機動戦士ガンダムのサウンドトラック機動戦士ガンダムのサウンドトラックでは、アニメ『機動戦士ガンダム』(第1作)の楽曲を収録したサウンドトラック作品について解説する。 概要テレビ版『機動戦士ガンダム』の音楽は、『無敵超人ザンボット3』『無敵鋼人ダイターン3』に引き続き渡辺岳夫と松山祐士のコンビが担当した。音源は前2作と同様に、サウンドトラックアルバムとしてのLP化を見据えてステレオ録音された[1]。 制作当時は『スター・ウォーズ』の公開後ということもあり、オーケストラによる楽曲編成がアニメ業界にも浸透しつつあった。そのため、キングレコードの担当者の提案で、本作の劇伴をオーケストラ編成で録音することとなり、監督の富野由悠季(当時は富野喜幸)は「一番うれしかったこと」と述懐している[2]。 劇場版三部作でも引き続き渡辺と松山が音楽を担当したが、第1作では武市昌久、第2作『哀・戦士編』では久石譲(編曲のみ)も参加した。ただし、劇場版の主題歌・挿入歌に渡辺と松山は関わっていない。 テレビ版機動戦士ガンダム オリジナル・サウンドトラック
テレビ放送開始から2か月が経たないうちのリリースであり、ジャケットのイラストでガンダムが構えている銃器が初期稿の「ビーム・スプレー・ガン」[3]になっている。
機動戦士ガンダム 戦場で
テレビ版のサウンドトラック第2集。新録音のBGMと挿入歌を収録。本作からジャケットに安彦良和描き下ろしのイラストが使用された。 1979年のキングレコードの「LPダイヤモンド賞」を受賞[4]。
機動戦士ガンダムIII アムロよ…
テレビ版のサウンドトラック第3集。2枚組だが、BGMは4曲のみで、残りはテレビ劇中の音声を編集したドラマパート(モノラル)である。
交響詩 ガンダム
テレビシリーズのヒットを受けて制作された[5]。英題は "SYMPHONIC POEM GUNDAM"。『機動戦士ガンダム』のBGMを再編曲し、オーケストラによる演奏を収録。録音は福生市民会館大ホールでおこなわれた。 帯のキャッチコピーは「アムロはふりむかない、しかし今わたしたちは「ガンダム」の世界をふりかえらずにはいられない。」
劇場版MOBILE SUIT GUNDAM I
劇場版第1作『機動戦士ガンダム』のサウンドトラック第1集。 帯のキャッチコピーは「君は音楽の背後に何を聞きとるか」。
MOBILE SUIT GUNDAM II
劇場版第1作のサウンドトラック第2集。 帯のキャッチコピーは第1集と同じ。
MOBILE SUIT GUNDAM III
劇場版第1作のサウンドトラック第3集。2枚組で、劇中の音声をほぼ完全な形で収録(モノラル)。 帯のキャッチコピーは「真の「ドラマ」であればこそ「感動」が伝わってくる…」。
機動戦士ガンダムII 哀 戦士
劇場版第2作『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』のサウンドトラック第1集。なお、主題歌を担当した井上大輔も『哀 戦士』のタイトルでアルバムを発表している。 帯のキャッチコピーは「響くか 人の革新が」。
機動戦士ガンダムII 哀 戦士 ドラマ編
劇場版第2作のサウンドトラック第2集。2枚組で、劇中の音声をほぼ完全な形で収録(モノラル)。ジャケットのイラストは中村光毅。 帯のキャッチコピーは「遺しておきたい 哀 戦士たちのドラマを。」
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙
劇場版第3作『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』のサウンドトラック第1集。 帯のキャッチコピーは「「ガンダム」は空前のブームを経て 今、再び それぞれの胸に帰ってゆく。」 1982年のキングレコードの「LPダイヤモンド賞」を受賞[4]。
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙 ドラマ編
劇場版第3作のサウンドトラック第2集。2枚組で、劇中の音声をほぼ完全な形で収録(モノラル)。 帯のキャッチコピーは「愛すべき「ガンダムの人々」よ、いつまでも心の中に生き続けてほしい。」
編集盤・その他ベスト・オブ・ガンダム
テレビ版および劇場版の主題歌・挿入歌をすべて収録したベスト盤。ピクチャーレコード仕様。 帯には「限定盤」とあり、キャッチコピーは「4年にわたるガンダムの集大成」。
機動戦士ガンダム 未収録BGMコレクション 上巻
「未収録BGMコレクション・シリーズ」の1枚で、ほかに『伝説巨神イデオン』『六神合体ゴッドマーズ』『戦闘メカ ザブングル』も発売されている。CD-BOXでCD化の際にタイトルが変更された。ジャケットのイラストは大河原邦男。 BGMのほか、主題歌のTVサイズやカラオケ・バージョンなども収録。SIDE 1の冒頭3曲が「TV篇」、それ以外が「映画「機動戦士ガンダム」篇」、SIDE 2が「映画「哀 戦士」篇」となっている。
機動戦士ガンダム 未収録BGMコレクション 下巻
下巻はすべて「映画「めぐりあい宇宙」篇」となっている。ジャケットのイラストは中村光毅。
CD1991年に、『未収録BGMコレクション』を除く上記のオリジナル・アルバムがCD復刻された。 劇場版 機動戦士ガンダム 総音楽集
劇場版のすべての音源を網羅した4枚組。DISC 1-3に各三部作の音源をほぼ劇中と同じ順番で、DISC 4には未使用のBGMなどを収録。
TV版 機動戦士ガンダム 総音楽集
テレビ版のすべての音源(『交響詩』は除く)を網羅した3枚組。『アムロよ…』収録のドラマパートも含まれているが、いくつかのエピソードが未収録で[注 2]、代わりにほかのエピソードが追加されている。
機動戦士ガンダム CD-BOX
初CD化となる『未収録BGMコレクション』を含むオリジナル・アルバムを復刻した14枚組の限定版CDボックス・セット。 オリジナルLPを縮小再現した12センチ紙ジャケット仕様で、帯も初回盤LPをベースに復刻。CDのレーベル面もLPをベースにデザインされた。音源はオリジナル・マスターテープを使用し、当時のエンジニアを採用してデジタル・リマスタリングされた。安彦良和描き下ろしイラスト使用のLPサイズのボックスに収納、封入特典としてブックレット「THE HISTORY OF GUNDAM MUSIC」、各ジャケットをほぼLPサイズで収録した画集「THE ART OF GUNDAM ALBUM」、各ジャケットやライナーノーツをデータ化したCD-ROM「GUNDAM LINER NOTE ARCHIVE」が付属した。 脚注注釈出典
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