機動戦士ガンダム
『機動戦士ガンダム』(きどうせんしガンダム)は、1979年から放映された日本サンライズ制作のロボットアニメ。後に続編や外伝などが作成されシリーズ化したため、その第1作目であることを明確にして「初代ガンダム」「ファーストガンダム」と呼ばれることがある。 概要『無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』に続く日本サンライズのオリジナル作品第3作目。玩具メーカーのクローバーをメインスポンサーとして制作された[1]。従来のロボットアニメは低年齢向けであったが、それよりも対象年齢を引き上げたロボットアニメである。 巨大人型ロボットを「モビルスーツ」という名の兵器と位置付け、戦争を舞台としている。ヒーローロボットが怪獣ロボットを必殺技で倒すことの繰り返しではないドラマ性を重視したストーリーであり、また、当時のロボットアニメに定型の人物構成とは異なる多様な人物たちによる群像劇となっている[2]。 初回放送時の視聴率は振るわなかったが、熱心なファンの声に応えて再放送されると高視聴率を獲得(詳細は「#反響・評価」を参照)。また、初回放送終了の半年後より発売されたプラモデルがガンプラと呼ばれ人気を博した(詳細は「#プラモデル化」を参照)。 後に様々な後発作品が作られたガンダムシリーズ(IP)は、映像やゲーム、グッズ、イベント、そしてガンプラを中心とするトイホビー(玩具)など多様なビジネスが展開されている。2021年度にはバンダイナムコホールディングスにおけるグループ内での年間IP売上高が1,017億円となり、初めて年商1000億円を超えた[3][注 1]。 企画の経緯サンライズは、当時ヒットしていた『宇宙戦艦ヤマト』のヒット理由を分析し、一部の熱狂的なファンを相手にした商売であるとわかり、「ハイターゲットに絞って、30万から40万の熱狂的なファンをつかめば、それで十分に商売になる」と判断した[4]。この『ヤマト』によって存在が分かった市場を開拓し中学生以上を取り込むことにした[5]。また、サンライズ自体の名前が知れ渡り皆の印象に残るように、大河ドラマのような作品を作る必要があるとも考えた[6]。直前の2作品(『無敵超人ザンボット3』『無敵鋼人ダイターン3』)で商品の実績が良かったことから、まだ具体的なイメージのない段階でスポンサーから企画を進めさせてもらう許可を得ることができた[7]。 仮のタイトル「フリーダム・ファイター」をつけて検討を進めていた企画は、少年たちが戦争に巻き込まれ宇宙戦闘機で協力して戦う物語で、ロボットを登場させる予定はなかった。しかし、これだと少年たちが乗る宇宙船以外に売り物になるものがなく、スポンサーであるクローバーが、商売にならないからロボットを出すようにと要請した。このため、子供受けを考慮して身長18メートルのロボットを出すことにした[8](詳細は「モビルスーツ#設定の経緯」を参照)。宇宙ステーションなどを活躍の舞台にする予定であったが、ロボットの身長を18メートルと設定したため、より巨大な「スペース・コロニー」に変更した[9](詳細は「サイド (ガンダムシリーズ)#設定の経緯(スペース・コロニー)」を参照)。 作品の特徴![]() ![]() リアル志向当時のロボットアニメでは、悪の組織を敵とする正義と悪の構図、あるいは宇宙からの侵略者を敵とした戦いであった。それに対して、国家間の紛争による人間どうしの戦争としている[10]。 味方が善で敵を悪とする勧善懲悪の物語にしていない[11]。 現実感のある兵器登場するロボットを「モビルスーツ」と呼ぶ兵器として扱い、また、ロボットに「量産機」が存在する[12]。電波障害を起こしレーダーを妨害するミノフスキー粒子という架空の粒子が戦場で使用されるという設定にして、ロボットによる白兵戦に理由付けをしている[13]。 人間ドラマ戦争を舞台とした人間ドラマを展開している[14]。主人公は、当時のロボットアニメにみられる熱血でさわやかな少年などではなく、ひねくれ、恐れ、逃げだすなどをするような普通の人間である[15]。戦争による死や別れ、敵の軍人がみせる情の厚さ、味方の軍人がみせる無能さなど、様々な人間模様が描かれている[11]。 ニュータイプの誕生新人類としての「ニュータイプ」の概念を扱っている。宇宙に住む時代になれば、その環境に順応した新しい人類が誕生するものとして、そこで生まれる高次な人間ドラマを描いている[16]。 反響・評価初回放送時の視聴率は名古屋地区で平均9.1%、関東地区で5.3%[17]と振るわなかった。視聴率や玩具の売上が悪いことから、全52話の予定が43話に短縮されている[18]。 しかし、アニメファンからの人気は高く、アニメ雑誌『アニメージュ』が開催するアニメグランプリにおいて、以下のように2回連続で作品部門1位を獲得している。 放送終了後もたくさんのファンレターが届くなど熱意が衰えず、スポンサーであるクローバーは再放送を決定した[21]。再放送、再々放送が重ねられると平均視聴率が10%を超え、1981年における関東地区で17.9%、1982年における名古屋地区で25.7%(最高視聴率29.1%)を記録した[22]。 商品展開サンライズは中学生以上向けに作っていたが、各社は小学生以下向けに商品展開をしたため関連商品は不振に陥った。スポンサーのクローバーの要請により1979年9月にGアーマーが登場し、クローバーは同月にGアーマーとガンダムをセットにした「ガンダムDX合体セット」を発売したが売上増には結び付かなかった[21]。打ち切りが検討され、オモチャが売れるクリスマスとお正月のお年玉のある1月までは放送することとなった[23]。年末商戦で「ガンダムDX合体セット」が好調な売れ行きを示し、クローバーは延長をサンライズに打診したが実現はしなかった[24]。 その一方で、アニメ雑誌『アニメック』の発行元でもありアニメ関連商品の販売をしていたラポート社は、ファンの動向をつかんで高校生層のアニメファンに向けた商品展開をして受け入れられており、ガンダム人気に貢献した[21][25]。 劇場版公開の頃になると各社とも本作のファン層に合わせた商品展開をしていたが、ファンの低年齢化によってアニメファン向け以外の商品も売れるようになっていった[21]。 プラモデル化サンライズはクローバーに対して、玩具が不振ならばプラモデル化をするように提案したが、そんなにお金はかけられないと拒否された。そこでサンライズは他社にもプラモデルの商品化を呼びかけた[26]。 その一方で、プラモデル化を切望するユーザーの声が届いていたバンダイ模型は、ガンダムの商品化窓口を担当していた創通エージェンシーにプラモデル化を打診していた。しかし、すでに玩具の商品展開をしていたクローバーの販売に悪影響を与えることを懸念した創通エージェンシーは、なかなか取り合わなかった。バンダイ模型は長期の交渉の末に商品化の権利を獲得し、最初の販売は初回放送終了後の1980年7月下旬となった[27][28]。初動は良くなかったものの翌年の正月頃から爆発的に売れだし、出荷するとすぐに完売するほどになり社会現象ともいえるガンプラブームが起きた[29]。 あらすじ舞台は、増えすぎた人口をスペースコロニーへ移民させるようになって半世紀が過ぎた宇宙世紀0079年。地球から最も遠い宇宙都市サイド3がジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を挑んでいた。1ヶ月あまりの戦いで双方の人口の半分が死に至った。戦争は膠着状態となり8ヶ月が過ぎていた。 赤い彗星の異名を持つジオンのシャア・アズナブル少佐は、地球連邦軍の新造艦ホワイトベースを追尾してサイド7に辿り着く。サイド7に連邦軍のV作戦の基地がありモビルスーツの開発をしているとにらんだシャアは、3機のモビルスーツ・ザクをサイド7の偵察に送り込む。コロニー内部に侵入した2機のザクのパイロットは、連邦軍の施設とそこにモビルスーツのパーツを発見する。功をあせったジオンの新兵が命令を無視して暴走し、戦闘状態となる。 民間の少年アムロ・レイは、戦闘の混乱の中、連邦軍の新型モビルスーツ・ガンダムのマニュアルを偶然手に入れてガンダムに乗り込み、2機のザクを倒す。ホワイトベースは戦闘で正規乗組員の大半を失い、艦長パオロも重傷を負う。新米の士官候補生であるブライト・ノアを艦長代理とし、新型モビルスーツの回収と並行して避難民を収容。避難民の若者の中から乗組員を確保して、ホワイトベースはサイド7を出発。アムロはそのままガンダムのパイロットとなる。こうして、ホワイトベースに乗ることになった少年少女たちは、連邦軍の一員としてジオン軍との戦いに巻き込まれる。 少年アムロは、戦場において様々な出会いと別れを繰り返しながら成長し、また、モビルスーツのパイロットとしての能力を開花させていく。 ジオン軍でニュータイプとして育成されていたララァ・スンにアムロは出会い、互いに心を通わせ引かれ合う。ニュータイプとして目覚めたアムロはシャアを追いつめるが、ララァはシャアを庇い命を落とす。ララァの死はシャアとアムロの対立を決定的なものにする。 ジオンの宇宙要塞ア・バオア・クーに向けて艦隊を進める連邦軍に対し、ジオン軍はソーラ・レイにより攻撃。連邦は、艦隊の多くを失うが、残存兵力をア・バオア・クーに結集。両軍の激しい戦いが始まる。ガンダムはシャアの乗るジオングと交戦し、共に大破する。激戦の中、ホワイトベースも大破して不時着し、乗組員は白兵戦を行う。アムロはニュータイプの能力を使い、ホワイトベースの乗組員たちにスペースランチに乗って退避するように伝える。乗組員らがアムロの声に案内されて退避を終えると、ホワイトベースは爆発してしまう。スペースランチにアムロがいないことに気づいて皆が心配するなか、ア・バオア・クーから脱出したコア・ファイターに乗ったアムロが皆と合流する。 この戦いの後の宇宙世紀0080年、ジオンと連邦は終戦協定を結ぶ。 登場人物
詳細については、下記のページを参照。 →「機動戦士ガンダムの登場人物 地球連邦軍」を参照
→「機動戦士ガンダムの登場人物 民間人」を参照
登場兵器→「宇宙世紀の登場機動兵器一覧 § 機動戦士ガンダム」を参照
それ以外のものについては スタッフ
主題歌・挿入歌
放送局放送局名及び系列は放送当時のもの。放送時間は個別に出典が提示されているものを除き、1980年1月中旬 - 2月上旬時点のものとする[31]。
公開試写会本放送に先駆けて名古屋テレビ主催による公開試写会が春休みに旧:中区役所ホールで開催された。これは当時の主流となっていた往復ハガキで応募・抽選するもので、それまでは親子連れがほとんどだったものが『宇宙戦艦ヤマト』から始まったアニメブームと『無敵超人ザンボット3』・『無敵鋼人ダイターン3』で10 - 20代にサンライズ・アニメのファン層が定着したため、当日は徹夜で並ぶ者も数多くいた。満席の会場で第一話「ガンダム大地に立つ!!」がスクリーンで上映され、ゲストは総監督の富野喜幸とシャア役の池田秀一。最前列に座っていた数人の客には日本サンライズが初めて公式本として出版した『機動戦士ガンダム記録全集』の1巻が発売前にプレゼントされた。 再放送
各話リスト
テレビ版と劇場版との異同もあわせて示す。
アイキャッチは3パターン存在する。
映画化においては、各エピソードに対し主に以下の変更点が加えられた。
タイトルコールはブライト・ノア役の鈴置洋孝が担当した。 劇場版三部作
スタッフ(劇場版)
スタッフ(特別版)
主題歌・挿入歌(劇場版)
劇場版に関する反響1980年10月2日発売の『日刊スポーツ』で、「ポスト・ヤマトはガンダムだ」との見出しで本作の映画化のスクープが報じられた[50][51]。 1週間後の9日には築地の東劇ビル最上階にあったレストラン「エスカルゴ」で公式に劇場版の製作発表記者会見がおこなわれた。富野や安彦のほか、日本サンライズや配給元の松竹からも複数の関係者が出席した大々的な会見となったが[50][51]、その中で富野は、単なる再編集のダイジェスト版にはしたくない、43話を2時間半の1本の映画にまとめるのは不可能であり、何本かにならざるを得ないことを松竹に了承してもらった上でこの話を受けたと語った[52]。もとより富野は映画化決定以前のインタビューでも、映画化するなら4部構成でやりたいと発言していた[53]。しかし、現実的に続編の制作は1作目の業績次第であり、そのため劇場版第1作には富野が望んだ連番の "I" およびサブタイトルを付けることは(慣例的にも)許されなかった[54]。 第1作の公開に先立つ1981年2月22日、プロモーションの一環として2つのイベントがおこなわれた。午前中には新宿松竹会館で入場者数を限定した「ガンダムフェスティバル」が開催され、大成功のうちに終了[55]。そして午後には、新宿アルタ前(新宿東口ステーションスクエア)で「アニメ新世紀宣言大会」が開催された。「ガンダム5000人キャンペーン」と銘打たれたものの、実際には公称約2万人(各ファンクラブの集計によれば実数1万2千人)ものファンが詰めかけた[56]。中には本作の登場人物やMSのコスプレ(当時はまだ一般的ではなく、雑誌『ファンロード』では「トミノコ族」と称された[57][注 12])をした者たちもおり、代表として「アニメ新世紀宣言」をスピーチしたファンもシャアとララァのコスプレをしていたが、このふたりはのちに富野の作品や『ガンダム』の続編にも携わることになる永野護と川村万梨阿であった[58]。また、予想をはるかに超える動員によって警備員やボランティアによる整理が追いつかず、将棋倒しも起こりかねない危険な状況もあったが、富野がマイクを握り、ここで事故があれば世間は「所詮はアニメファンのイベント」と判断するだろうと発言したことで参加者は冷静さを取り戻したといわれ、イベントは無事に終了した[56]。 結果的に、劇場版第1作は大ヒットに終わった。特に前売り券は行列ができるほどの驚異的な売れ行きを見せ、続編の実現の鍵になったとされる。続編においても行列はファンが参加できる「祭り」として重要な役割を担ったという[59]。最終的には、当初の構想より少ない3部構成でテレビ版の最終話までの映画化が実現された。 その後も、本作の節目の年には劇場版がさまざまな形で上映された。テレビ放送開始から30周年の2009年には、三部作のHDリマスター版のDLP興行が6月から7月にかけて各地の映画館でおこなわれた[60]。2019年には「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として、8月に「劇場版『機動戦士ガンダム』シネマ・コンサート」と題し、劇場版第1作の上映に合わせてフルオーケストラ(編曲・指揮 - 服部隆之 / 演奏 - 東京フィルハーモニー交響楽団)が劇中の音楽パートの生演奏をおこなった[61]。また、「ガンダム映像新体験TOUR」としてガンダムシリーズの劇場版が特殊スクリーンで上映されたが、本三部作も9月から10月にかけてULTIRAで[62]、2020年1月にはDOLBY CINEMAで上映された[63]。2021年には、YouTubeの「ガンダムチャンネル」で1月下旬から2月上旬にかけて3作それぞれ24時間限定配信[64]、10月の「サンライズフェスティバル2021」では4Kで3作連続で上映された[65]ほか、11月には3つのイベントで上映された(1つは第1作のみ)[66][67][68]。 映像ソフトLD・ビデオ本放送放映の後から劇場版が公開されたあたりに発売された映像媒体としては、ロブスター企画から1982年に発売されたテレビ版第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」と第43話「脱出」を収録したLD、および劇場版3部作のビデオパッケージが存在した。後者は当初松竹から、後にCBSソニーから発売された。その後は少し間を空けて1987年以降に、劇場版の映像を収録したLDがいくどか再発売されている。 続けてガンダム20周年記念の声が高まる中、テレビ版の映像が全て収録された初のLD-BOX「機動戦士ガンダムメモリアルボックス」が1998年8月に「Part-1」(第1 - 22話収録:6枚組)、同年12月に「Part-2」(第23 - 43話収録:6枚組)の全2巻に分けてバンダイビジュアルから発売された。なお、ほぼこの時期に劇場版のビデオパッケージも新たに発売され、テレビ版もレンタル専用としてではあるがビデオパッケージが存在している。 DVDDVD発売以降はすべてバンダイビジュアルから販売されている。 劇場版 機動戦士ガンダム 特別版 劇場版3部作のDVDは2000年12月21日に「特別版」として発売された。本作のDVDとしては初めての商品化であったが、特別版として発売するにあたり、映像は劇場版そのままに、音声に対しては富野自身の監修でドルビーデジタル5.1チャンネル用に、オリジナルキャスト(一部を除く)によるアフレコの再レコーディングや効果音、BGMなどの全面的なリニューアルが行われたが、熱心なファンからは「イメージが大きく損なわれた」と酷評を受け、後に劇場版公開当時のオリジナル音声版DVDが2007年12月に発売されている。 その後、テレビ版の映像を収録したDVD-BOXが初回限定生産として、2006年12月にDVD-BOX1(第1 - 24話収録:6枚組)、翌2007年1月にDVD-BOX2(第25 - 43話収録:5枚組)の全2巻に分けて発売。単巻(全11枚)でも2007年6月から順次発売された。DVD-BOX1の予約者に対し、非売品の特製アクションモデル「1/200 RX-78 GUNDAM Limited Version」が付く先行予約特典キャンペーンを行っている。このDVD化にあたっては監督の富野自ら、本放送から約27年近く経過した原版フィルムの劣化部分のデジタル補正作業や、ハイビジョン仕様のリマスター制作に関るほど、大規模なリファイン作業が行われた。 Blu-ray「機動戦士ガンダム Blu-ray メモリアル ボックス」(BD-BOX)として2013年8月28日に発売。2017年9月27日には2013年版の封入特典を若干再編・簡素化したBD-BOXが発売。 「劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス」と、5.1chで制作された特別版の本編も収録する「劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス プレミアムエディション」が2014年5月28日に発売。また各本編ディスクにはオーディオコメンタリーが収録されている(「III めぐりあい宇宙編」のみ2種類収録)。
2019年12月25日には「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ」劇場版としてスペシャルプライスBlu-rayが発売された。日本語, 英語, 中国語字幕付き。 2020年9月25日には「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ」TV版としてスペシャルプライスBlu-rayが発売された。日本語, 英語, 中国語字幕付き。 4K ULTRA HD Blu-ray「機動戦士ガンダム 劇場版三部作 4Kリマスターボックス」(UHD BD&BD-BOX)として2020年10月28日に発売[69]。ドルビーアトモス音声と劇場公開当時のオリジナル音声を収録している。特別版の5.1ch音声とオーディオコメンタリーは未収録である。品番はBCQA-0010。 関連作品ガンダムシリーズ一覧、宇宙世紀、SDガンダム、ガンダムシリーズゲーム作品一覧も参照。 サウンドトラック→詳細は「機動戦士ガンダムのサウンドトラック」を参照
小説小説版『機動戦士ガンダム』
『密会』
中根真明著 『機動戦士ガンダム』漫画
フィルムコミック
TRPG
パチンコ・パチスロ
自動車2013年10月1日にジオニックトヨタ社(トヨタ)よりシャア専用オーリスが発売された。これは元々コンセプトモデルとして2012年のイベントにトヨタからオーリスをシャア専用風に改装して出展したところ、反響が大きかったために、当初市販の予定ではないものを発売したものである[81]。なお、ジオニックトヨタ社は設定上のもので、実際にはオーリスのパーソナルカスタマイズとして販売される。この際、トヨタマークもジオン風に改装される。その設定上は「トヨタは、ジオン公国を代表する重機メーカー・ジオニック社と広範囲にわたる技術提携に合意し、新プロジェクトを始動させるため、新たな会社を設立するに至った」と公式ページで述べられており、特設サイトにはファーストガンダムの画像と共に15話にのぼる「バックストーリー」も載せられた[82]。シャアを演じた池田秀一は「ビックリです!」と述べ、アムロ役を演じた古谷徹は「(シャア専用なのにトヨタマークではまずい為)新会社として『ジオニックトヨタ』を設立してもらおうと、提案したら…まさかね」とその実現を驚いている。なお、いささか冗談気味ながら、アムロ専用車についても古谷は言及している[83]。なお、実際の塗装はシャア専用ザクの色で行うと違和感が出るため、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」に登場するモビルスーツ「サザビー」に近づけられた事が報じられている[84]。(具体的な車種に関する詳細は、トヨタ・オーリス#2代目 E18#H/18#W型(2012年 - 2018年)の項目参照)。 郵便切手2000年(平成12年)10月23日に郵政省(のちの日本郵便)は特殊切手「20世紀デザイン切手シリーズ」の第15集として50円切手2枚、80円切手8枚からなる切手シートを発行した。70年代のヒット曲やテレビドラマなど大衆文化を意匠にしたものだがそのうちの2枚は「機動戦士ガンダム」を意匠としたもので「昭和54年に描かれたガンダムの原画のアレンジ(大河原邦男・画)「昭和54年に描かれた主人公」のアレンジ(安彦良和・画)である。シート余白部分には機動戦士ガンダムの主要人物のイラストレーション(資料提供:サンライズ)が採用されている[85]。 2005年(平成17年)8月1日に日本郵政公社(のちの日本郵便)は特殊切手「アニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ」の第2集として「機動戦士ガンダム」シリーズを意匠とした80円切手6枚、50円切手4枚の切手シートを発行した。2枚1組の意匠とするものを5組からなっており、上の2段が「アムロ・レイ」と「ガンダム」、「シャア専用ザク」と「シャア・アズナブル」を意匠としたものである。またシート余白は『機動戦士ガンダム』劇場版のポスターイラスト(安彦良和・画)である。[86]。 落語2016年2月28日に落語家の立川志らくが、創作落語『頑駄夢落語 らすとしゅーてぃんぐ』をサンライズ公認作品として発表[87]した。また同日ベルサール秋葉原で行われたガンダム関連イベント内で、立川志らくと立川しららによるお披露目高座が行われた。この作品は、古典落語『大工調べ』、『三方一両損』などをベースとした新作落語で、アムロ・レイをモデルとした「大工のアムロウ」、シャア・アズナブルをモデルとした「赤い半纏のシャア」などが登場[88]する。公式の漢字表記は「頑駄夢落語」であり、SDガンダムにおける「武者頑駄無」などとは表記が異なる。 クローバー製玩具
脚注注釈
出典
参考文献小説富野由悠季『密会〜アムロとララァ』株式会社KADOKAWA〈角川文庫〉、2000年10月1日。ISBN 4-04-410153-1。 その他明智惠子 編『富野由悠季の世界』株式会社キネマ旬報社、2019年6月22日。ISBN 978-4-87376-468-9。 五十嵐浩司 編『ガンプラ・ジェネレーション』株式会社講談社、1999年4月。ISBN 4-06-330074-9。 猪俣謙次『ガンダム神話』ダイヤモンド社、1995年5月25日。ISBN 4-478-95007-5。 猪俣謙次、加藤智『ガンプラ開発真話』メディアワークス、2006年4月5日。ISBN 4-8402-3439-6。 Web現代「ガンダム者」取材班 編『ガンダム者 ガンダムを創った男たち』株式会社講談社、2002年10月9日。ISBN 4-06-330181-8。 『映画秘宝』関係者の中にいたガンダム野郎 編『ガンダム・エイジ ガンプラ世代のためのガンダム読本』洋泉社、1999年4月9日。ISBN 4-89691-379-5。 日経エンタテインメント! 編『大人のガンダム 完全版』ダイヤモンド社、2008年1月25日。ISBN 978-4-8222-6317-1。 氷川竜介『日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析』株式会社KADOKAWA〈角川新書 K-416〉、2023年3月10日。ISBN 978-4-04-082204-4。 氷川涼介、藤津亮太 編『キネマ旬報ムック ガンダムの現場から 富野由悠季発言集』株式会社キネマ旬報社、2000年10月16日。ISBN 978-4-87376-537-2。 関連項目外部リンク
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