ようこそ実力至上主義の教室へ (テレビアニメ)
『ようこそ実力至上主義の教室へ』(ようこそじつりょくしじょうしゅぎのきょうしつへ)は、衣笠彰梧による同名のライトノベルを原作とした日本のテレビアニメ。第1期はAT-X、TOKYO MXほかにて2017年7月から9月まで放送された[4]。原作小説の1年生編1 - 3巻の内容を基にアニメ化されている[5][注 1]。 第2期『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』はAT-X、TOKYO MXほかにて2022年7月から9月まで放送された[8]。原作小説の1年生編4 - 7.5巻の内容を基にアニメ化されている[9]。 第3期『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season』はAT-X、TOKYO MXほかにて2024年1月から3月まで放送された[10]。原作小説の1年生編8 - 11.5巻の内容を基にアニメ化されており[11]、これによって原作小説の1年生編が全てアニメ化されることとなった[2]。なお、第3期は当初は2023年に放送予定だったが、諸事情により変更された[12]。 2024年9月に第4期「4th Season2年生編1学期」の制作が発表された[13]。 あらすじ→各話ごとのエピソードについては「ようこそ実力至上主義の教室へのアニメエピソード一覧」を参照
物語の舞台は進学・就職率共に100%と言われる進学校・高度育成高等学校[14]。同校では全生徒に月10万円相当のプライベートポイントが支給されるだけでなく、授業中の私語や居眠りなどのサボタージュも黙認されていた[15]。新入生である主人公・綾小路清隆が配属されたDクラスは問題児ばかりであり、彼らは同校の好待遇を利用し、自堕落な生活を送っていた[15]。しかし、入学から1か月後、毎月振り込まれるはずのポイントがDクラスの生徒には振り込まれておらず、その原因が今までの自堕落な生活によって学校からの評価を大きく落としたことであることが担任から告げられる[15]。Dクラスの面々は同校が優秀なものだけが好待遇を受けられる実力主義の学校だという事実を知ることとなる[16]。 登場人物→詳細は「ようこそ実力至上主義の教室への登場人物」を参照
声の項は特記が無い限りテレビアニメ版の担当声優。また、本作は作中で度々クラス名が変わるため[注 2]、物語開始時点のクラス名を表記している。
スタッフ
制作2017年5月1日にテレビアニメ化が発表された[39]。同月8日にはメインスタッフが[40]、同月15日には一部キャスト陣とOP主題歌の担当アーティストが[41]、翌月12日には放送情報とED主題歌の担当アーティストがそれぞれ発表された[42]。 アニメーション制作は『暗殺教室』『がっこうぐらし!』などを手掛けたLercheが担当した[43]。監督には『Angel Beats!』『結城友奈は勇者である』などを担当した岸誠二と『ご注文はうさぎですか?』『魔法少女育成計画』などを担当した橋本裕之が起用されており、異例のW監督体制となった[15][43]。シリーズ構成には『この素晴らしい世界に祝福を!』(脚本)などを担当した朱白あおいが[43]、キャラクターデザインには『ダンガンロンパシリーズ』などを担当した森田和明が[43]、劇伴には『プリンセス・プリンシパル』などを担当した高橋諒がそれぞれ起用された[44]。 OP主題歌には、『中二病でも恋がしたい!』などで主題歌を担当したZAQが[41][45]、ED主題歌には『はたらく魔王さま!』などで主題歌を担当したMinamiがそれぞれ起用された[42][46]。 2022年2月21日には続編の制作が発表された[47]。翌月6日には第2期、第3期の制作、第2期のメインスタッフや一部キャスト陣、主題歌情報が発表された[48]。 第2期では第1期で監督を務めた橋本と岸が総監督となり、監督には第1期で監督補佐を務めた仁昌寺義人が起用された[49]。第2期の劇伴担当は横山克、橋口佳奈が起用されており、この人選は心理戦や頭脳戦が続く第2期では「IQの高そうな緊迫感のある音楽」にしたいという監督サイドからの要望によるものである[50]。 第2期OP主題歌は第1期に引き続きZAQが[51]、第2期ED主題歌には『魔術士オーフェンはぐれ旅』などで主題歌を担当した渕上舞がそれぞれ起用された[52][53]。 2023年10月25日には第3期のメインスタッフや一部キャスト陣が発表された[35]。同年12月には主題歌情報が発表された[54]。 第3期OP主題歌は第1期および第2期に引き続きZAQが[55]、第3期ED主題歌には『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』などで主題歌を担当したニノミヤユイがそれぞれ起用された[56][54]。 2024年9月1日に第4期の制作が発表された[13]。 W監督体制Lercheのプロデューサー・比嘉勇二は原作小説を読んだ際に、岸と橋本のどちらが本作に適しているのかを考えた結果、両者の良い部分を合わせたほうが良いと結論付けた[57]。その後、比嘉はKADOKAWAのプロデューサー・田中翔にW監督体制について提案したところ、了承を得ることに成功したため実現に至った[57]。W監督体制となった旨を比嘉から伝えられた両監督はそれに対する心境を以下のように述べている。 岸・橋本両監督がそれぞれ別の役割を担ってしまうとW監督体制の良さが消えると考えた比嘉は、制作において最初の設計やスタートの部分は両監督の意見を混ぜることを絶対のルールとした[57]。制作過程で軸となるポイントについて、岸は原作のストーリーラインは基本的に変えず、雰囲気や何をやっているのかという観点を重視し、橋本は二人の監督経験を活かして、決められた話数の枠内でどのように終わらすのか、綺麗さもだが期待を乗せられるように意識しているとそれぞれ述べている[57]。 声優陣からは「W監督体制になったことにより、キャラクターたちの見方が偏りすぎず、厚みのあるディレクションを貰えている」と好意的な反応が示されている[58]。 サブタイトル→サブタイトル一覧については「§ 各話リスト」を参照
アニメオリジナル要素である本作のサブタイトルには「哲学者の名言」が使用されている[49]。これについて岸・橋本両名は以下のように述べている。 映像・美術岸は原作が小説であることから、内容に対する読み手の受け取り方の幅がある程度生まれてしまうため、映像化の際にはその幅の中で表現する部分を定める必要があり、キャラクターについては特に気を使って取り組んだという[57]。 橋本は原作小説のイラスト担当・トモセシュンサクの絵をそのまま再現したいと考えており、色はかなり近いものになったという[57]。また、橋本は原作小説の挿絵になっているシーンには限りがあるため、「こういう学校にいて、こういう生活をしている」ということが伝わるように美術設定は熟考を重ね、原作小説の既読者が感じた背景になるべく近づけるようにしたと述べている[57]。 演技・役作り→詳細については各個別キャラクター記事を、他の登場人物の声優による演技・役作りについては「ようこそ実力至上主義の教室への登場人物」を参照
綾小路清隆役は千葉翔也が務める[18]。千葉は原作小説とテレビアニメでの綾小路の違いについて言及しており、原作小説で描かれた「普通の男の子っぽく、テンションが高い」という点については逆に外している[59]。これは千葉が岸と音響監督・飯田里樹から「一切感情がわからない感じでやって」「棒読みにしか聞こえない感じでしゃべって」と指示を受けたことによるものである[60]。 堀北鈴音役は鬼頭明里が務める[18]。鬼頭自身は人に嫌われたくないタイプだったが、堀北鈴音を演じるにあたって人に嫌われたくないという気持ちを捨てて演じている[59]。第2期では堀北鈴音の従来の意志の強さは残した上で、対人関係に苦しむ様子を意識して演じている[23]。 櫛田桔梗役は久保ユリカが務める[18]。久保はアフレコの際に監督や音響監督から「めちゃめちゃ明るくていい子であざとく!」「やり過ぎなくらいやってください!」と口酸っぱく言われたため、アフレコの度に「やりすぎじゃないか?」と思ったという[61]。オーディションの際には櫛田桔梗の豹変前と豹変後の差を演じる難しさもあって、役が自身に決まったことを知った際は驚愕したと振り返っている[61]。 一之瀬帆波役は東山奈央が務める[18]。東山はアフレコの際に「櫛田も見た目いい子なので、同じいい子に見えるキャラクターとしての差別化をどうするか最初は悩んだ」と振り返っている[62]。また、オーディションでは別のキャラクターを受けており、結果的に一之瀬の役が決まったとのこと[62]。 軽井沢恵役は竹達彩奈が務める[18]。竹達は恵が清隆に振り回されることが分かっていたため、先の展開を知らない状態で恵の気持ちになって演じたと振り返っている[26]。 龍園翔役は水中雅章が務める[18]。水中は「どっしりと構えていないといけないキャラクターなので、見下すだけではなく余裕を感じさせるよう演じた」と振り返っている[63]。また、第2期では第1期の時にあまり出せなかった「より暴力的でドスの効いた雰囲気や、楽しんでいる様子」を全力で出すことを意識しているという[26]。 坂柳有栖役は日高里菜が務める[18]。日高は坂柳について「感情が表に出にくい子」と表現したうえで、「ちょっとした心の動きや変化も丁寧に拾いながらアフレコを行った」と振り返っている[64]。 その他エンドクレジットには取材協力として「千葉市立美浜打瀬小学校」の名前が記載されている[65]。 橋本は原作小説の特徴として登場人物が非常に多く、モブが存在しない点を挙げている[66]。また、自身がモブだと思っていた登場人物が急に掘り下げられたり、原作が完結していないことから、シナリオ会議にて原作サイドと各登場人物がどのような性格なのかについて何度も話し合ったという[66]。 WEBの各話予告動画の脚本は原作小説の著者・衣笠彰梧によって書き下ろされており、対象となるエピソードで活躍する登場人物がナレーションを担当する[67][注 3]。なお、衣笠はテレビアニメの脚本会議には参加しているものの[68]、第2期における「清隆と龍園の対決シーン」を除けば自身から要望を出すことはなかったという[69]。 2022年2月に刊行された原作小説『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編』第6巻のあとがきによれば、2年前の時点で続編アニメ化が出来るかもしれないという話が出ていたが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の影響により続編アニメ化の発表までに時間を要することになったとのこと[70][注 4]。飯田は第1期のころから本作はアニメとして描くことが難しく、原作小説を読んだ方が間違いなく面白い作品だと感じていたことから、続編制作が決定した際は困惑したという[50]。また、飯田は監督らと共に「アニメを入口として、そこから原作小説を読むきっかけになればいい」との思いで制作に臨んでいたことを明かしている[50]。 主題歌第1期(主題歌)
第2期(主題歌)
第3期(主題歌)
反響2017年7月にテレビアニメが放送されると人気は急速に拡大し、原作小説シリーズの重版へと繋がった[83]。放送前の2017年5月時点でシリーズ累計発行部数は50万部だったが、放送開始後の同年8月には原作小説の累計発行部数が100万部を突破し、原作小説だけで少なくとも50万部以上の売上増となった[83]。また、2022年10月にはテレビアニメ第2期発表(2022年2月[47])後からシリーズ累計部数が150万部増になったことが公式Twitterにて明かされた[84]。 「BOOK☆WALKER 電子書籍ランキング」ではテレビアニメ放送前の2017年度上半期ランキングで総合55位だったが[85]、テレビアニメ放送後の2017年度年間ランキングでは総合5位を獲得した[86]。 中国のオタク文化事情に精通した百元籠羊は中国における本作の反響について「中国では配信開始以降急速に人気が高まり、非常に熱心なファンを獲得している。『学校での評価が即座に金銭的なものになる』というのは中国の学生にとっては非常に心惹かれる、自分の妄想をテーマにしたような作品に感じられたりもする。そして設定に興味を感じて見始めて、主人公のキャラクターや頭脳戦ベースのストーリー展開にハマってしまう人もかなり出た」と述べている[87]。 評価売上Blu-ray第1期第1巻の初週売上は1202枚[88]、DVD第1期第1巻の初週売上は282枚をそれぞれ記録し[89]、週間・Blu-rayアニメランキング(ORICON調べ)で11位を[88]、週間・DVDアニメランキング(同調べ)では27位をそれぞれ獲得している[89]。Blu-ray第2期第1巻の初週売上は6890枚、DVD第2期第1巻の初週売上は8563枚をそれぞれ記録し、週間・Blu-rayランキング(同調べ)で13位、週間・DVDランキング(同調べ)では3位をそれぞれ獲得している[90]。2023年12月時点でBlu-ray第2期第1巻の累計売上は11,656枚、DVD第2期第1巻の累計売上は9,386枚を記録し、2023年度アニメ・特撮DVDランキング(同調べ)では1位、2023年度アニメ・特撮BDランキング(同調べ)では23位を獲得している[91]。 『コミック・ブック・リソーシズ』のライター・C. M. Ramsburgは「本作は国際的には成功した一方で、日本におけるBlu-ray(第1期)やグッズの売上は予想をはるかに下回るものであった」と評している[5]。また、続編制作決定前の時点でRamsburgは日本国内での売上と続編制作の関連性について「本作の続編を望む声は多いものの、制作側は日本でのヒットをより重視する傾向があるため、日本国内での売上不振はシリーズ継続に不利になることが多い」と述べており、本作の続編制作の実現については「考えにくい」と分析していた[5][注 5]。また、弘洋株式会社が運営するウェブサイト「moemee」も本作の円盤[注 6]売上について「2期制作ライン[注 7]には遠く及ばなかった」と評していた[93]。 批評
『Anime News Network』のレビューにて、ライターのNick Creamerは本作について「『ようこそ実力至上主義の教室へ』の世界観は実力主義社会の幻想や教育の本質、資本主義社会における私たちの真の価値を解説するのにうってつけな設定」だと称賛する一方で、「本作の放送時間の大部分は漫画で登場するような悪役のクラスリーダーたちが繰り広げる退屈な戦術ゲームに費やされている。戦術的な駆け引きは時折スリルがあって良いが、このジャンルにおける最高の作品を輝かせることができるようなテーマ的な野心や個人的な洞察力がこの作品には殆どなかった」と批判している[94]。作画については「豊かな色彩と彩度の高い照明が、本作の背景における表面的な華やかさと潜在的な病的さを自然に表現している。また、キャラクターデザインも特徴的であり、悪役のデザインはやや滑稽に感じたが、よりメロドラマ的な本作においては効果的だった」と称賛する一方で、「背景自体はディテールに乏しく、CGの形を踏襲しているため、説得力のある場所の感覚を示すことは殆どなかった」と批判している[94]。アニメーションについては「限定的であり、本作のような会話の多い作品であれば許容範囲内ではあるが、キャラクターの演技に関しては表現力が乏しかった」と批判している[94]。音楽については「シンプルなシンセサイザーのメロディーと、時折、威圧的なオルガンの音が入ってくる程度で、一般的なものだった」と評している[94]。 『Anime News Network』のコラムにて、ライター兼ジャーナリストのGabriella Ekensは本作について「表面的には世界で最も豪華な高校で奇妙なマキャヴェリズムを持った高校生たちが馬鹿げた計画を行うアニメの1つにしか見えない。しかし、学校教育における競争型エリート主義の根底にある価値観とそれが彼らにとって何の役に立つのかについて、驚くほど知的に表現している」と分析している[95]。 『4Gamer.net』編集部のmaruは本作を「実力を隠したがる主人公・綾小路清隆を中心に、ひと癖もふた癖もあるキャラクター達が錯綜する学校群像ドラマ」だと評している[15]。また、同氏は担当した両監督について「友達をたくさん作りたいと言いながら、裏の顔を持つ櫛田桔梗や、気が弱くネットの中でだけしか自分を解放できない佐倉愛里など、どこかに問題を抱える生徒達を、『Angel Beats!』や『暗殺教室』など数多くの学園ものを手がけてきた岸監督は、それぞれ個性的に描いている。また、暗い部分を持つ女性キャラクターが陰気なだけでなく、キュートさを失わないのは、橋本監督の手腕によるものだろう。『W監督』という異例の体制はこうした部分で機能しているようだ」と評している[15]。さらに、同氏は生徒たちが実力主義の学校であることを知らされるのが入学直後ではなく、1か月後だったことについても言及しており、それについて「大人の社会では『知りませんでした』では済まされない。社会の厳しさを経験させるという意図が、そこには隠されているようだ」と考察している[15]。 『Inquisitr』のライター・Patrick Fryeは原作小説での軽井沢恵の活躍がテレビアニメ版では堀北鈴音に変更されたことについて「日本のファンの中には、テレビアニメ版で恵から鈴音に変更されたことに腹を立てる人もいた。さらに悪いことに、テレビアニメ版では清隆と恵が前に進んでいくために必要不可欠である彼らの心からの会話がカットされている」と述べている[7]。 2020年11月26日にデジタルハリウッド大学にて「研究論文発表会」が行われた。その中で同大学教授の渡辺パコが「日本のコンテンツにおける倫理面での課題とその解決の糸口」と題した研究論文を発表したが、この論文の中で本作を取り上げている[96][97]。渡辺は本作を取り上げた理由について「倫理上の問題点が鮮明であること」「哲学的なテーマが描かれることが誰にも明白であること」「基本的にシリアスな学園ドラマの作品なので、倫理的問題点(誤り)がそのまま受け手に受け取られる可能性があること」の3点を挙げる[96]。そして論文では本作が如何にして倫理的問題があるのかについて複数のエピソードと照らし合わせながら以下のような考察が行われている[96]。
渡辺は本作を視聴した若者世代が本作の倫理的問題点をそのまま受け取ってしまうことを懸念している[96]。渡辺自身は本作以外にも同様の問題を抱えた作品は少なくないし、アニメーションであれば物語が現実世界の正義を反映していないことに必ずしも反対はしないと述べている[96]。しかし、本作はエピソードの倫理的問題に対するフォロー(本来の社会正義についての言及や、エピソードが単なるフィクションであることの強調)がない上に、受け手の中心が若者世代であることを考えると看過できないとも述べている[96]。 人気投票・選出等第1期(人気投票・選出等)アメリカのアニメ評価サイト「Anime Trending」が主催した「第4回 Anime Trending Awards」ではANIME OF THE YEAR部門で14位、BEST IN CHARACTER DESIGN部門で6位、MYSTERY OR PSYCHOLOGICAL ANIME OF THE YEAR部門で2位をそれぞれ獲得した[98]。[98] 「dアニメストア」が実施した「あなたが選ぶdアニメストアアワード2017」では、「展開が気になったアニメ部門」で3位を獲得した[99]。 「アキバ総研」が運営するアニメポータル「あにぽた」にて実施された公式投票企画「2017夏アニメ主演声優人気投票【男性編】」では綾小路清隆役の千葉翔也が1位[100]、「夢中になりました! 観てよかった2017夏アニメ人気投票」では4位をそれぞれ獲得した[101]。 「アニメ!アニメ!」が2021年4月に実施した「続編をやってほしいアニメは?」と題した読者アンケートでは本作が11位を獲得した[102]。 「コミック・ブック・リソーシズ」で執筆を担当するアニメウォッチャーのDeja Williamsは「最もユニークなクラスランクシステムを持つアニメ10選」と題したランキングを発表し、1位に選出した[103]。 第2期(人気投票・選出等)「Anime Trending」が主催した「第9回 Anime Trending Awards」ではANIME OF THE YEAR部門で16位、MYSTERY OR PSYCHOLOGICAL ANIME OF THE YEARで4位をそれぞれ獲得した[104]。 「ABEMAアニメチャンネル」で放送された2022年夏アニメを対象とした累計視聴数部門では初速・中間・最終全てで1位、コメント数部門では最終3位をそれぞれ獲得した[105]。 「アニメ!アニメ!」が2022年9月に実施した「2022年夏アニメ(7月クール)で一番良かった作品は?」と題した読者アンケートでは4位を獲得した[106]。 エンタメライターのすなくじらは「リアルサウンド」で「2022年 年間ベストアニメTOP10」と題したランキングを発表し、7位に選出した[107]。 「dアニメストア」が実施した「あなたが選ぶdアニメストアアワード2022」では、「展開が気になったアニメ部門」で5位を獲得した[108]。 第3期(人気投票・選出等)「ABEMAアニメチャンネル」で放送された2024年冬アニメを対象とした総再生数部門では最終4位、総コメント数部門では最終1位をそれぞれ獲得した[109]。 他作家への影響ライトノベル作品『ある日から使えるようになった転移魔法が万能で生きるのが楽しくなりました[注 8]』の作者・まるせいは自身が小説を書き始めるきっかけとなったアニメ作品として本作を挙げている[111]。 各話リスト→各話ごとのエピソードについては「ようこそ実力至上主義の教室へのアニメエピソード一覧」を参照
放送第1期は日本国内においてAT-X、TOKYO MXほかにて2017年7月から9月まで放送された[4]。2019年7月からはサンテレビにて再放送が行われた[156]。配信ではニコニコ生放送やAbemaTVなど[157][158][159]、複数のサイトで一挙放送が行われた[160]。第2期は日本国内においてAT-X、TOKYO MXほかにて2022年7月から9月まで放送された[8]。第3期は日本国内においてAT-X、TOKYO MXほかにて2024年1月から3月まで放送された[10]。 アメリカではファニメーションにて2017年6月から英語の吹き替え版が配信された[161]。また、同国ではCrunchyrollにて2017年7月から英語の字幕版がストリーミング配信された[162][163]。経済メディアサイト「エコノタイムズ」によれば、本作はCrunchyrollで最も人気のある作品の1つであるという[164]。 中国大陸ではビリビリ動画にて2017年7月から配信された[165]。情報サイト「ホビーテレパ」によれば、学園モノのアニメ作品では本作が上位に食い込んでいるとのこと[165]。 シンガポールではAnimax Asiaにて2017年11月から放送された[166]。
BD / DVD第1期のBlu-ray&DVDは2017年10月から2018年1月にかけて全4巻が発売された[173]。各巻初回購入特典ではキャラクター原案・トモセシュンサクやキャラクターデザイン・森田和明による描き下ろしグッズ、原作・衣笠彰梧による書き下ろしオーディオドラマCD、スペシャルブックレットなどが、各巻毎回特典ではオーディオコメンタリー、原作・衣笠彰梧による書き下ろしWEB予告などがそれぞれ付属されている[174]。第1期のBlu-ray BOXは2022年6月24日に発売された。2017年に放送された第1期全12話が収録されており、毎回特典ではスペシャルアウターケースや特製デジパック、スペシャルブックレットなどが付属されている[175]。 第2期のBlu-ray&DVDは2022年10月より順次発売予定だったが、本編映像のクオリティアップのため、発売が延期された[176]。その後、同年12月から2023年3月にかけて第4巻が発売された。各巻初回購入特典ではキャラクター原案・トモセシュンサクによる描き下ろしアウターケース、キャラクターデザイン・森田和明による描き下ろしデジパック、スペシャルブックレットなどが、各巻毎回特典ではオーディオコメンタリー、原作・衣笠彰梧による書き下ろしWEB予告などがそれぞれ付属されている[177]。また、第1巻の初回購入特典でのみ原作・衣笠彰梧による書き下ろし小説『ようこそ実力至上主義の教室へ0』が付属されている[177]。 第3期のBlu-ray&DVDは2024年4月より順次発売予定だったが、諸般の事情により、発売が延期された[178]。各巻初回購入特典ではキャラクター原案・トモセシュンサクによる描き下ろしアウターケース、キャラクターデザイン・森田和明による描き下ろしデジパック、スペシャルブックレットなどが、各巻毎回特典ではオーディオコメンタリー、原作・衣笠彰梧による書き下ろしWEB予告などがそれぞれ付属されている[179]。 各店舗購入特典については、テレビアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』公式サイトおよび各店舗の公式サイトを参照されたし。
サウンドトラック2018年1月10日に高橋諒による第1期のオリジナルサウンドトラック『TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』オリジナルサウンドトラック ようこそ実力至上主義の教室へ 音楽集』がランティスから発売された[181][182]。本サウンドトラックには高橋制作の劇伴に加え、ZAQによるOP「カーストルーム」(TV Sizeバージョン)、MinamiによるED「Beautiful Soldier」(TV Sizeバージョン)も収録されている[181][182]。 2024年3月27日に横山克、橋口佳奈による第2期・第3期のオリジナルサウンドトラック『TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』オリジナル・サウンドトラック (2nd Season & 3rd Season)』がランティスから発売された[178]。本サウンドトラックには横山、橋口制作の劇伴に加え、ZAQによるOP「Dance In The Game」「マイナーピース」(共にAnime Size)、渕上舞によるED「人芝居」 (Anime Size) 、ニノミヤユイによるED「今世大革命」「Fixer」(共にAnime Size)も収録されている[183]。また、同日には第1期サウンドトラックがサブスクリプションで解禁された[178]。 関連メディアWeb番組第1期(Web番組)Webラジオ番組「ようこそ実力至上主義のラジオへ」が音泉にて2017年7月11日から10月10日まで毎週火曜に配信された[184]。パーソナリティは鬼頭明里(堀北鈴音 役)と久保ユリカ(櫛田桔梗 役)が務めた[184]。 『AbemaTV』にて本作の第1回生放送特番が2017年7月29日[185]、第2回生放送特番が同年9月2日にそれぞれ配信された[186]。第1回配信では鬼頭明里と久保ユリカ[185]、第2回配信では千葉翔也(綾小路清隆 役)と鬼頭明里がそれぞれ出演した[186]。 『電人☆ゲッチャ!』にて本作の特集が2017年8月3日に放送された[187]。本放送ではZAQ(OPアーティスト)が出演した[187]。 2017年12月20日に本作のYouTubeLive生放送特番が配信された[188]。本YouTubeLiveには千葉翔也と久保ユリカが出演した[188]。 第2期(Web番組)2022年3月6日にYouTubeLive生放送特番「アニメプロジェクト発表会」が配信された[189]。本YouTubeLiveには千葉翔也と久保ユリカが出演した[189]。 2022年12月25日にYouTubeにて第2期のクリスマススペシャル生配信が行われた[190]。本スペシャル生配信では千葉翔也、久保ユリカ、水中雅章(龍園翔 役)が出演した[190]。 第3期(Web番組)2024年1月7日にYouTubeにて第3期放送開始記念特番が配信された。本特番では千葉翔也、日高里菜(坂柳有栖 役)が出演した[191]。 Web動画2017年5月12日に『ようこそ実力至上主義の教室へ』のテレビアニメ化を告知するテレビCMのPVがYouTubeにて公開された[192]。本PVでは山本希望がナレーションを務めた[192]。 2017年6月24日に本作のPVがYouTubeにて公開された[193]。本PVでは千葉翔也がナレーションを務めたほか、OP主題歌「カーストルーム」の音源も解禁された[193]。 2022年3月6日に本作のアニメプロジェクトPVが公開された。本PVでは第2期のキャストやスタッフ、主題歌の情報が解禁されたほか、第3期が2023年に放送されることに加えて原作の1年生編が全てアニメ化されることが発表された[48]。 2025年3月に開催されたイベント「AnimeJapan 2025」にて第4期のティザーPVが公開された[194]。 ゲームJOROより本作初のソーシャルゲーム「ようこそ実力至上主義の教室へ〜マージパズル特別試験〜」が2024年2月1日にリリースされた[195]。本ゲームオリジナルのキャラクターシナリオやテレビアニメ本編では描かれなかったサイドストーリーなどのオリジナル要素が盛り込まれている[196]。 イベント第1期(イベント)2017年6月24日に科学技術館サイエンスホールにて、第1話の先行上映会が行われた[58]。本イベントには千葉翔也(綾小路清隆 役)、鬼頭明里(堀北鈴音 役)、久保ユリカ(櫛田桔梗 役)、竹達彩奈(軽井沢恵 役)、東山奈央(一之瀬帆波 役)が登壇した[58]。 2017年9月10日にベルサール秋葉原にて開催された「MF文庫J 夏の学園祭2017」で、本作のWebラジオ番組「ようこそ実力至上主義のラジオへ」の公開録音が行われた[197]。本イベントには、千葉翔也、鬼頭明里、久保ユリカ、M・A・O(佐倉愛里 役)が登壇した[197]。 2017年9月27日に角川シネマ新宿にて、最終話の先行上映会が行われた[198]。上映後には「ようこそ実力至上主義のラジオへ」の公開収録も行われた[199]。本イベントには千葉翔也、鬼頭明里、久保ユリカが登壇した[198]。 2018年1月14日に日本教育会館 一ツ橋ホールにて、本作のスペシャルイベントが昼公演と夜公演の2部制で行われた[200]。本イベントには第1話先行上映会で登壇した上述の5名に加え、M・A・O、佐藤利奈(茶柱佐枝 役)、ZAQ(OPアーティスト)、Minami(EDアーティスト)が登壇した[200]。 2018年4月7日に台湾で開催されたイベント「高雄国際動漫節」にて本作がステージ招待された[201][202]。本イベントには千葉翔也が登壇した[201][202]。 第2期(イベント)2022年3月26日に東京ビッグサイトで行われた「アニメジャパン2022」にて本作のステージイベントが行われた[203]。本イベントには千葉翔也、久保ユリカ、水中雅章(龍園翔 役)が登壇した[203][注 9]。 2022年6月27日に第2期の放送直前キャスト出演TV特番が放送された[204]。本特番には千葉翔也、鬼頭明里、久保ユリカ、梅原裕一郎(堀北学 役)が出演した[204]。 2022年8月24日から同年9月19日までAKIHABARA ゲーマーズ本店にて、テレビアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』のミュージアムが開催された[205]。 第3期(イベント)2024年3月20日から同年4月14日までAKIHABARA ゲーマーズ本店にて、テレビアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season』のミュージアムが開催された[206]。 企画・コラボレーション2017年9月8日から同年9月18日までキュアメイドカフェ(東京・秋葉原)にて、「『ようこそ実力至上主義の教室へ』カフェ 〜自立への大いなる一歩は満足なる胃にあり。〜」が開催され、本作に登場するキャラクターをイメージしたフードやスイーツ、試験問題を解かないと注文できないスペシャルドリンクなどが提供された[207]。 →「堀北鈴音 § 商品化」も参照
2017年9月8日から同年10月8日までカラオケパセラ(AKIBA マルチエンターテインメント・秋葉原電気街店・秋葉原 昭和通り館)にて、キャラクターをイメージしたドリンクを店舗ごとに提供され、さらにスタンプラリーも同時開催された[208]。 2017年9月15日から同年10月4日までキャラクターコラボクレープ専門店「キャラクレ!」(Club Marion Yodobashi Akiba店)にて、鬼頭明里と久保ユリカが考案したコラボクレープが提供された[209]。本コラボは、「ようこそ実力至上主義のラジオへ」と「キャラクレ!」のタイアップにより実現した[209]。 2022年9月5日から同月25日までスマートフォン向けテキサスホールデムポーカーアプリ「m HOLD'EM」(サミー株式会社)にて、本作とのコラボイベントが実施された[210]。また、2023年11月20日から同年12月3日まで復刻コラボイベントが行われた[211]。 2022年9月24日から同年10月23日まで株式会社GENDA GiGO Entertainmentとのタイアップキャンペーン「ようこそ実力至上主義の教室へ×GiGO / セガのお店キャンペーン」が開催された[212]。 2024年1月11日から同月17日までリズムゲーム「D4DJ Groovy Mix」にて本作とのコラボイベントが行われた[213]。 2024年6月から香水の輸入販売を手がけるフェアリーテイル株式会社より、本作の登場人物である綾小路清隆、堀北鈴音、軽井沢恵、櫛田桔梗、坂柳有栖、一之瀬帆波、龍園翔をそれぞれイメージした香水の販売が行われている[214]。 2025年1月31日にアナログゲームブランド「カドアナ」より本作の対戦型カードゲーム「ようこそ実力至上主義の教室へ カードゲーム」が発売された[215]。 2025年5月7日からDAXELとサミーのタイアップによるパチスロ機種「スマスロ ようこそ実力至上主義の教室へ」が導入予定となっている[216]。 脚注注釈
出典
参考文献小説
雑誌
ガイドブック
統計資料
外部リンク
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