北海道十勝スカイアース
北海道十勝スカイアース(ほっかいどうとかちスカイアース, Hokkaido Tokachi Sky Earth)は、北海道帯広市を中心とする十勝地域を本拠地とする社会人サッカーのクラブチーム。 Jリーグ加盟を目指すクラブの1つである[1]。マスコットキャラクターは、帯広市の鳥であるヒバリがモチーフのスカッチ[2]。エンブレムにもヒバリが描かれている。クラブ名は十勝(足寄町)出身の歌手・松山千春の楽曲「大空と大地の中で」に由来する[3]。 歴史1987年、前年に行われたメキシコワールドカップに感動した未経験者4人を中心にスモカクラブが発足、サッカーやバスケットボールなどのチームを保有していた[4]。その後サッカーチームが解散、所属していたメンバーが新たにスモカバスコを設立した[4]。1995年、スモカバスコをルードボーイズへ発展的解散、帯広社会人サッカーリーグ4部に参入した。参入1年目で4部を制すると3部・2部も連続で優勝、1部2部入替戦で敗戦するも補充で1部昇格が決定、帯広リーグ参入から僅か3年での1部昇格となった[5]。 2002年、道東ブロックリーグをはじめとした各ブロックリーグ(都道府県リーグ相当)の発足が2004年から1年前倒しされることが決定[5]。これにより、この年の帯広リーグ1部で2位以上となれば、道東ブロックリーグ昇格が決まることとなったが、発足が1年前倒しされた影響でブロックリーグへの参加準備ができていないチームが続出した[5]。道東も例外ではなく、帯広リーグ1部2位のクラブが道東ブロックリーグ参加を辞退、3位となったルードボーイズが繰上げで道東ブロックリーグに参入することが決定した[5]。 ブロックリーグには「地区枠」が存在し、帯広・網走・釧路の3地区それぞれに2枠ずつ分け与えられていた[6]。帯広地区の2枠は北海道サッカーリーグ2部から降格してきた帯広FCと帯広リーグ1部1位の蹴鞠会によって占められており、ルードボーイズの道東ブロックリーグ昇格は、釧路地区からの参入がR・シュペルブ釧路のみだったために、同地区の残る1枠が特例で帯広地区に振り分けられたことによるものでもあった[6]。このため、帯広地区の3クラブのうち下位2クラブは、帯広リーグ1部1位及び帯広地区下位2クラブ同士による入替戦を戦う必要が発生した[6]。 2003年は道東ブロックリーグ4位、帯広地区3位となったため、入替戦に回る[6]。R・シュペルブ釧路の北海道リーグ昇格により、翌年も帯広地区に3枠が割り当てられる特例が継続されることとなった。これにより、帯広地区2位帯広FCとの対戦はなくなり、帯広リーグ1部1位帯広蹴球団との入替戦に勝利したことで、道東ブロックリーグ残留を決めた[6]。 2004年は道東ブロックリーグ3位、帯広地区3位[6]。特例継続により、この年も入替戦に回る[6]。道東ブロックリーグ1位の蹴鞠会が残留となったため、帯広地区の2位・3位クラブのどちらか、もしくは、2クラブともが帯広リーグへ降格することとなった[6]。入替戦第1戦で帯広リーグ1部1位の六花亭FCに勝利、さらに入替戦第2戦で帯広地区2位の帯広FCに勝利し、道東ブロックリーグ残留を決めた[6]。 2005年、道東ブロックリーグ優勝。ブロックリーグ決勝大会も制し、北海道リーグ昇格を決めた。 2006年、クラブ名をとかちフェアスカイFCに改称[7]。フェアスカイ(fair sky)とは英語で「晴天」を意味する名詞で、「十勝晴れと公平の精神、十勝のサッカーファミリーが共有できる空」という思いが込められている[7][8]。2007年には、スポンサーの「株式会社ジェネシス」の名を冠し、とかちフェアスカイ・ジェネシスに改称したが、北海道リーグ7位で道東ブロックリーグ降格となった。 2008年、第15回全国クラブチームサッカー選手権大会に初出場、以降3大会連続出場を果たす。3年ぶりの道東ブロックリーグではマルセイズFCとの最終節まで縺れた優勝争いを制し、ブロックリーグ決勝大会に進出したが、3戦全敗の4位となり残留となった。 2009年は第45回全国社会人サッカー選手権大会に初出場したものの1回戦でFC KOREAに敗れた。道東ブロックリーグでも3位となり、北海道リーグ復帰はならなかった。 2010年、クラブ名を十勝フェアスカイ・ジェネシスに改称。道東ブロックリーグを無敗で優勝、ブロックリーグ決勝大会も制し、4年ぶりの北海道リーグ復帰を果たす。 2014年、ジェネシスがメインスポンサーから撤退したため、クラブ名を十勝フェアスカイFCに改称[9]。北海道リーグで初優勝に輝く。初出場となった第38回全国地域サッカーリーグ決勝大会は1得点も奪えずA組4位(3戦全敗)で1次ラウンド敗退となった。また北海道代表として第69回国民体育大会に出場した。十勝のチームが国体に進むのは史上初の快挙であった[10]。 2016年1月、運営団体となる一般社団法人十勝フェアスカイ北海道スポーツクラブを設立[11]。しかし翌2017年、前年に設立したばかりの一般社団法人十勝フェアスカイ北海道スポーツクラブが解散[12]。これに伴い、クラブ名を十勝FCに改称した。 2017年5月、子供向けスポーツスクール国内最大手のリーフラスとの運営契約締結を発表。行政や地域の支援体制の構築を図り、JFL昇格やJリーグの参入の要件を満たす環境整備なども進めていくと発表した[1][13]。代表に元ヴェルディ川崎のGKでリーフラス常務取締役の藤川孝幸、スーパーバイザーに元日本代表FWの城彰二が就任した[14]。9月には北海道代表として第72回国民体育大会に出場、3年ぶり2回目の北海道リーグ優勝も果たした。同年の地域CLはC組4位(3戦全敗)で1次リーグ敗退となった。11月、新運営団体となる北海道十勝スカイアーススポーツ株式会社を設立した。 2018年より、クラブ名を北海道十勝スカイアースへ改称した[15][注 1]。 北海道リーグ2連覇を果たし、3回目となる全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2018へ出場。大会史上初勝利を挙げたがA組3位(1勝2敗)で1次ラウンド敗退となった。11月、代表の藤川孝幸が胃癌により死去[17]。 2019年、前年11月に死去した藤川の後任として金澤宗一郎が代表に[18]、スーパーバイザーの城彰二が統括ゼネラルマネージャーに就任した[19]。北海道リーグ3連覇を達成し地域CLに出場したが、B組4位(3戦全敗)で1次ラウンド敗退となった。 2020年、北海道リーグ4連覇を達成。地域CLでは1次ラウンドで2勝1敗のグループ2位となり、各組2位最上位枠で初の決勝ラウンド進出を果たす。しかし決勝ラウンドは3戦全敗で4位に終わった。 2021年、知事杯全道サッカー選手権大会(天皇杯北海道予選)でノルブリッツ北海道FCに勝利し、クラブ史上初となる天皇杯出場を果たす[20]。1回戦でJ2リーグのブラウブリッツ秋田にPK戦の末勝利し、天皇杯初勝利を挙げた[21] が、次戦でジュビロ磐田に敗れ、2回戦で敗退した[22]。同年の北海道リーグは5試合を終えた時点で新型コロナウイルス流行の影響によりリーグ戦が打ち切り。暫定首位であったため地域CLに出場したが、C組3位(2分1敗)で1次ラウンド敗退となった。 2022年、BTOPサンクくりやまとノルブリッツ北海道FCに1分1敗となったことが響き北海道リーグ2位、6年ぶりに地域CL出場を逃した。 2023年の北海道リーグはBTOP北海道との一騎打ちとなり、前期最終戦ではBTOPを3-0で一蹴するも、後期最終戦では撃ち合いの末3-4で敗れ、同勝ち点ながら得失点差でBTOPに及ばず優勝を逃した。 2024年は2回目の天皇杯出場を果たすと、北海道リーグは開幕から13連勝で4年ぶりに王座に返り咲いた。しかし地域CLはC組3位(1勝1分1敗)で1次ラウンド敗退となった。 戦績
タイトルリーグ戦
所属選手・スタッフスタッフ
選手
歴代所属選手→「Category:北海道十勝スカイアースの選手」も参照
ユニフォーム
クラブカラー
ユニフォームスポンサー
ユニフォームサプライヤーの遍歴歴代ユニフォームスポンサー表記
脚注
出典
外部リンク
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