うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ
『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』(うるせいやつら3 リメンバー・マイ・ラブ)は、1985年1月26日より東宝系で公開された、日本の長編アニメーション映画[2]。高橋留美子原作のテレビアニメ『うる星やつら』(1981年版)の劇場版アニメシリーズ第3作である。同時上映作品は『愛・旅立ち』(監督 - 舛田利雄、主演 - 中森明菜・近藤真彦)。 概要
『うる星やつら』劇場版アニメシリーズの3作目。テレビアニメ『うる星やつら』(1981年版)のチーフディレクターを押井守からバトンタッチしたやまざきかずおが監督を務めた。本作品もこれまでと同様にオリジナルストーリーで制作されたが、この作品は『うる星やつら オンリー・ユー』が「あたるを追うラム」だったことから逆に「ラムを追うあたる」をコンセプトに作られた。 作中に登場するタヌキのキャラクター「O島」(原作やテレビアニメにも登場するキャラクターだが、本作に登場する「O島」は姿は同じだが全く異なるキャラである)の由来は、高橋留美子の担当編集者「大島氏」である。また主題歌は、オープニング、エンディングテーマ共に英詞、さらにオープニングテーマはハードロック調の曲で(作曲はゴダイゴのタケカワユキヒデ)、当時としては先駆的な試みであった。 本作品の配給収入は同時上映作品と合わせて11億7000万円で[1]、1985年に公開された日本の映画の中では『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』『忍者ハットリくん+パーマン 忍者怪獣ジッポウVSミラクル卵』に続き第8位にランクイン[3]。アニメ映画のみに絞ると第2位となった[4]。 なお、実際の映像でのタイトル表記は『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラヴ』だが、JASRACや映画関連サイトでは『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』または『うる星やつら3 リメンバー・マイラブ』と表記されている[要検証 ]。 あらすじ学校図書館で、ラムは三宅しのぶから「結ばれる男女は赤い糸で結ばれている」という言い伝えを聞き、「うちもダーリンと結ばれてるっちゃ」とはしゃぐ。学校の帰り道、新設の遊園地「友引メルヘンランド」が出来た事を知ったラムは早速諸星あたるとデートへ向かう。遊園地には、妖怪や宇宙人とおぼしき者でごった返していて、メガネらラム親衛隊、藤波竜之介のそっくりさんまで現れた。一方、サクラや錯乱坊は、遊園地に漂う妖気に気が付いていたが、なぜか入園できない。 その遊園地のイベントで、あたるは手品師によってピンクのカバにされてしまい、その手品師と助手の女が姿を消してしまったため元の姿に戻れなくなる。サクラは、あたるに呪いがかけられていると告げる。その夜、犯人の手品師を発見したラムは、手品師を遊園地の鏡迷路へと追い詰めるが[注 1]、鏡迷路から亜空間に幽閉されてしまった。手品師の正体は「ルウ」と名乗る少年。あるゴミ捨て場で拾った不思議な光を放つガラス玉によって超能力を得たルウは、時空を超えて偶然見かけた幼少時代のラムに惹かれて今回の事件を起こし、ラムに自分と一緒に暮らすよう強要する。 一方現実の世界では、コタツネコから、ラムが遊園地へ男を追いかけて行ったのを見たという情報が入る。しかし遊園地を探っても手掛かりはなく、さらに遊園地にいた妖怪や宇宙人達はいなくなり、サクラ曰く、妖気を発しているのはあたるだけになっていた。 やがて、弁天やラン達の調査により、ラムの失踪とあたるがカバにされた理由が判明する。それは過去に手違いのせいでラムの誕生会に出席出来なかった「樫の木森のオババ」が、『銀河系よろず呪い事引き受け組合』に依頼してラムに呪いをかけていたせいだった。だがその呪いは、事情を知ったオババがすぐキャンセルしたはずだという。弁天達はその組合へ乗り込み、職員に事情を問いただすと、呪いは手違いでキャンセルされず長年放置され、見事なまでに昇華していたのだった。 その後、ラムのいない友引町に微妙な変化が起こり始めていた。ラムのいない地球に用はないと、ランや弁天達は各々の故郷へ帰ってしまったことで、友引町は不思議な力を失い、しのぶは怪力が出せなくなり、面堂はタコの気持ちが理解出来なくなり、メガネは旅に出てラムの思い出を消し去ろうとしていた。しばらくして元の姿に戻ったあたるは、ラムがいない事につけ込み、喜々としてガールハントを続ける。そんなどこか虚無的な生活の中、あたる達は3年に進級。ある日ガールハントをしていたあたるはコーラの缶で手を切ってしまう。その手にはまるで「赤い糸」の様に引く血があった。あたるは忘れていたラムとのやり取りの日々を思い出し、ラムの存在の大切さに気付く。そこに突然現れたラーラという女と共に、消えたラムを探すために奮起。ラムが幽閉された「メルヘンランド」に向かい亜空間へと突入する。 亜空間に突入したあたるはラムと対面することができたが、呪いの力で姿形を変えラムと引き離されてしまう。しかし、ラムはどんな姿になろうとも必死にあたるを見つけようとする。ラムはあたるとの赤い糸をたぐってあたるを見つけたが、そのあたるの指には何本もの赤い糸がついていた(あたるの左手の小指についている赤い糸は1本だけだったが)。ラムがあたるに(情けなさから)電撃を食らわせ、そのショックで呪いは消滅した。同時に「ルウ」や「ラーラ」との記憶も消失し、これまでの時間もすべてなかったことになり、あたる達は「友引メルヘンランド」開園前日に戻っていた。 登場人物→主要人物はそれぞれの項、それ以外は「うる星やつらの登場人物」を参照
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脚注注釈出典
参考文献
外部リンク |
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