鉄道むすめ鉄道むすめ(てつどうむすめ)は、鉄道に関する職場で働く女性をモチーフに、トミーテックが中心となって展開している日本のキャラクターコンテンツである。玩具メーカータカラトミーの子会社であるトミーテックが展開している。『〜鉄道制服コレクション〜』の副称が付されており、実在する鉄道会社の現場で働いているという設定のオリジナルキャラクターが、その現場制服を着用したキャラクターデザインとなっている。もともとはフィギュアシリーズから展開を開始した。 「鉄道むすめ」の商標は、トミーテックの親会社であったトミーが2005年6月7日に出願し、2006年2月3日に登録されている[注釈 1]。 キャラクターの名前は、それぞれの所属する鉄道会社の駅名、列車名、沿線の施設名などに由来している。 →キャラクター一覧については「鉄道むすめの登場人物」を参照
イラストレーターvol.1からPLUS+03までのキャラクターと、「青森鉄道むすめ」「立石あやめ」のキャラクターデザインはみぶなつき、「鉄道むすめPickUp」[注釈 2]・「駅乃みちか」のキャラクターデザインは伊能津を中心に多数のイラストレーター、コンテナシリーズなどに使用されるデフォルメ絵は宙花こより、駅に設置されるスタンプや本物の鉄道車両にラッピングを施す場合に使用されるイラストと「立石かえで」のキャラクターデザインはMATSUDA98が担当している。 コレクションフィギュアシリーズ『鉄道むすめ』シリーズ発祥の商品である。製品構成はパーツが数点に分割されたフィギュアと台座、そして封入されているキャラクターと彼女が活躍する鉄道現場(主に車両)が描かれたインストラクションカード(一部の限定版では同梱されない)から成る。限定版を除きブラインドパッケージ仕様となっている。フィギュアを組み立てた場合の高さは10 - 12cm程度。一部のキャラクターを除き、身長の設定がないことから、縮尺は定められていない。2010年5月までに130万個以上を売り上げている[1]。 他の同様なトレーディングフィギュアが対象年齢を14 - 15歳以上と設定しているのに対し、本作ではvol.4までは8歳以上と低く設定されていた[注釈 3]。モデルの下着相当部分は埋め込まれており、その表現が確認できない[注釈 4]。 以下、モデルは通常モデルについては「モデル番号.キャラクター名 - 所属事業者 / 職種(、制服の種類)」の順、シークレットモデルについては「モデル番号.キャラクター名、仕様の相違」の順で表記する。 レギュラーシリーズシリーズごとに6人のキャラクターによる6種類のモデル、そのうち4種類の細部を変更したバリエーションモデルの計10種類のモデルから成る通常版と、アニメイト各店限定販売で、パッケージデザインと特定キャラクターの仕様が通常版と異なるアニメイト限定バージョンが存在する。なお、アニメイトでは通常版も併売されている。全てブラインドパッケージ仕様(1カートンは8個入り)。
鉄道むすめExpress「鉄道むすめExpress」と題して、vol.1 - 3のキャラクターのリニューアル造形版が2007年3月末に発売された。レギュラーシリーズ同様、6種類・4バリエーションモデルとシークレットで構成されている。バリエーションモデルは白河ひばり・船橋ちとせ以外に設定されている。アニメイト限定バージョンの設定はない。箱のイラストは久慈ありす。
鉄道むすめDS〜Terminal Memory〜コレクションフィギュア下記『鉄道むすめDS〜TerminalMemory〜』中の場面をモチーフにしたモデルが、2008年11月に発売されている。他のシリーズ同様、6種類・4バリエーションモデルとシークレットで構成されており、付属カードはゲーム中のイベント場面の背景イメージとなっており、このカードを一緒に飾るためのスタンドが同梱されている。バリエーションモデルは久慈ありす・鷹野みゆき以外に設定されている。なお、このシリーズは通常版に加えて、アニブロ限定発売の「アニブロエディション」が設定されており、同限定版は八木沢まいが通常版モデルと異なる。箱のイラストは外川つくし。
鉄道むすめ - premium -2010年8月発売。過去の限定版モデルを一部アレンジしたモデルとなっている。箱のイラストは久慈ありす。
鉄道むすめPLUS2010年10月16日・17日に幕張メッセで開催された「第50回全日本模型ホビーショー」にて新シリーズ『鉄道むすめPLUS』(発表時は仮称)の企画が進行中であることが発表され、2011年2月4日 - 6日に横浜ランドマークタワー内の横浜ランドマークホールで開催された「ヨコハマ鉄道模型フェスタ2011」にて、レギュラーシリーズから仕様を一新したモデルであることが公表された。 主な変更箇所は次の3点。
なお、PLUSシリーズの展開発表と同時に、岩瀬ゆうこ(発表時は仮称)のみデザインが先行公開されていた。また、発売1ヶ月前には公式サイトにてパソコン用の壁紙ダウンロードサービスが行われた。
限定モデル
鉄道むすめキャラクター人気投票トミーテックではコレクションフィギュアのレギュラーシリーズの各回発売ごとに、発売された回のキャラクターを対象とした人気投票を実施している。投票の結果は下記の通り。
なお、各回とも3位以下は発表されていない。 コレクションフィギュアシリーズ以外のキャラクター青森鉄道むすめ青森県の「ブランド化促進モデル創出事業」の一環として新たに登場。2012年2月14日に正式デビュー。一つの県をまとめてプロデュースしたのは、鉄道むすめとしては初。八戸ときえはPLUS+03でフィギュア化されている。関連グッズは青い森鉄道の一部有人駅で発売されている。
鉄道むすめPickUp雑誌『電撃ホビーマガジン』の連載企画「鉄道むすめPickUp」で発表されたキャラクター。2013年11月号(2013年9月25日発売)から登場している。同誌が2015年7月号(2015年5月25日発売)を最後に休刊となってからは、鉄道むすめ公式WEBで不定期に発表されている。鬼怒川みやび(通算2回目)を除き、フィギュア化はされていない。
etc立石あやめ・立石あおば・立石かえではトミーテック、駅乃みちかは東京地下鉄(東京メトロ)のオリジナルキャラクター。栗橋あかなは東武商事から限定販売されたフィギュアとして初登場。なお、あおばとかえでは、鉄道むすめのキャラクターとしてはカウントされない扱いとなっている。 鉄道むすめ10周年記念キャラクター人気投票鉄道むすめが2015年に誕生10周年を迎えたことを記念して、鉄道むすめ公式サイトにて2015年7月2日から30日まで、キャラクターの人気投票が実施された[2]。投票の結果は下記の通り。
トミーテックでは投票結果を反映した製品の発売を企画しており、第1位を獲得した鬼怒川みやびの1/7スケールフィギュアを2016年3月に発売した[3]。 鉄道むすめ15周年記念キャラクター総選挙鉄道むすめが2020年11月に誕生15周年を迎えたことを記念して、鉄道むすめ公式サイトにて2021年2月26日から3月31日まで、キャラクターの人気投票が実施された[4]。投票の結果は下記の通り。
トミーテックでは投票結果を反映した製品の発売を企画しており、上位入賞のキャラクターによる特別企画を検討している。 コンテナコレクションシリーズ日本型Nゲージ相当である150分の1スケールの鉄道コンテナのモデルにキャラクターのイラストやキャッチコピーを印刷したもので、Nゲージのコンテナ車にも積載できる。ブラインドパッケージ仕様。 1パッケージにつきそれぞれ12フィートコンテナ[注釈 24] は3個、20フィートコンテナは2個、30・31・40フィートコンテナは1個入りとなっている。
ステーションポスターシリーズマナー啓発や観光宣伝、職員募集など、実際に鉄道会社で使われていそうな企業広告をイメージし、鉄道むすめをイメージキャラクターに起用しているポスター。本シリーズ展開発表時より鉄道現場にて使われることも示唆されており、実際に使用されているものもある。通常、駅で使用されている企業ポスター・中吊り広告と同じB3サイズである。ブラインドパッケージ仕様。
トレインステッカーマナー啓発や宣伝広告、注意喚起など、実際に鉄道車両内で使われていそうなステッカーをイメージし、鉄道むすめをイメージキャラクターに起用しているステッカー。一部は実際に使用されているものがある。サイズは車内ステッカーと同じ200×165mmである。ブラインドパッケージ仕様。
ICカードステッカーICカードやポイントカードなど、プラスチック製カードの表面に貼ることが可能なキャラクターステッカー。1袋につき3種類の絵柄のステッカーが収録されており、各ステッカーは自由に貼り換えることができる。ブラインドパッケージ仕様。
名刺付きクリアファイル鉄道むすめのキャラクターが使用しているという設定の名刺3枚と、キャラクターのイラストが描かれているA4サイズ名刺ポケット付き特製クリアファイルの一式。ブラインドパッケージ仕様。
トレインマークキーチェーン鉄道車両で使用されていそうなトレインマークをイメージし、鉄道むすめのイラストを盛り込んだキーチェーン。一部のイラストは実際に使用されている。1種類につき5枚の絵柄が用意されており、手動で自由に絵柄を切り替えることができる。
コンテナ万年カレンダー日本型Nゲージ相当である150分の1スケールの鉄道コンテナのモデルに数字と曜日が印刷されている万年カレンダー。12フィートコンテナ17個(月6種、曜日4種、十の位2個、一の位5個)、コム貨車(二軸コンテナ車)2両、展示用ダミー線路1本が一式となっている。一般的な万年カレンダーをイメージしたスタンダードタイプの01と同時に発売された鉄道むすめ仕様の02(2012年11月発売)からは、月・曜日コンテナ計10個に鉄道むすめのSDキャラクターイラストが使用されている。2013年9月には03と04が発売された。 はこてつ副称は「鉄道むすめコレクション」。鉄道むすめのキャラクターと箱型にデフォルメした鉄道車両を組み合わせたマスコット。日本型Nゲージ用の車輪と連結器(カプラー)が装着されており、他のモーター付き動力車と連結して走行させることができる。展示用ディスプレイ台座が付属している。ブラインドパッケージ仕様。
書籍
CDドラマCD・キャラクターソングCDの登場人物およびその担当声優については、鉄道むすめの登場人物を参照。 ドラマCD2007年8月24日に『がんばれ!鉄道むすめ』登場キャラクターのドラマCD第1巻が、『鉄道むすめ 〜鉄道制服コレクション〜 ドラマCD 第1巻』(品番:FCCF-0001)のタイトルでフロンティアワークスから発売、ジェネオンエンタテインメントから販売された。栗橋みなみ・久慈ありす・渋沢あさぎ・鷹野みゆきの4人のエピソードが収録されている。特典として鷹野みゆきの限定フィギュアが同梱された。 キャラクターソングCDランティス発売、キングレコード販売。イメージソングとモノローグが収録されている。主に彼女たちが働いている場所や沿線に因んだ内容がモチーフとされている(鍵括弧内はイメージソングの曲名)。
ゲーム
タカラトミーがニンテンドーDS向けアドベンチャーゲーム『鉄道むすめDS〜Terminal Memory〜』を2008年10月9日に発売した。 フィギュア製品のキャラクターから登場したのは栗橋みなみ・久慈ありす・外川つくし・八木沢まい・大月みーな・鷹野みゆき・門田さくらの7人(前述の通り、ゲーム発売時点では釜石まなはフィギュア化されていない)。ドラマCD・キャラクターソングCDに登場するキャラクターについては声優の変更はない。その他の登場人物およびその声優については『鉄道むすめDS』の登場人物を参照。 限定版パッケージには上記の外川つくし限定フィギュア、および担当声優9人のスペシャルトークCD、イラスト集が同梱される。 ゲーム内容プレイヤーは架空の出版社「高富出版」の新入社員で、旅行雑誌「タビィーク」の専属カメラマン。「タビィーク」の新企画「はたらく鉄道むすめ」の取材のため、1年間日本全国を巡り、また、高富出版で毎年3月に開催される「高富ベストカメラマン賞」を目指してゆく。 テレビドラマ2008年9月3日、本シリーズを元にしたテレビドラマ『ドラマ 鉄道むすめ〜Girls be ambitious!〜』の制作が発表された。同年10月から以下の独立UHF局6局(東名阪ネット6)で全13回(1回30分)放送された。ステレオ放送。ハイビジョン制作。放送された地域では再放送が複数回行われた場所があるほか、2011年1月以降、これまで放送されていなかった地域でも放送が始まっている。 大月みーな、外川つくし、中山ゆかり、八木沢まい、羽田あいる、橘らいか、および川口みそのを主人公にした内容で、ストーリーはキャラクターごとに独立したオムニバス形式となる。橘らいかは1話、他の6人は2話完結。 キャスト
主題歌
エンディングの7曲と挿入歌を収めたCD『ドラマ 鉄道むすめ 〜Girls be ambitious!〜 オリジナルサウンドトラック』がポニーキャニオンから2009年8月19日に発売されている。 各話リスト
放送局
関連製品・サービスプライズ景品「鉄道むすめ 特別快速」いずれも発売はセガ。
鉄道むすめリトルマスコット発売はタカラトミーアーツ(旧ユージン)。カプセル形態での販売。デフォルメしたキャラクターデザインを基にした全高3cmほどの大きさのデフォルメフィギュアとボールチェーン、プレート(各事業者の切符やカードなどをあしらったデザイン)を組み合わせたマスコットフィギュアである。
携帯コンテンツ『鉄道むすめ』2008年4月7日にタカラトミーが開始した携帯電話向けコンテンツのサービスで、八木沢まい・久慈ありす・外川つくし・栗橋みなみ・鷹野みゆき・大月みーな・門田さくらの7人が登場する。 iPhoneアプリ「鉄道むすめ・三陸鉄道」2010年8月に株式会社JETMANが発売開始した三陸鉄道の運行通知iPhone/iPod touch用アプリである。 ねんどろいど該当記事も参照。開発元はグッドスマイルカンパニー、発売元はトミーテック。当初は独自ブランドのてつむす GOKKOとして発表された。
figma該当記事も参照。開発元はグッドスマイルカンパニー、発売元はトミーテック。
その他
鉄道・鉄道関連事業者による使用函館市企業局交通部2011年3月31日までは函館市交通局。本節では当時の名称で表示している。
青い森鉄道
弘南鉄道三陸鉄道
仙台空港鉄道
山形鉄道
関東鉄道上信電鉄
上毛電気鉄道
わたらせ渓谷鐵道
埼玉高速鉄道
埼玉新都市交通
西武鉄道
秩父鉄道
新京成電鉄
銚子電気鉄道
京王電鉄
多摩都市モノレール
東武鉄道
なお、vol.7にゲスト扱いで登場した姫宮ななについては個別項目を参照。 相模鉄道
横浜シーサイドライン
富山ライトレール
万葉線
のと鉄道
上田電鉄
長野電鉄伊豆箱根鉄道
愛知高速交通
近江鉄道
嵯峨野観光鉄道大阪高速鉄道
京阪電気鉄道
泉北高速鉄道
和歌山電鐵
広島電鉄
西日本鉄道
東武トラベル / 東武トップツアーズ
東急車輛製造 / 総合車両製作所
JR西日本ヴィアイン
その他の使用
町おこしでの使用久喜市商工会栗橋支所栗橋みなみの名前の由来である南栗橋駅の所在する埼玉県久喜市栗橋地区の久喜市商工会栗橋支所(旧・栗橋町商工会→栗橋商工会)は、栗橋みなみを使用した町おこしを行なっている。これには2010年3月に市町合併により閉町した「栗橋」の名を残す意味も込められている。活動にあたって同商工会支所では「栗橋みなみ実行委員会」を発足しており、栗橋みなみと栗橋あかなをイメージキャラクターとした町おこし事業を展開している。
松浦鉄道沿線自治体松浦鉄道では、同社のPRと沿線6自治体の盛り上げを目的として、トミーテックおよびポニーキャニオンと共同で、西浦ありさを起用した沿線地域活性化プロジェクトに取り組んでいる。
関連項目
脚注注釈
出典
外部リンク
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