群馬県道33号渋川松井田線
群馬県道33号渋川松井田線(ぐんまけんどう33ごう しぶかわまついだせん)は、群馬県渋川市渋川から同県安中市松井田町松井田に至る県道(主要地方道)である。 概要渋川市の中心部から、伊香保温泉、榛名山山頂地区、高崎市倉渕町、地蔵峠を経由し、安中市松井田地区内では国道18号の旧道を通って国道18号に至る道路で、上毛三山パノラマ街道の一部を構成する。 特に、伊香保温泉や、榛名山山頂地区の榛名湖、榛名神社などにとっては、関越自動車道渋川伊香保インターチェンジと直結するルートになり、後者については高崎市の中心市街地や高崎駅と直結するルートにもなっているため、重要な道路の1つである。 高崎市榛名湖町の渋川市境から榛名湖までの区間(伊香保温泉→榛名湖方面の片側車線のみ)に、榛名湖メロディラインとして音楽が流れる舗装が施されている[2]。 また、渋川の市街地付近から伊香保を経由し榛名湖付近までの区間は旧日本道路公団管理の有料道路伊香保榛名道路であった。まず、1958年(昭和33年)6月21日に渋川市から伊香保町(当時)までの区間(伊香保区間)が伊香保道路として供用し[3]、1962年(昭和37年)10月26日に榛名山までの区間(榛名区間)が供用する際に改称された[4]。1981年(昭和56年)9月1日に無料開放された。 なお、1956年(昭和31年)まで運行していた東武伊香保線は、新町五差路交差点から国土交通省前交差点の区間は本路線上を走っており、そこから伊香保まではほぼ並走していた。 路線データ
歴史かつて、安中市松井田町松井田(松井田交差点) - 松井田町新堀の約3.4 km区間は、一級国道18号線(国道18号)に指定されていた区間である[注釈 5]。
路線状況
※各区間の車線数については、Mapionの地図における記述を元にしている。 起点は国道17号、国道353号と接続する下郷交差点である。そこから国土交通省前交差点の間は、2車線で渋川市の市街地を抜ける。伊香保温泉から榛名山頂までは曲線が続く山道だが、一貫して2車線が確保されている。 山頂から榛名湖畔の群馬県道28号高崎東吾妻線との分岐点までは、カーブも少なく2車線が確保された道路である。 県道高崎東吾妻線と分岐すると、再び山道に入る。ここから天神峠を越えて高崎市榛名山町字一本木平に至る区間は、県道安中榛名湖線との重複区間で、カーブは多いが多くの部分で2車線が確保されており、高崎・安中方面からは唯一の大型車が通れる道路になっている。 高崎市榛名山町字一本木平から倉渕郵便局前交差点までは、県道一本木平小井戸安中線との重複区間である。ここから先は主に1車線で、ときどき2車線が確保された区間が現れる程度となり、急曲線の続く山道となる。 倉渕郵便局前交差点(高崎市倉渕町三ノ倉)から東善寺前(倉渕町権田)までの3500mの区間は、国道406号との重複区間である。ここで国道406号と分かれると、また1車線の道路となり、まもなく川田橋で烏川を渡る。その後、倉渕町水沼までは、国道406号との重複区間の対岸を戻るように進行する。この区間は、県道一本木平小井戸安中線を通って水沼橋で烏川を渡り、市道で水沼地域に入る経路の方がはるかに距離が短い。 高崎市倉渕町水沼から安中市松井田町間は多くが1車線であるが、ところどころ2車線化されている区間もあり、特に九十九川の沿線は大部分が2車線化されている。唯一のトンネルである天神山トンネルを越え、国道18号松井田バイパスと立体交差でくぐると、西松井田駅前交差点(安中市松井田町新堀)に至る。 西松井田駅前交差点からは進路を東に変え、安中市松井田町の市街地を通る。この区間は国道18号の旧道に当たる区間であり、一貫して2車線が確保されている。終点は松井田バイパスの起点である松井田交差点である。 通称
重複区間
道路施設
地理渋川市街地から伊香保温泉までは急坂が続くが、曲線は少ない。 伊香保温泉から上毛三山のひとつ榛名山山頂までヘアピンカーブが続く森の中のワインディングロード、渋川市と高崎市の境界であるヤセオネ峠を通って、榛名山の内輪山に入った榛名富士山頂付近は、開けた見通しのよい直線がある[15]。直線の先に榛名湖があり、冬はワカサギ釣りが楽しめ、夏は湖周辺にいろいろな花が咲く見どころとなっており[15]、この辺りは標高約1100mほどの高所となる。かつて、伊香保から榛名山頂までは、1966年(昭和41年)に廃止された伊香保ケーブル鉄道が道路と並走していた。 高崎市倉渕町水沼からは、急曲線の続く細い山道となり、地蔵峠を越えると安中市松井田町に入り、碓氷川支流の増田川、九十九川に沿って高度を下げる。 通過する自治体交差する道路
沿線にある施設など
脚注注釈
出典
参考文献
関連項目 |
Portal di Ensiklopedia Dunia