメイトにマーシャがいる。
- 一見すると細身の女性だが、その実鍛え抜かれた筋肉と武術を修めている。体育祭では土嚢上げに使った土嚢を7段片手で持ち上げ、ペットボトルを蹴りで切断、チンピラ数人程度は事もなげに制圧するほど。
- 幼少期は体が弱く虐められっ子だったが、そんな自分を変えるために伝手を頼って武道の道場で修行を重ねた結果、今に至った。
- 君嶋 綾乃(きみしま あやの)
- 声 - 会沢紗弥[10]
- 生徒会庶務。1年C組。2月21日生まれ。有希に仕える従者であり、かつては政近の従者でもあった。主人に対して絶大な敬愛と絶対の忠誠を捧げる。ドMだが本人は有希から聞かされた「超ド級メイド」だと思っている。
1年生
- 丸山 毅(まるやま たけし)
- 声 - 酒井広大[10]
- 中等部からの政近の友人。1年B組。政近よりも若干身長が低い坊主頭の少年。
- 清宮 光瑠(きよみや ひかる)
- 声 - 市川太一[10]
- 中等部からの政近の友人。1年B組。線が細く中性的な美少年であり、女子生徒からの人気も高いが本人は女性トラブルで友達を失ったこともあり女性に苦手意識を持っている。
- 谷山 沙也加(たにやま さやか)
- 声 - 長谷川育美[10]
- 1年F組。谷山重工の社長令嬢。現在は風紀委員を務めている。有希と同程度の隠れオタク。普段は理知的だが、時々癇癪を起こすことがある。中等部時代は、有希と生徒会長の座を争った。また、高等部の生徒会長選の時にはアーリャに討論会を申し込んだ。自分を負かした有希と政近のコンビに憧憬を抱いている。
- 宮前 乃々亜(みやまえ ののあ)
- 声 - 青山吉能[10]
- 沙也加の幼馴染。親はブランド店を経営しており学校内外の広告塔。モデルをやっている。祖母がアメリカ人で金髪のワンサイドアップにしている。友人は多いが、実は殆どの他人に興味や好意を持ってない。しかし、自分を本気で叱ってくれた沙也加には感謝している。また罪悪感と共感性が欠如しており[原作 2]、必要と判断した場合は道徳や公序良俗に反する行為も厭わない。両親のみを信頼できる大人と見なし、両親の教えが乃々亜を縛り、乃々亜を守る唯一無二の法となった[原作 3]。
- 桐生院 雄翔(きりゅういん ゆうしょう)
- 桐生院グループの会長の息子。菫とは従姉の関係。ピアノ部部長。幼いころからピアノをやっており政近が現れるまでは、コンクール優勝候補だった。文化祭では討論会の名のもと政近とピアノ対決を行い「夜想曲第2番 変ホ長調 作品9の2」を伴奏した。桐生院グループを継ぐ気は無く、本人は音大を目指したいと言っている[原作 4]。
2年生
- 桐生院 菫(きりゅういん すみれ)
- 女子剣道部部長、風紀委員会副委員長。剣道部では副将を務めている。桐生院グループの副会長の娘で、雄翔の従姉。女子生徒から人気がある。チャームポイントは縦ロール髪。政近から親しみを込めてバイオレット先輩と呼ばれている。雄翔は桐生院グループを継ぐ気がないため、菫が継ぐ予定。
- 加地 泰貴(かじ たいき)
- 中等部第67代生徒会長。高等部では風紀委員会委員長。大手家電メーカーの社長令息。霧香とは許嫁の関係。文化祭では厳重な警備をかいくぐって侵入者を招き入れた。
- 浅間 霧香(あさま きりか)
- 中等部第67代副生徒会長。
3年生
- 名良橋 依礼奈(ならはし えれな)
- 吹奏楽部部長。2年生では生徒会副会長、学園祭では実行員会副委員長を務めた。明るい性格でボケが多くよく政近にツッコまれる。同じ吹奏楽部のメンバーから慕われている。根は真面目。
親族
久世家
- 久世 政近(くぜ まさちか)
- 久世 知久(くぜ ともひさ)
- 声 - 辻親八
- 政近・有希の父方祖父。現在は、妻と共に年金暮らしをしている。スキンヘッドで、三者面談では白スーツにサングラスで来校した。
- 無類のロシア好きで、幼少期の政近にロシア文学や映画を見せていた。政近との三者面談で、初めて会ったアーリャに「政近の嫁になり孫にならないか?」と言い放った。
- 久世 麻恵(くぜ あさえ)
- 政近と有希の父方の祖母。体育祭で初めてアーリャと出会う。アーリャは政近が来るまで「政近の祖母」だと気づいておらず、恋愛相談をした。
- 久世 恭太郎(くぜ きょうたろう)
- 声 - 野島裕史
- 政近・有希の実父。現在はイギリスの大使館に勤務している。作中の前年(政近が中学3年の時)までは、外務省の本省勤務だった。優美と結婚するため外交官になり、婿養子になった。現在は離婚し旧姓を名乗っているが、優美との関係は今も悪くなく、時々彼女と会っている。
周防家
- 代々外交官の家系。
- 周防 有希(すおう ゆき)
- 周防 巌清(すおう げんせい)
- 声 - 東地宏樹
- 周防家の現当主であり、政近・有希の母方祖父。元駐米大使。来光会[注 11]のメンバー。
- 孫の政近には期待していたが、それを裏切られたことから、周防家とは関係のない人間として扱う一方で、有希の選挙戦のライバルとなった際などには干渉してくるなどしている。基本的には冷徹な合理主義者だが不器用ながらも子や孫のことを気にかけている。
- 周防 優美(すおう ゆみ)
- 声 - 伊藤静
- 巌清の娘であり、政近・有希の実母。兄に飛行機事故で亡くなった直崇がいる[原作 5]。政近には嫌われていたが有希がインフルエンザにかかった際、看病のため周防家に訪れた政近に自身の過去を話すことで政近と和解した。
- 恭太郎との出会いは、高校生のとき優美が征嶺学園の音楽室でピアノを弾いていたところを恭太郎がたまたま通りかかり優美に拍手したこと。
九条家
- アリサ・ミハイロヴナ・九条(ありさ・みはいろゔな・くじょう)
- マリヤ・ミハイロヴナ・九条(まりや・みはいろゔな・くじょう)
- 九条 暁海(くじょう あけみ)
- 声 - 井上喜久子
- アーリャ・マーシャの実母。黒髪ロング。顔はマーシャに似ている。
- ミハイル・マカーロヴィチ・九条(みはいる・まかーろゔぃち・くじょう)
- アーリャ・マーシャの実父。身長190 - 200cmほどの巨漢。
その他
- 君嶋 なつ(きみしま なつ)
- 綾乃の祖母。かなり少女漫画脳な節がある。
- 宮前 玲亜(みやまえ れあ)
- 乃々亜の妹で、烈音の姉。文化祭で不法侵入者に絡まれているのを光瑠に助けてもらった。男をとっかえひっかえしている。
- 宮前 烈音(みやまえ れお)
- 乃々亜と玲亜の弟。姉2人と同様によくモテる。
- スリットパイセン
- 手芸部部長。本名は不明。スリットが大好き。
- 新橋 菖蒲(しんばし あやめ)
- 四季姉妹の1人で、剣道部の先鋒。茅咲のことを「お姉様」と慕う。
- 倉沢 柊(くらさわ ひいらぎ)
- 四季姉妹の1人で、剣道部の次鋒。菖蒲と同様、茅咲を慕っている。
制作背景
『小説家になろう』に投稿されていた短編『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』が角川スニーカー文庫編集部の目に留まり、コンセプトは同じであるものの完全な新作として書籍化されることとなった[原作 6]。書籍化にあたって主人公とヒロインも一新され、完全な別人となっている[原作 6]。
当初の構想ではジャンルは「異世界転生」となる予定だったが、燦々SUN曰く「世界観説明や舞台設定の説明が面倒」であったり、「相手に伝わらないと思っている言語でデレる」というコンセプトは普通の外国語でも出来るといった理由から構想外となった[12]。
政近とアーリャは「互いを尊敬し合う関係性」にされている。このようにした理由について燦々SUNは「自身がただ一方的に助けられるヒロインに魅力を感じなかったため、それは避けたくてアーリャを気高く自立した女性にした。同時に、相手に好意を向けられることを期待してヒロインを助けるような主人公も嫌だったため、主人公がヒロインを助ける動機は恋愛感情以外の何かであって欲しいと考え、その結果『アーリャの眩しさに憧れる政近』という構図ができあがった」と述べている[12]。
社会的評価
商業的評価
発売前からSNSで話題[23]となっていた第1巻は発売から約1ヶ月で4刷となり、新シリーズ1巻目としてはライトノベル史に残る大記録を打ち立てている[24]。第1巻は「2020年度紙本ライトノベル新作売上(KADOKAWA調べ)」では第1位、「ラブコメ新作電子書籍初速DL数(同調べ)」では歴代1位をそれぞれ獲得している[25]。
2021年6月には第1巻が発売から約4か月という異例のスピードで単巻10万部を突破した[26][27]。2021年12月には本作の第1巻が「2021年に発売されたKADOKAWAのライトノベル作品の第1巻」の中で1番売れた(実売数が高い)ことが発表された[28]。第2巻は、2003年に発売された『涼宮ハルヒの溜息』と同じ初版発行部数で制作刊行された[25]。
2022年の推定売上は294,454部を記録しており、同年度の「ライトノベル年間売上ランキング(ORICON調べ)」では5位を獲得している[29]。
2024年8月時点でシリーズ累計発行部数(海外・電子含む[30])は、角川スニーカー文庫のラブコメディ作品としては初の500万部を突破している[31]。コミカライズ版は、2024年8月時点で累計100万部を突破している[32]。
批評
書評家・ライターのタニグチリウイチは本作について「アーリャがデレているにも関わらず、怒っているのだと理解したふりをしなくてはならない政近の、ムズムズとした感覚が読み手にも伝わって心をキュンとさせる。政近がロシア語が分かるとアーリャが知ったら、どんな波乱が起こるのか。そんな期待が先のエピソードへと読み手を向かわせる」と評している[4]。
賞歴・ノミネート歴
発表年
|
賞
|
部門
|
対象
|
結果
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2021年
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このライトノベルがすごい!2022
|
総合新作部門
|
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
|
5位
|
文庫部門
|
9位
|
2022年
|
次にくるライトノベル大賞2021
|
総合部門
|
9位[35]
|
WEB発文庫部門
|
2位[35]
|
書店員が選ぶ!私のイチオシ部門
|
1位[35]
|
このライトノベルがすごい!2023
|
文庫部門
|
5位
|
2023年
|
次にくるライトノベル大賞2022
|
3位[37]
|
このライトノベルがすごい!2024
|
3位
|
2024年
|
このライトノベルがすごい!2025
|
3位
|
その他
『アニメ!アニメ!』が実施した「アニメ化してほしいライトノベル・小説は?(2021年上半期)」と題した読者アンケートでは1位を獲得している[40]。
既刊一覧
小説
- 燦々SUN(著)・ももこ(イラスト)、KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、既刊11巻(2024年11月29日現在)
漫画
画集
テレビアニメ
2023年3月にテレビアニメ化が発表され[8]、Season1が2024年7月から9月までTOKYO MXほかにて放送された[61]。当初、Season1は2024年4月に放送開始予定だったが、「皆様にさらに楽しんでいただける作品を目指すため」という理由により7月に延期された[61]。
Season1の最終回である第12話放送後、Season2の制作決定が発表された[9]。
スタッフ
主題歌
オープニング・エンディングともに、アーリャ(上坂すみれ)による楽曲が使用された[62]。
- オープニングテーマ「1番輝く星」[62][10]
- 作詞・作曲・編曲は白戸佑輔。Season1で使用された。
- エンディングテーマ
- 毎話異なるカバー楽曲が使用されている[62]。
- Season1第4話エンディング曲「ハレ晴レユカイ」の声優によるダンス動画がYouTube上に公開された[63]。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
Season1 |
第1話 | ロシア語でデレるアーリャさん
| 伊藤良太 | 伊藤良太 | 伊藤良太 | | 室田雄平 | 2024年 7月3日 |
第2話 | 幼馴染とは?
| 内野宮晃希 | | 渥美智也 | 7月10日 |
第3話 | そして二人は出会った
| 西邑大輔 | - 稲手遥香
- 井上なつみ
- シマダ
- 横山穂乃花
- 山野雅明
- 室賀彩花
- 板倉健
| 菊池愛 | 7月17日 |
第4話 | 溢れ出す想い
| 原口浩 | - 歩宇
- 金慧秀
- 山本蓮雄
- 鈴木水彩
- 久保茉莉子
- 中本尚
- 山野雅明
- 立口徳孝
| 渥美智也 | 7月24日 |
第5話 | それぞれの決意
| 千葉美鈴 | 金成旻 | | 熊谷勝弘 | 7月31日 |
第6話 | いわゆるひとつの間接キス
| 山田由香 | 吉川博明 | 大迫光紘 | - 鈴木彩乃
- 金慧秀
- 加戸菜弥
- 歩宇
- 鈴木水彩
- 山野雅明
- 板倉健
- 曾我篤史
- 立口徳孝
| | 8月7日 |
第7話 | 嵐、来たる
| 千葉美鈴 | ふじいたかふみ | | | 8月14日 |
第8話 | 学生議会
| 伊藤良太 | | - 熊谷勝弘
- 鈴木水彩
- 板倉建
- 磯本雅大
- 澁谷健太郎
- 金慧秀
- 齋藤魁
- まじろ
- 勝又聖人
- おさしみ丸
- ぶんやま
- さば
- 新入り
| | 8月21日 |
第9話 | ラブコメのち催眠術
| | | - 成瀬藍
- 纐纈真澄
- 納武史
- 磯本雅大
- 高橋尚千
- 澁谷健太郎
- シマダ
- おさしみ丸
- さば
- 新入り
| | 8月28日 |
第10話 | 遅ればせながら、誕生会
| 山田由香 | 金成旻 | | | 9月4日 |
第11話 | 予期せぬ前哨戦
| 千葉美鈴 | | 大迫光紘 | | | 9月11日 |
第12話 | 前を向いて
| 伊藤良太 | - 歩宇
- 納武史
- 中園仁
- 久保茉莉子
- 中尾和麻
- まじろ
- 勝又聖人
- おさしみ丸
- ぶん山
- さば
- 新入り
- てんびん
- ゆび
| | 9月18日 |
放送局
日本国内 インターネット / Season1 配信期間および配信時間[76]
配信開始日 |
配信時間 |
配信サイト |
備考 |
2024年7月3日 |
水曜 23:30 以降順次更新 |
ABEMA
| 最新話期間限定無料配信
|
|
|
| 見放題配信 |
|
|
| 都度課金配信 |
Webラジオ
2024年4月15日から9月15日まで、公式YouTubeチャンネルにて『時々ボソッとロシア語でラジる隣のアーリャさん』(略称:ロシラジ)が配信された。全12回。パーソナリティは久世政近役の天﨑滉平とアリサ・ミハイロヴナ・九条役の上坂すみれが担当した[82]。7月3日には、テレビアニメの放送直前スペシャルとして特別版がプレミア配信された[82]。
- ゲスト
- 第7回・第8回(7月5日・19日) - 丸岡和佳奈(周防有希役)[83][84]
- 第9回・第10回(8月4日・18日) - 会沢紗弥(君嶋綾乃役)[85][86]
- 第11回・第12回(9月1日・15日) - 藤井ゆきよ(マリヤ・ミハイロヴナ・九条役)[87]
BD / DVD
Season1
巻 |
発売日[88] |
収録話 |
規格品番
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BD限定版 |
BD通常版 |
DVD通常版
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1 |
2024年9月25日 |
第1話 - 第4話 |
KAXA-8811 |
KAXA-8821 |
KABA-11541
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2 |
2024年10月25日 |
第5話 - 第8話 |
KAXA-8812 |
KAXA-8822 |
KABA-11542
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3 |
2024年11月27日 |
第9話 - 第12話 |
KAXA-8813 |
KAXA-8823 |
KABA-11543
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ゲーム
2024年9月19日より、スマートフォン向けアプリゲーム『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん パズルパーティ!』(略称:ぱずでれ)が配信開始された[89]。ポッピンゲームズジャパンによる開発。ジャンルは3マッチパズルゲーム。基本プレイ無料のアプリ内課金制。
脚注
注釈
- ^ 幼い頃に公園で遊んでいた金髪ハーフの少女は、後にアーリャの姉 「マーシャ」であることが判明する。金髪からブロンド髪になったマーシャの髪色の変化により、政近は気付かなかった。
- ^ 綾乃はもともと「政近の従者」であったが、政近が周防家を出てからは「有希の従者」となった経緯があった。
- ^ 「生徒会メンバーになるには教師の査定が必要」という沙也加の議題に対して、アーリャは「生徒会長から任命権の剥奪をすることは、権威と自治権を下げることに繋がる」と反論する。乃々亜にサクラを仕込まれ、狼狽えたアーリャから途中交代した政近は、「劣等生だった剣崎が努力し、皆に支持され生徒会長になった」ことを挙げ、そもそも議論は必要ないと訴える。
- ^ 冒頭にロシア語で話すことで、先行した有希の圧勝ムードの空気を換えたアーリャは、無知と経験不足を認めた上で、誰より努力できることをアピールする。さらに政近は、「アーリャが生徒会長になった暁には、沙也加と乃々亜の2人を生徒会メンバーにする」と宣言した。
- ^ 学園でアーリャ本人に面と向かって愛称を呼ぶ生徒は政近のみ。
- ^ 有希曰くEカップ(推定)とのこと。
- ^ 男除けのために、昔出会った政近のあだ名を使っている。
- ^ 一般に、子供の髪は10歳頃までは未成熟であり、成長するに従って髪の強靭さが増し、タンパク質や色素が出来上がることによって、色がだんだんと暗くなっていく。
- ^ 有希によると推定Gカップ。
- ^ その後は「さーくん」と呼ばれるようになった。
- ^ 学園の超大物OBOGからなり、財界や政界のトップなどがいる。生徒会長と副会長以外の生徒は、「訪れた来光会の人に話しかけられた時の返事以外は、話をしてはいけない」という決まりがある。
- ^ 第1話・第2話は木曜 1:59 - 2:29(水曜深夜)で放送。
- ^ 第6話・第7話は木曜 1:40 - 2:40(水曜深夜)で放送。
- ^ 第1話は金曜 1:58 - 2:28(木曜深夜)で放送。
- ^ 第1話は日曜 2:08 - 2:38(土曜深夜)で放送[79]。
- ^ 第1話を除く毎月第1週目は日曜 3:30 - 4:00(土曜深夜)で、第1話から第3話までは日曜 3:10 - 3:40(土曜深夜)で放送。
出典
原作引用
参考文献
小説
ガイドブック
外部リンク
- 小説
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- 漫画
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- テレビアニメ
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