ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉
『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(ウマむすめ プリティーダービー しんじだいのとびら)は、2024年5月24日に公開されたCygamesPictures制作による日本のアニメーション映画。Cygamesによるメディアミックスプロジェクト「ウマ娘 プリティーダービー」を原案とした映画作品。 概要![]() 2001年5月27日 東京競馬場 第68回東京優駿 鞍上、角田晃一 2023年12月28日、テレビアニメ第3期『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第13話(最終回)の放送終了後、初の映画化作品として本作の制作が決定したことが告知された[2]。アニメーション制作スタジオは2023年のWebアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』の制作に関わったCygamesPicturesが担当する。 ジャングルポケットを主人公に、同世代のライバルたちとの競い合いを新たなストーリーとして展開する[3]。ティザービジュアルでは「最強はオレだ」をキャッチコピーに、ジャングルポケットが熱き戦いに向かっていく姿が描かれている[4]。 2024年2月22日に配信された『ぱかライブTV Vol.38 3周年記念 ハッピーウィンターフェス!』にて新規公開されたジャングルポケットと同世代であるダンツフレームが本作に登場することが発表された[5]。 直接の続編では無いものの『ROAD TO THE TOP』とは世界観を共有しており、一部の登場人物は今作でも登場する。 あらすじトゥインクル・シリーズのレースを観るため中山レース場を訪れたジャングルポケット(以下ポッケ)は、そこで目撃したフジキセキの走りに心を奪われ、自らも『最強』になることを目指してレースへの参加を志す。日本中央トレセン学園に入学したポッケは、かつてフジキセキを担当した老トレーナー・タナベの指導によって瞬く間にその才能を開花させた。夏のデビュー戦から無敗のまま、12月のジュニア級G1・ホープフルステークスに出走したポッケだったが、そこで初めて競うアグネスタキオンに敗北する。落ち込むポッケだが、その翌日に行われた有馬記念で優勝し、シニア級G1完全制覇の偉業を達成した「覇王」テイエムオペラオーの雄姿に闘志を掻き立てられる。 年が明けクラシック級に進んだポッケは、級友のダンツフレームを引き連れて、タキオンが友人のマンハッタンカフェと共有して居室にしている理科準備室に押しかける。タキオンは一方的なポッケの宣戦布告に応じるが、ウマ娘の身体能力の源や、走り続けた先に拓けるはずの『真理』を研究したいタキオンにとって、レースの結果自体はどうでもよいものだった。それぞれの前哨戦を快勝したポッケとタキオンは、ダンツも交えてクラシックG1・皐月賞で再び競い合うが、結果はタキオンの完勝だった。しかしその直後、タキオンは左脚の故障を理由にレース参加の無期限休止を発表する。自らの左脚の限界を察したタキオンは、狂気の走りを同期達に見せつけ、それを成長の糧として『真理』へ到達するウマ娘を観察しようと考えていたのだ。 ダンツとカフェがそれぞれの信念に則って走り続ける一方、気持ちの整理がつかずに荒れるポッケ。タナベは、かつてクラシック三冠制覇を確実視されながらも故障で引退を余儀なくされたフジキセキと、その想いを継がずに一時期トレーナーを辞していた自分を引き合いに出し、ポッケに新たな夢を託していることを伝える。タナベとフジキセキの想いを汲んだポッケは、続くクラシックG1・日本ダービーにおいてダンツとの壮絶な競り合いを制し、世代最強の証・ダービーウマ娘の称号を手にした。観客席から観戦していたタキオンは、ポッケが期待以上の走りを見せたことを無邪気に喜んだものの、ポッケが「自分の代わりに」ウマ娘の『真理』に到達することに気付き、複雑な表情を浮かべる。それを知る由もないポッケは、勝利の興奮と、二度と競えないタキオンへの複雑な感情に身を任せ、ただひたすら叫び続ける。 ポッケ達は夏の合宿に参加するが、調子を上げていくカフェやダンツと裏腹に、ポッケは徐々に精彩を欠いていく。始動戦のG2・札幌記念では凡走し、クラシック最後のG1・菊花賞においてもカフェの後塵を拝する。ポッケの心中には、常に自分の先を走り続けるタキオンの幻影と、「自分は『最強』なんかじゃない」とささやき続けるもう一人の自分の幻影が巣食っており、自らを追い詰めていた。そのことを察したフジキセキは、早期引退を余儀なくされたことで「全盛期のまま走り続ける自分自身の幻影」に悩んだ過去を持つ自分とポッケを重ね合わせ、ポッケに初心を取り戻させるべく、一対一のマッチレースに誘う。己の迷いを克服してレースに復帰しようとするフジキセキの姿から「決して追い付けない幻影を前にして、それでも走り続けた者だけが『最強』の資格を掴める」ことを見出したポッケは、現役最強のテイエムオペラオーに挑むべく、東京レース場で行われる国際G1・ジャパンカップへの出走を決める。 一方、タキオンは相変わらず研究に勤しんでいたが、日本ダービーで抱いたレースへの未練はますます強くなり、その煮え切らない態度に愛想を尽かしたカフェからも距離を置かれるようになる。荒れ放題になった理科準備室を訪ね、助力を請うて来たポッケをタキオンは突き放すが、めげずにダンツやカフェを誘ってトレーニングに向かうポッケの姿に、かつては高みにいたはずの自分がいつの間にか同期達から独り置き去りにされている現実を突きつけられるのだった。 11月25日、ジャパンカップが始まる。ダンツやカフェ、タナベやフジキセキ、そして観客席で力無く佇むタキオンの遥か前方で、ポッケやオペラオー達は死力を尽くしたレースを繰り広げる。ラストスパートに移るポッケを見たタキオンは「自分自身が『真理』にたどり着かねば意味がない」という衝動に駆られ、レース場を飛び出してがむしゃらに走り始めた。そしてポッケもまた、立ちふさがる自分自身の幻影を打ち砕き、オペラオーとの一騎打ちに競り勝って名実ともに『最強』の座を手にする。走る喜びを思い出したタキオンが目を輝かせた時、ポッケの心からの勝利の雄叫びが東京レース場に木霊した。 月日は流れ、タキオンが去った後も走り続けたポッケ、ダンツ、カフェと、負傷を乗り越え帰ってきたタキオンを交えた新たなレースの開幕を描き、物語は幕を閉じる。 登場キャラクター→詳細は「ウマ娘 プリティーダービー § 登場キャラクター」を参照
ウマ娘
トレセン学園の関係者
その他の登場人物
スタッフ
主題歌
関連商品CD
書籍
BD
特別番組本作品の公開を記念し、『劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』公開記念!最強スペシャル!!』が全国各局で順次放送された[13]。出演者は藤本侑里、上坂すみれ、小倉唯、福嶋晴菜と本作品応援隊長のジャングルポケット(太田博久、おたけ、斉藤慎二)。ナレーションは徳井青空[14]。
コラボレーション2024年5月31日から6月28日まで、北海道ボールパークFビレッジとのコラボイベント『劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』×Fビレッジコラボ』が開催された[15]。期間中、コラボ限定グッズの販売も実施。6月13日には『劇場版ウマ娘Fビレッジコラボナイター』が開催され、藤本侑里・小倉唯・福嶋晴菜によるトークショー、エスコンフィールドHOKKAIDOにて北海道日本ハムファイターズ対中日ドラゴンズ戦の始球式が行われた[16]。 6月12日にはnetkeiba.comのYouTube公式チャンネルにて、フジキセキとジャングルポケットの主戦騎手だった角田晃一(現・JRA調教師)が、息子である角田大和・角田大河と共に本作品を鑑賞する企画が行われた[17]。 脚注注釈出典
外部リンク
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