二重メルセンヌ数(にじゅうメルセンヌすう)は、数学において以下の形で表されるメルセンヌ数である。
(pは素数)
例
二重メルセンヌ数の最初の4項は以下の通り[1] オンライン整数列大辞典の数列 A077586:




二重メルセンヌ素数
二重メルセンヌ数であり、かつ素数である数は二重メルセンヌ素数と呼ばれる。メルセンヌ数 Mp は p が素数である場合のみ素数となるため(証明はメルセンヌ数参照)、二重メルセンヌ素数 は Mp それ自体がメルセンヌ素数となる場合のみ素数となる。Mp が素数となるpの最初の値において、p = 2, 3, 5, 7のとき は素数となり、p = 13, 17, 19および31のときの の陽因数が見つかっている。
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の素因数分解
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2
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3
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素数
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7
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3
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7
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素数
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127
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5
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31
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素数
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2147483647
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7
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127
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素数
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170141183460469231731687303715884105727
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11
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素数ではない
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素数ではない
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47 × 131009 × 178481 × 724639 × 2529391927 × 70676429054711 × 618970019642690137449562111 × ...
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13
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8191
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素数ではない
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338193759479 × 210206826754181103207028761697008013415622289 × ...
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17
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131071
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素数ではない
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231733529 × 64296354767 × ...
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19
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524287
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素数ではない
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62914441 × 5746991873407 × 2106734551102073202633922471 × 824271579602877114508714150039 × 65997004087015989956123720407169 × ...
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23
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素数ではない
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素数ではない
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2351 × 4513 × 13264529 × 76899609737 × ...
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29
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素数ではない
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素数ではない
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1399 × 2207 × 135607 × 622577 × 16673027617 × 4126110275598714647074087 × ...
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31
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2147483647
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素数ではない
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295257526626031 × 87054709261955177 × 242557615644693265201 × 178021379228511215367151 × ...
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37
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素数ではない
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素数ではない
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41
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素数ではない
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素数ではない
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43
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素数ではない
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素数ではない
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47
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素数ではない
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素数ではない
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53
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素数ではない
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素数ではない
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59
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素数ではない
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素数ではない
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61
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2305843009213693951
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不明
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(4×1033より小さい素因数はない)
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次の二重メルセンヌ素数の最小の候補は、 = 22305843009213693951 − 1である。この数はおよそ1.695×10694127911065419641であるため、現在知られている素数判定法で扱うには大きすぎる。4×1033より小さい素因数はない[2]。現在知られている4つ以外に二重メルセンヌ素数はおそらくないと考えられている[1][3]。
(pはn番目の素数)の素因数は以下の通り
- 7, 127, 2147483647, 170141183460469231731687303715884105727, 47, 338193759479, 231733529, 62914441, 2351, 1399, 295257526626031, 18287, 106937, 863, 4703, 138863, 22590223644617, ... (次は4×1033より大きい) オンライン整数列大辞典の数列 A263686
カタラン・メルセンヌ数予想
の代わりに と書く。二重メルセンヌ数は、これを再帰的に定義した数列の特別な場合である。
- 2, M(2), M(M(2)), M(M(M(2))), M(M(M(M(2)))), ... オンライン整数列大辞典の数列 A007013
これをカタラン・メルセンヌ数という[4]。カタランは、1876年にされたリュカによるM(127)=M(M(M(M(2)))) の素数の発見ののちに、この数列を思いついた[1][5]。 カタランは、「ある限度まで」は素数であると推測した。最初の5項(M127未満)は素数であるが、それ以上の数は非常に大きいため、素数であることを(妥当な時間内に)証明する既知の方法はない。しかし、MM127 が素数でない場合、小さい素数pをいくつか法にすることでMM127 を計算して見つけることができる(再帰的冪剰余を用いる。結果の残差が0の場合、pはMM127 の因数であるため、その素数性を反証できる。MM127 はメルセンヌ数であるため、その素因数pは、2·k·M127+1の形でなければならない)。
関連項目
脚注
関連文献
外部リンク
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生成式 | |
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漸化式 | |
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各種の性質 | |
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基数依存 | |
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組 |
- 互いに素
- 双子 (p, p + 2)
- Bi-twin chain (n − 1, n + 1, 2n − 1, 2n + 1, …)
- 三つ子 (p, p + 2 or p + 4, p + 6)
- 四つ子 (p, p + 2, p + 6, p + 8)
- k−Tuple
- いとこ (p, p + 4)
- セクシー (p, p + 6)
- 陳
- ソフィー・ジェルマン (p, 2p + 1)
- カニンガム鎖 (p, 2p ± 1, …)
- 安全 (p, (p − 1)/2)
- 算術数列(英語版) (p + an; n = 0, 1, …)
- 平衡 (p − n, p, p + n)
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桁数 | |
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複素数 | |
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合成数 | |
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関連する話題 | |
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最初の50個 | |
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素数の一覧 |
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