相模原ギオンスタジアム(2021年2月21日撮影)
相模原ギオンスタジアムで行われたサントリーサンゴリアス戦(2021年2月21日撮影)
三菱重工 相模原ダイナボアーズ (みつびしじゅうこうさがみはらダイナボアーズ、英 : Mitsubishi Heavy Industries Sagamihara DYNABOARS )は、JAPAN RUGBY LEAGUE ONE に所属の神奈川県 および相模原市 をホストエリアとするラグビーユニオン チーム。略称は「相模原DB 」。プロ契約選手、三菱重工社員選手で構成されている。練習グラウンドは、三菱重工相模原ダイナボアーズグラウンド(神奈川県相模原市中央区)。
概要
チーム愛称「ダイナボアーズ」は、ダイナミック(DYNAMIC、活動的な)とボアー(BOAR、猪)の造語。相模原市民を中心に寄せられた187案を元に、亥年2007年 のトップリーグ昇格を機に命名された[ 1] 。
ミッション[ 1]
「ラグビーを通じて、すべての人々と、夢と感動をともにわかちあい、ともに成長していく」
バリュー[ 1]
あくなき挑戦 - 常に最高のプレーを追求し、より高い目標に向かって挑戦し続ける
ラグビーへの貢献 - チーム一人ひとりがラグビーの普及・振興に貢献する
地域への貢献 - 地域から親しまれ、人々から愛されるチームを目指す
チームスローガン
2023-24シーズン:心燃える瞬間を [ 2]
2024-25シーズン:心燃える瞬間を -DYNA IMPACT- [ 3]
マスコットキャラクター
ダイボ君 - モチーフはイノシシ 。亥年の2007年6月29日発表[ 4] 。初代グリーティングバージョン(着ぐるみ版)は、2019年10月まで全身丸い卵型だった[ 5] [ 6] 。
2019年12月には[ 7] ダンスパフォーマンスも可能な成人ラガーマン体型[ 8] [ 9] になった。
2023年11月に、イラストおよびグリーティングバージョンが3代目として再リニューアルされ、少年体型に変わった[ 10] [ 11] [ 12] 。背番号がそれまでの24[ 13] から0になり、2007年誕生を受けて年齢設定が追加され16歳となった[ 11] 。みんなを楽しませるのが大好きな、相模原の野山を駆け回る男の子[ 11] 。
歴史
前身の三菱日本重工 ラグビー部は、1960年 の第1回関東社会人リーグ (2部)から参加。その後、三菱重工東京製作所を経て、1971年 の三菱重工相模原製作所の発足に伴いラグビー部も相模原 に移転。同年を創部年としている[ 1] 。
1977年 に関東社会人リーグ 3部ブロック初優勝、1986年 に同2部ブロック初優勝。1989年 に関東社会人リーグ 1部(当時の関東社会人リーグは東日本社会人リーグ の下位リーグ)に昇格した。2000年 の関東社会人リーグ1部・Aブロックで2位に入ると、続くチャレンジリーグ[ 14] (秩父宮 )で新日鉄釜石 を1点差で破り、悲願の東日本社会人リーグ 昇格を果たした。前身時代も含め初めてのトップカテゴリーでの戦いとなった2001年 は7戦全敗に終わり、1年で関東社会人リーグ1部に降格した[ 1] 。
2003年 のトップリーグ 開幕に伴い、トップイースト10 に所属となる。2006年度のトップイースト11で優勝を果たし、トップチャレンジ では九州電力 に敗れたものの、近鉄 に32-31の僅差で勝利。神奈川県のチームとしては初となるトップリーグ 昇格を果たした[ 15] 。
しかし2007年度トップリーグにおいては「ディフェンス力、取れる状況でスコアに結び付けられない精度の低さ」(相良南海夫監督)などにより、東日本社会人リーグに続いてまたも全敗(勝ち点3)最下位となり、トップイースト11に自動降格した[ 1] 。
2012年 に新設された相模原市ホームタウンチーム認定制度の第一号に選ばれ、地域での普及活動や社会貢献活動を行う[ 16] 。
2016年 度シーズンまでは主に三菱重工相模原グラウンド[ 17] で公式戦が行われていたが、現在は練習場となっている。以降、相模原麻溝公園競技場 (相模原ギオンスタジアム)にホームグランドを移した。
トップイーストでは強豪として君臨し、2017-18シーズンからはトップチャレンジリーグに参戦し、2018-19のトップリーグ入替戦で豊田自動織機 に31-7で勝利し、2019-20シーズンのトップリーグに12年ぶりに復帰した[ 1] 。
2020年 2月15日には、NECグリーンロケッツ と対戦し、トップリーグ初勝利を果たした[ 1] 。
2021年 7月16日、新リーグJAPAN RUGBY LEAGUE ONE DIVISION2 (2部リーグ)に振り分けされることになった[ 18] 。
2022年 5月21日・28日に行われたリーグワンの1部・2部入れ替え戦で、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安 を2戦合計勝ち点8-0(第1戦33-25で勝利、第2戦33-19で勝利)で下し、次期2022-23シーズン DIVISION1 (1部リーグ)への昇格を決めた[ 19] 。
2024年4月13日、三菱重工業 の発祥の地である長崎(長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場 )で、リーグワン2023-24DIVISION1第13節 の試合を開催した[ 20] 。リーグワンとしても長崎県 での開催は初[ 21] [ 22] [ 23] 。
2025年3月16日(リーグワン2024-25DIVISION1第11節 )、リーグワンとして初めて京都府で試合を行った[ 24] 。たけびしスタジアム京都 (京都市左京区)を会場に、東京サントリーサンゴリアス をビジターにして対戦し、34-22で勝利。サンゴリアスに勝利するのは、2001-02シーズンの東日本社会人リーグ 時代、2007-08シーズンのトップリーグ 時代を含め、初めて[ 25] 。
2025年4月12日、リンディー真ダニエル が、ジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズン第15節 横浜キヤノンイーグルス戦で、三菱重工相模原ダイナボアーズでチーム最多となる121試合出場を果たす[ 26] [ 27] 。4月26日、第16節 コベルコ神戸スティーラーズ戦で、最多出場記録を122試合に更新した[ 28] 。
タイトル
最上位リーグ
なし
下位リーグ
7人制大会
成績
リーグ戦戦績
1993-1994シーズン 関東社会人リーグ 1部 優勝[ 注 1]
1994-1995シーズン 関東社会人リーグ1部 優勝[ 注 2]
1996-1997シーズン 関東社会人リーグ1部 2位(6勝1敗)
1997-1998シーズン 関東社会人リーグ1部 6位(3勝4敗)
1998-1999シーズン 関東社会人リーグ1部Aグループ 3位(5勝2敗)
1999-2000シーズン 関東社会人リーグ1部Aグループ 4位(4勝3敗)
2000-2001シーズン 関東社会人リーグ1部Aグループ 2位(6勝1敗)、東日本社会人リーグ 昇格
2001-2002シーズン 東日本社会人リーグ 8位(7敗)、関東社会人リーグ1部降格
2002-2003シーズン 関東社会人リーグ1部Aグループ 4位(5勝2敗)、トップイースト10 へ参入
2003-2004シーズン トップイースト 10 2位[ 注 3] (7勝2敗)
2004-2005シーズン トップイースト10 2位(8勝1敗)、トップチャレンジ2 :3位、トップイースト10残留
2005-2006シーズン トップイースト10 2位[ 注 4] (8勝1敗)
2006-2007シーズン トップイースト11 優勝(10勝)、トップチャレンジ1 :2位、トップリーグ へ自動昇格
2007-2008シーズン トップリーグ 14位(13敗)、トップイースト11へ自動降格
2008-2009シーズン トップイースト11 3位(7勝3敗)
2009-2010シーズン トップイーストリーグ 3位(8勝3敗)
2010-2011シーズン トップイーストリーグ 3位(9勝2敗)
2011-2012シーズン トップイーストリーグDiv.1 3位(7勝1敗1分)
2012-2013シーズン トップイーストリーグDiv.1 2位(8勝1敗)、トップチャレンジ2 :1位、トップチャレンジ1:4位、トップリーグ入替戦:敗戦、トップイーストリーグDiv.1残留
2013-2014シーズン トップイーストリーグDiv.1 優勝(9勝)、トップチャレンジ1 :3位、トップリーグ入替戦:敗戦、トップイーストリーグDiv.1残留
2014-2015シーズン トップイーストリーグDiv.1 優勝(9勝)、トップチャレンジ1 :2位、トップリーグ入替戦:敗戦、トップイーストリーグDiv.1残留
2015-2016シーズン トップイーストリーグDiv.1 優勝(9勝)、トップチャレンジ1 :2位、トップリーグ入替戦:敗戦、トップイーストリーグDiv.1残留
2016-2017シーズン トップイーストリーグDiv.1 優勝(9勝)、トップチャレンジ1 :2位、トップリーグ入替戦:敗戦、ジャパンラグビートップチャレンジリーグ へ参入
2017-2018シーズン トップチャレンジリーグ 3位(1stステージ:3位 5勝2敗、2ndステージ:1勝2敗)、トップリーグ入替戦 :引き分け、規定によりトップチャレンジリーグ残留
2018-2019シーズン トップチャレンジリーグ 2位(1stステージ:3位 5勝2敗、2ndステージ:2勝1敗)、トップリーグ入替戦 :勝利、トップリーグ昇格
2019-2020シーズン (トップリーグカップ プール戦敗退(プール戦:5位 1勝4敗)、リーグ戦中止(中止時点での成績:1勝5敗)
2021シーズン レッドカンファレンス7位、プレーオフトーナメント9位[ 29]
JAPAN RUGBY LEAGUE ONE
シーズン
DIVISION
最終順位
リーグ順位
試合数
勝点
勝
分
負
得点
失点
得失差
入替戦など
備考
2022
DIVISION2
3位
1位 /6チーム
10
43
9
0
1
343
130
213
順位決定戦3位/ 入替戦勝利・昇格
[ 30] [ 31]
2022-23
DIVISION1
10位
10位 /12チーム
16
20
4
1
11
360
609
-249
入替戦勝利・残留
[ 32] [ 33]
2023-24
DIVISION1
9位
9位 /12チーム
16
27
6
0
10
457
637
-180
なし
[ 34]
2024-25
DIVISION1
9位
9位 /12チーム
18
26
6
0
12
436
653
-217
なし
[ 35]
2024-25シーズンの順位
リーグ戦 順位
カンファレンス
チーム
試合数
勝ち点
勝
分
負
得点
失点
得失点差
T
G
PG
DG
反則数
プレーオフ (PO) / 入替戦
結果
優勝
A
東芝ブレイブルーパス東京
18
71
15
1
2
741
480
261
110
91
3
0
182
第13節でPO進出決定[ 37]
2位
B
埼玉パナソニックワイルドナイツ
18
71
14
2
2
727
437
290
99
71
30
0
161
第14節でPO進出決定[ 38]
3位
B
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
18
69
14
2
2
606
361
245
87
54
20
1
179
第14節でPO進出決定[ 39]
4位
A
静岡ブルーレヴズ
18
63
14
0
4
616
504
112
91
64
11
0
223
第15節でPO進出決定[ 40]
準々決勝敗退(5位)
5位
A
コベルコ神戸スティーラーズ
18
51
10
0
8
642
509
133
93
69
13
0
219
第16節でPO進出決定[ 41]
6位
B
東京サントリーサンゴリアス
18
40
8
2
8
542
568
-26
73
48
26
1
179
第17節最終戦「横浜E対神戸S」でPO進出決定[ 42]
準々決勝敗退(5位)
7位
B
リコーブラックラムズ東京
18
33
6
0
12
504
521
-17
71
46
19
0
201
‐
8位
A
横浜キヤノンイーグルス
18
30
6
0
12
518
566
-48
73
54
15
0
187
‐
9位
A
三菱重工相模原ダイナボアーズ
18
26
6
0
12
436
653
-217
61
43
15
0
232
‐
10位
B
トヨタヴェルブリッツ
18
24
4
1
13
445
617
-172
65
42
12
0
214
‐
11位
B
三重ホンダヒート
18
18
4
0
14
417
711
-294
60
39
13
0
208
第17節で「11位・入替戦出場」が確定[ 43]
12位
A
浦安D-Rocks
18
14
3
0
15
465
732
-267
66
48
13
0
223
第17節で「12位・入替戦出場」が確定[ 44]
勝ち点 は、勝ち4点、引き分け2点、負け0点。
ただし、7点差以内の負けは1点を付与、3トライ差以上での勝ちは追加で1点を付与。
同じ勝ち点である場合は下記の順番で順位を決定する。
勝ち点
勝利数
①および②が同数であったチーム間の勝ち点
①、②および③が同数であったチーム間の得失点差
全試合の得失点差
当該チーム間のトライ数
全試合でのトライ数
当該チーム間のトライ後のゴール数
全試合でのトライ後のゴール数
抽選
上位6チームは、プレーオフへ進出。
1位と2位には、 プレーオフ1回戦が免除され、 準々決勝から出場するシード権が与えられる。
11位はDIVISION2の2位と、 12位はDIVISION2の1位と、 それぞれ入替戦を行う。
2024-25シーズンのスコッド
カテゴリA (日本代表の実績または資格あり)は、試合登録枠17名以上、同時出場可能枠11名以上。カテゴリB (日本代表の資格獲得見込み)は、試合登録枠・同時出場可能枠ともに任意。カテゴリC (他国代表歴あり等、カテゴリ A, B以外)は、試合登録枠3名以下。
三菱重工相模原ダイナボアーズ の2024-25シーズン のスコッドは下記のとおり(2025年3月29日現在)[ 45] 。
ヘッドコーチ : グレン・ディレーニー
過去の所属選手
【2024年5月退団↓】
【2025年5月退団↓】
脚注
注釈
出典
三菱重工業のスポーツチーム
現在活動している三菱重工業のスポーツチーム
かつて活動していた三菱重工業のスポーツチーム
関連項目
外部リンク
2024-25 参加チーム
過去のチーム シーズン
スコッド アーリーエントリー 関連項目 過去の大会