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この項目では、競走馬・種牡馬について説明しています。日本の化粧品会社については「ドクターデヴィアス化粧品」をご覧ください。 |
ドクターデヴィアス (Dr Devious) は競走馬・種牡馬。1992年のダービーステークス優勝馬である。半弟にシンコウキング(1997年高松宮杯)、甥にスズカフェニックス(2007年高松宮記念)がいる。
戦績
2歳となった1991年にイギリスでデビュー。短距離戦を中心に出走し、デューハーストステークスをコースレコードで勝つなど重賞2勝を挙げ2歳時から活躍を見せた。
3歳の初戦は2着。次走はアラジと共にアメリカ合衆国に遠征となった。自身初のダートレースとなるケンタッキーダービーに出走したが、7着と初めて連対を外すこととなった(アラジは8着)。
イギリスに帰国し、続けて英ダービーに出走。英2000ギニー、愛2000ギニーを勝利したロドリゴデトリアーノが1番人気となり、それに次ぐ2番人気に推された。レースでは先団に付けそのまま抜け出し、て2着セントジョヴァイトに2馬身差で快勝した。
次走のアイリッシュダービーでは1番人気に推されたが、前走で2着に負かしたセントジョヴァイトに12馬身差をつけられての2着に敗れた。その後インターナショナルステークスではロドリゴデトリアーノの4着に敗れたが、アイリッシュチャンピオンステークスでは直線での叩き合いの末、短頭差でセントジョヴァイトを抑えて勝利。これが生涯最後の勝利となった。凱旋門賞ではスボーティカの6着、ブリーダーズカップ・ターフではフレイズの4着。
その後ジャパンカップで来日。クエストフォーフェイムとともに、現役イギリスダービー馬として初めて日本の競馬に出走した。7番人気でトウカイテイオーの10着と大敗。そのまま引退となり、種牡馬になった。
競走成績
- 2歳時(6戦4勝)
- デューハーストステークス(英G1)、ヴィンテージステークス(英G3)
- 3歳時(9戦2勝)
- エプソムダービー(英G1)、アイリッシュチャンピオンステークス(愛G1)、2着 - アイリッシュダービー(愛G1)
種牡馬として
そのまま日本に輸入され、1993年当初から日本で種牡馬として供用となった。オーバーザウォール(福島記念)やロンドンブリッジ(桜花賞2着、優駿牝馬(オークス)優勝馬ダイワエルシエーロの母[1])らを輩出したが、後にイギリスに買い戻された。その後イタリアで供用馬として活躍。2006年、2007年と2連連続でリーディングサイアーに輝いた。
2018年3月、サルディーニャで死亡した[1][2]。29歳没。この高齢でもなお現役種牡馬で、2017年には10頭の牝馬に種付けしていた[3]。
主な産駒
- 1994年産
- オーバーザウォール(福島記念)
- ヴィクトリーバンク(道新杯)
- 1995年産
- 1998年産
- 1999年産
- デュカダトリ(リボー賞(伊G2))
- ドックホリデー(ウィルロジャースステークス(米G3))
- デヴィアスインディアン(クインシー賞(仏G3))
- 2000年産
- デヴィアスボーイ(オークトゥリーダービー(米G2))
- ホエアウィーレフトオフ(マッチメイカーステークス(米G3))
- 2001年産
- 2002年産
- デイウォーカー(フュルシュテンベルクレネン(独G3))
母の父としての主な産駒
血統表
出典
- ^ a b c d “92年の英ダービー馬、ドクターデヴィアス死す”. スポーツニッポン新聞社. (2018年3月9日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2018/03/09/kiji/20180309s00004048042000c.html 2018年3月9日閲覧。
- ^ Graham Dench (2018年3月8日). “Chapple-Hyam pays tribute after Derby winner Dr Devious dies at stud aged 28”. Racing Post. https://www.racingpost.com/news/news/the-best-i-trained-says-chapple-hyam-as-he-pays-tribute-to-dr-devious/322322 2018年3月9日閲覧。
- ^ Martin Stevens (2018年3月8日). “Dr Devious stud record failed to live up to excitement of racing career”. Racing Post. https://www.racingpost.com/bloodstock/bloodstock-news/dr-devious-stud-record-failed-to-live-up-to-excitement-of-racing-career/322306 2018年3月9日閲覧。
外部リンク