諫早市
![]() 諫早市(いさはやし)は、長崎県の中央部にある市。東に諫早湾、西に大村湾、南に橘湾と3つの海に囲まれた珍しい都市で、県内最大の諫早平野を擁し、県内唯一の一級河川である本明川沿いに風情のある町並みを残している。製造業など発展が目覚ましく、GDPは県内1位である。 長崎市、佐世保市に次ぎ長崎県で人口第3位、九州では第14位の人口を有する都市である。 地理![]() ![]() ![]() 2010年5月8日撮影の15枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。 長崎県の中央部に位置する。 周囲を有明海、大村湾、橘湾の3つの海に囲まれ、長崎街道、多良海道、島原街道と長崎県内の交通結節点としての役割を持つ。市域の北は多良山系の山地が聳える。西側は長崎半島の、南側は島原半島のそれぞれ付け根にあたる。市域北東部は北西部で大村湾・東側で有明海(諫早湾)・南側で橘湾の3つの海に囲まれる。東部の諫早湾では鎌倉時代から干拓が進められ、1989年からは国による諫早湾干拓事業も行われたことで、長崎県では数少ない平野地形が広がり、この干拓地は県下最大の穀倉地帯となっている。 諫早湾締め切り堤防には道路が敷設され、雲仙市と高来町を結ぶシーラインとなった。 一級河川の本明川河口付近では、波が穏やかで直線距離を確保できるという国内でも理想的な環境により、本明川ボートコースが設置され、本明川水上競技場として機能している。 西部は新興住宅地、工業団地が数多く立地し、南部にも工業団地が建設される予定で、市の製造品出荷額は県内1位を誇り、農業、工業の二面性を持った都市である。 隣接市町村北に大村市および佐賀県藤津郡太良町、西に長崎市と西彼杵郡長与町、東に雲仙市と接する。 地域人口
地名諫早市の地名も参照のこと。
歴史古くは伊佐早荘と呼ばれた。 諫早神社の御由緒は、奈良時代の神亀5年(728年)に、聖武天皇の勅願により行基菩薩が当地へ赴き、石祠を建てたのが神社の始まりと伝わる。九州総守護の神々をまつる神仏習合の「四面宮」として代々領主の祈祷所と定められた。 平安時代末期には、領主の藤井宮時の私領であった村内の田畑が、豊前宇佐神宮の神宮寺の権検校の円昭に譲られ、さらに大宮司の宇佐公通に譲与されて荘園になったという。 鎌倉時代の建久8(1197年)『八幡宇佐宮御神領大鏡』という文書の中に「伊佐早村」が初めて登場する。 南北朝時代には、伊佐早氏などが土地を治めていたが、肥前西郷氏の西郷純堯がこれを破り、高城を築き伊佐早一帯を統一した。 純堯は熱心な仏教徒であった為、大村氏、長崎氏の南蛮貿易の為の長﨑開港、キリスト教の布教などへの不満から、両氏と抗争を繰り広げた。 安土桃山時代の1587年、豊臣秀吉の九州征伐により、島津氏を攻めることを拒んだ為、佐賀の龍造寺氏に征伐の命が下り、抗戦の末、敗北し龍造寺家晴が新領主となった。第2代直孝が姓を「諫早」と改め、佐賀藩諫早領となる。 諫早領内には長崎街道の宿場や番所があり、多良街道、島原街道の分岐点に位置するなど、交通の要衝として重要な役割を果たしてきた。 近現代
行政区域の変遷
1940年9月1日に北高来郡 諫早町・小栗村・小野村・有喜村・真津山村・本野村・長田村が合併して、人口4万の諫早市が市制施行。 2005年3月1日に北高来郡 飯盛町、森山町、高来町、小長井町および西彼杵郡 多良見町と合併した[2]。これにより、人口14万人都市となり、旧北高来郡のうち西彼杵郡東長崎町を経て長崎市に編入された2村を除く全域が現在の諫早市の市域となったと同時に、北高来郡が消滅した。
行政市政市長
市議会
市役所
広域行政消防
県政県議会
県の出先機関
医療
警察国政衆議院
国の出先機関
姉妹都市・友好都市経済![]() 産業「諫早中核工業団地」を中心に「諫早貝津工場団地」「山の手工業団地」「諫早流通産業団地」「西諫早産業団地」が隣接して立地しており、電子技術、航空宇宙関連など先端技術企業が進出し、県央地域はもとより長崎県の産業拠点を形成している。 また、東部は古くから干拓が進められ、県下最大の穀倉地帯となっている。飯盛地区と有喜地区ではジャガイモの栽培も盛んであり、北海道とは異なり春と秋の二期作が行われている。2020年代、島原道路の管轄区域の1つに繋がる小栗地区で、新たな工業団地「南諫早産業団地」が誕生する。 特産品諫早市に拠点事業所を置く企業金融
工業
卸売業PINCH HITTER JAPAN株式会社(アジア太平洋急成長企業ランキング2025 W受賞) 食品
小売業
スポーツスポーツ施設
スポーツジム施設
音楽自動車・バイク
ガソリンスタンド郵便局
マスメディア放送局
ケーブルテレビコミュニティ放送局
教育大学
専修学校
高等学校総数8校。閉校した高等学校は長崎県高等学校の廃校一覧#諫早市を参照。
・長崎県立諫早高校定時制
中学校総数16校。閉校した中学校は長崎県中学校の廃校一覧#諫早市を参考。
小学校総数26校。閉校した小学校は長崎県小学校の廃校一覧#諫早市を参考。
特別支援学校すべて県立で総数は3校+分教室1校
その他専修学校等図書館![]()
美術館・博物館交通航空
鉄道![]()
市の代表駅は諫早駅であるが、同市役所の最寄り駅は本諫早駅。 路線バス一般路線バス高速バス
道路高速道路一般国道県道(主要地方道)農道市外局番
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事![]() 観光地
レジャー
祭事・催事
出身者
ゆかりのある人物
諫早市を題材とした作品小説ドラマ演劇
物語楽曲漫画脚注関連項目外部リンク
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