ブックオフコーポレーション
ブックオフコーポレーション株式会社(英: Bookoff Corporation Limited)[3]は、中古本・中古家電販売のチェーン「ブックオフ」(BOOK OFF)を展開する企業。本社は神奈川県相模原市南区。 本項ではグループ各社を統括する持株会社であるブックオフグループホールディングス株式会社(英: BOOKOFF GROUP HOLDINGS LIMITED)についても記述する。 概要坂本孝により創業された。それまでの古本屋の形をうち破り、「新古書店」と呼ばれる新しい古本屋の形態を作り上げた。店内はコンビニエンスストアの様な照明にし、店舗面積を広めにとり、さらに商品の臭いを抜くための対策を施し、古本業界ではタブーであった立ち読みも可能にした。これが受け入れられ、チェーン店が全国へ広がった。 系列店「BOOKOFF SUPER BAZAAR」の中には、楽器や幼児用遊具、果てはジッポや洋酒を取り扱っている店舗まである。 2007年に不正売上とリベートの受取りの責任を取って、当時の坂本孝会長が辞任[5]。2007年頃から中古市場の縮小に伴い旗艦店であった原宿店や本社周辺など全国的に閉店が相次ぎ、2016年3月期には営業利益が赤字に陥るなどした。閉店を加速させると同時に設立当初は参入に消極的であったブックオフオンラインなどのウェブ店舗を積極的に展開することや、ヤフーとの資本業務提携(2018年に解消)などの方針転換が行われている。また、2015年からは友好関係にあったハードオフとのフランチャイズ契約を解除し、家電リユース業にも参入している。2018年10月1日付で純粋持株会社 ブックオフグループホールディングスを設立し、持株会社体制へ移行した。ブックオフグループホールディングスは大日本印刷の持分法適用会社(議決権所有割合16.3%)である[6]。 コーポレートアイデンティティマスコットキャラクターは「よむよむ君」[7]。長らく清水國明をイメージキャラクターとして起用していた。これは清水の実姉である橋本真由美が当時常務取締役であったことが縁で起用された。橋本は2006年6月24日付でブックオフの社長に就任、2018年に取締役相談役辞任。パートタイマー出身者が東証一部上場企業の経営トップに就くのは、非常に珍しいことであるとして、脚光を浴びた。「お売りください」というキャッチコピーを使い、マーケティングが成功した功績があったためと言われている。 その後、「捨てない人のブックオフ」をキャッチコピーにポスター広告やテレビCMを展開、2012年7月21日〜31日まで放映された「ケータイ売るのもブックオフ」のCMで清水の起用を復活している。 現在は「よむよむ君」と新たにその家族(「かうかう君」「うるうるちゃん」)をゆるキャラに見立て、「ゆる〜くいこうぜ、休日ブックオフ」をキャッチコピーにCM展開している。 2019年には寺田心を広告に起用[8]。ブックオフが本以外も扱っていることをPRしたもので[9]、テレビCMにおける「ブックオフなのに本ねぇじゃん!」の台詞[注 1]がSNS上で話題になった[10]。 沿革
店舗・屋号![]() ![]() ![]() 日本全国に807店舗(2018年3月現在)。アメリカ合衆国、フランス、マレーシアにも事業展開し、ニューヨーク西45丁目店、ガーデナ店、ハワイアラモアナシロキヤ店、パリ・オペラ座店など海外店舗は2018年3月現在13店舗ある。かつてはカナダ・大韓民国にも出店していたが閉鎖した。自由が丘店のように、スーパーバザーから格下げされたり、中目黒店の様に買取センターになるケースもある。ハードオフ・ホビーオフとの共同店舗も多く、特に千葉県のハードオフファミリー運営店舗、岐阜県、ハードオフコーポレーション本社のある新潟県で多く見られる他、都内最大級の八王子みなみ野店はスーパーバザー(直営)の中にハードオフ・ホビーオフ(ゼロ・エミッション運営)が存在していた(2022年8月30日閉店[32]、11月中旬にアリオ橋本から線路を挟んだ対面に東橋本店として移転。ブックオフも同年9月19日に閉店[33])。ブックオフ閉店後は隣接地で買取センターの営業。東戸塚駅や綱島駅、松戸駅、大森駅のようにスーパーバザーの近隣にブックオフまたはbingoが立地している所もある。 展開店舗
※▲は現在直営店では使用していない。 インターネット店舗ブックオフのインターネット店舗としては、2007年運営開始のブックオフオンライン(ブックオフコーポレーション100%出資)がある。 ブックオフオンライン創業前に、ブックオフコーポレーションの起業家支援制度によって独立した黒田武志が創業した会社・イーブックオフ(その後商号を「ネットオフ」→「リネットジャパン」に変更)が同種の営業を営んでいたが、カルチュア・コンビニエンス・クラブとの資本提携・社名変更などを経てブックオフからの独立を果たしている。 またブックオフZEROというゼロエミッションが運営しているブックオフ八王子大和田店のamazonショップがある[35] 特徴ある店舗![]() (カンセキ本社併設) ![]() (ゼロエミッション本社併設)
運営会社◼︎はハードオフも運営してる会社 直営店・系列子会社フランチャイズ基本的にハードオフ・ホビーオフ・オフハウス・ガレージオフなどと併設複合店舗が中心。スーパーバザーや+は直営店のみ。
などがある。 不祥事・問題点売上水増し及び坂本CEOへの個人リベート問題・社員へのセクハラ問題2007年5月9日に、週刊文春に掲載された記事を発端として、子会社を通しての不適切な売上水増し(粉飾決算)問題と坂本孝CEOのリベート問題が発覚した[12]。その後、ブックオフは調査委員会を設置し内部調査を開始。そして、2004年12月と2006年2月の2回にわたって、合計2206万円の不適切な売り上げ計上の水増しがあったことを発表し、また坂本代表取締役会長兼CEOについては、1993年5月から2001年5月までの8年間に、丸善から約7億4200万円の個人リベートを受け取っていたことを発表。坂本CEOは、当初この半分を自主的にブックオフに返還する意向を示していたが、後日、全額を返還すると訂正した。同年6月23日に坂本CEOは引責辞任し、橋本COOは代表権のない取締役会長に異動、新社長には執行役員企業戦略担当で戦略部門長の佐藤弘志が就任した。 また、その後、坂本によるセクハラ問題も浮上し、同年7月25日の調査委員会の報告により、セクハラ行為があったことが判明した[13]。坂本本人も、セクシャル・ハラスメント、パワー・ハラスメント行為、コンプライアンス意識が低い言動があったことを認めた。 店舗における架空買い取り・現金の不正取得問題2024年6月26日、子会社等が運営するブックオフの複数店舗において、従業員による内引き・0円買取・架空買取、在庫の不適切な計上及びこれらによる現金の不正取得の疑いがある事が発覚した[41]。これを受け会社側は、特別調査委員会の設置並びに7月16日に予定していた24年5月期の決算発表を延期すると発表した。また、今後国内外全ての店舗において臨時の棚卸し(それに伴い一部店舗では臨時休業)を予定している。これらの影響で、株価が大幅反落した[42]。8月6日、国内の24店舗で不正が行われていたと発表。売り上げの偽装なども判明し、在庫を不適切に計上した額は少なくとも計7千万円に上る[43]。アルバイト店員にできる芸当ではなく、統括マネージャーなどの管理職社員の関与が疑われており、10月の閉店となったは4店簿はクロ店舗と判断されたのではないかと言われている[44]。 その中でもエコノスは半分近くの3200万円相当の被害が発覚し、該当店長は2024年6月9日の内部調査中に逃走し失踪[45]。同月26日付で当該店舗の運営会社が調査報告書を公表[46]。親族によって捜索願が出された。 →詳細は「エコノス § 不祥事」を参照
グループ会社2024年1月時点[47]。
テレビ番組
関連項目
脚注注釈出典
広報資料・プレスリリースなど一次資料
関連書籍
外部リンク
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