風の名はアムネジア
『風の名はアムネジア』(かぜのなはアムネジア)は、菊地秀行による日本のライトノベル。イラストは天野喜孝が担当している。ソノラマ文庫(朝日ソノラマ)より1983年10月に刊行された。 アニメーション映画として劇場公開されたほか、ラジオドラマ化もされている。 あらすじアムネジアとは健忘(物忘れ)の意味であり、その名の通りある日突然吹いた一陣の風により人々が言語や知識を含めたすべての記憶を喪失するところから物語は始まる。文化や文明が崩壊した中、かつての大国であったアメリカ合衆国を横断する一人の少年の行方を追う。 登場キャラクター
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映画
1990年12月22日公開。現在はDVDやバンダイチャンネル等で視聴できるほか、サウンドトラックも発売されている。 あらすじ199X年、ジープでアメリカ大陸を旅しているワタルは荒廃した夜中のサンフランシスコを走行中に言葉を聴く。そこへ向かうとガーディアンと呼ばれるロボットが記憶を無くした人間の集団を殺していた。ワタルはガーディアンと対峙し窮地に陥るが別の声が聞こえ、その指示通りにガーディアンを撃ち抜く。ワタルはその声の主であるソフィアが自分以上の知識を持っていることに驚き、アムネジアの風が吹く前後のこと、大男との対決とジョニーとの出会い、現在世界がどのような状況に陥っているか、ジョニーとの別れと旅立ちなど、これまでの経緯をソフィアに語り始める。ワタルとソフィアは共に旅をすることになったが、ソフィアは目的地のニューヨークまでに新たに仲間を作れるかという賭けを提案する。理由は定かではないが、ワタルはそれに同意する。 次の訪問地ロサンゼルスでワタルは追っ手に追いかけられていたスーと追っ手により負傷したリトルジョンを助ける。ソフィアの能力によりスーとリトルジョンの2人がなぜ追いかけられていたのかを知り2人を旅の仲間に加えようとするが、2人はワタルが祝い品を探しに行った隙にソフィアに保安官のバッジと写真を渡しその場を去る。後を追ったワタルは生け贄として捕らえられたスーを助けようと単身乗り込んだリトルジョンと住民との混乱に乗じて潜入に成功し、スーを助けようとするがスーは暴走した砕き飲み干すモノの攻撃によって命を落とす。ワタルは残されたリトルジョンに武器や道具の使い方を教え、リトルジョンが新たな集落の長になった姿を見届けてその場を去る。 ワタルとソフィアはラスベガスへ向かっている途中、自己修復をしたガーディアンの追尾を受ける。ワタルは手榴弾を使ってガーディアンを爆破するが、ジープごと崖から転落し意識を失う。ワタルが意識を回復すると、そこはエターナルタウンという街の病院のベッドの上だった。エターナルタウンにはシンプソンとリサが住んでいたが、2人は会うたびに人格が変わっていた。不思議に思ったワタルは再会したソフィアとともに市長に扮したリサになぜ演技をしているのか問いただす。リサとシンプソンはアムネジア以来街を管理するビッグコンピューターに操られており、ワタルとソフィアに対して武力を行使して街に残るよう脅すが、ソフィアの能力により失敗に終わる。ワタルはビッグコンピューターに操られていないリサとともに旅に出ることにするが、リサは旅に出ることを断ったシンプソンの身を案じて残ることを決意し、ワタルはリサを連れて行くことを断念する。 ラスベガスを通り、無事に目的地であるニューヨークに到着したワタルとソフィアであったが、そこで三たびガーディアンに襲撃される。追い詰められるワタルであったが、罠を駆使してガーディアンの完全破壊に成功するも意識を失う。そして目が覚めるとソフィアの正体が明かされ、アムネジアの風が吹いた経緯と賭けの結果を知ったワタルは最後の審判が下る前にソフィアと別れ、ジョニーとの約束を果たすべく再び旅立った。 声の出演
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