1969年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月4日に開幕した。ナショナルリーグの第1回リーグチャンピオンシップシリーズ(英語: Inaugural National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から6日にかけて計3試合が開催された。その結果、ニューヨーク・メッツ(東地区)がアトランタ・ブレーブス(西地区)を3勝0敗で下し、球団創設8年目で初のナショナルリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
前年までのMLBでは、ナショナルリーグもアメリカンリーグも、総当たりのレギュラーシーズンで最高勝率を記録した球団がそのままリーグ優勝となり、ワールドシリーズへ進出していた。それがこの年から、東・西2地区に分かれてそれぞれのレギュラーシーズン優勝球団を決めたうえで、その地区優勝球団どうしが5戦3勝制のリーグ優勝決定戦で対戦し、そのシリーズを制した球団がワールドシリーズへ進出する方式に改められた。ホームフィールド・アドバンテージは、この年から1997年までは交代で付与されていた。
レギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、メッツが8勝4敗と勝ち越している[1]。直接対決だけでなくシーズン勝率でもメッツのほうが好成績を残していたが、今シリーズ開幕前の予想ではブレーブスのほうが有利とみられていた[2]。メッツはブレーブスに1勝もさせず、初戦からの3連勝でリーグ優勝決定戦を突破した。当時のアメリカ合衆国は泥沼化するベトナム戦争に軍事介入していたため、ブレーブスGMのポール・リチャーズは「メッツをベトナムへ送り込もう、あの連中なら戦争も3日で終結させてくれるだろ」と話した[3]。このあとメッツは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者ボルチモア・オリオールズを4勝1敗で下して優勝した。しかしそのワールドシリーズ制覇の衝撃が大きかったがゆえに、今リーグ優勝決定戦については後年に触れられる機会が少ない[2]。
試合結果
1969年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月4日に開幕し、3日間で3試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
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10月04日(土) |
第1戦 |
ニューヨーク・メッツ |
9-5 |
アトランタ・ブレーブス |
アトランタ・スタジアム |
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10月05日(日) |
第2戦 |
ニューヨーク・メッツ |
11-6 |
アトランタ・ブレーブス
|
10月06日(月) |
第3戦 |
アトランタ・ブレーブス |
4-7 |
ニューヨーク・メッツ |
シェイ・スタジアム
|
優勝:ニューヨーク・メッツ(3勝0敗 / 球団創設8年目で初)
|
第1戦 10月4日
第2戦 10月5日
第3戦 10月6日
脚注
注釈
- ^ 殿堂入りは指導者としてではなく、一塁手としての功績が評価されてのもの。
- ^ 殿堂入りは指導者としてではなく、捕手としての功績が評価されてのもの。
- ^ 殿堂入りは指導者としてではなく、投手としての功績が評価されてのもの。
出典
外部リンク
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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メッツ球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(2回) | |
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ワールドシリーズ敗退(3回) | |
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リーグ優勝(5回) | |
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傘下マイナーチーム | |
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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ブレーブス球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(04回) | |
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ワールドシリーズ敗退(06回) | |
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リーグ優勝(18回) | |
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できごと | |
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傘下マイナーチーム | |
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