1974年の映画(1974ねんのえいが)では、1974年(昭和49年)の映画分野の動向についてまとめる。
1973年の映画 - 1974年の映画 - 1975年の映画
出来事
世界
日本
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 4月1日 - 日活が売却した日活撮影所の約半分を電気通信共済会〔現・NTTグループの共済会〕側より買い戻す調停裁判で、日活側が和解案を提示。8月、共済会側から全面返還の意向表示。1977年10月、日活が32億7200万円を現金一括で支払うことで正式和解。
- 4月11日 - ゼネストに伴う交通機関のストライキ実施、劇場の営業に支障出る。
- 4月20日 - 新宿・浅草両東映名画座、日活封切り館となり、名称も新宿・浅草日活劇場に変更。
- 4月24日 - 徳間書店により大映映画設立、徳間康快が社長に就任。
- 4月27日 - 『山口組外伝 九州進攻作戦』(山下耕作監督) / 『殺人拳2』(小沢茂弘監督)封切、ロングランヒット。
- 5月
- 5月8日 - 外配協(外国映画輸入配給協会)、映団連から要請のあった外画(洋画)のテレビ放映を邦画と同じ公開後3年とする自主規制を米メジャーに伝達。
- 5月13日 - 東宝スタジオ第7ステージの特撮シーン撮影中に出火し、ステージは全焼したが、人的被害はなし。第7ステージは2003年まで欠番。
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 9月1日 - 生まれ変わった大映映画営業開始。
- 9月2日 - 東宝、映画『日本沈没』の収益から社会還元活動として、救急車(東宝号)、災害救助装備品、その他を関係庁、署に寄贈。
- 9月11日 - 前年12月より各テレビ局が実施してきた深夜放送時間制限を撤廃し、民放各社は自主放送時間を申し合せ。
- 9月21日 - 映画監督・山本嘉次郎(72歳)死去。10月1日、東宝スタジオで友人葬。
- 10月
- 11月
- 11月1日 - 松竹、外配協(外国映画輸入配給協会)に加盟。
- 11月6日 - ユニバーサル映画『大地震』(マーク・ロブソン監督)、東京・有楽座で「センサラウンド方式」(映写とともに場内に振動が起こる)のテスト上映を実施し、大反響となる。
- 11月14日 - 元日活社長・堀久作(74歳)死去。
- 11月26日 - 東映、『あゝ決戦航空隊』の共通利用券に関して山口組との癒着を問われ、商品券取締法違反で兵庫県警察による捜索を受ける。27日、岡田茂社長が記者会見を行い、共通利用券問題に関する統一見解と「山口組三代目」シリーズの製作中止を発表。
- 12月
日本の映画興行
- 入場料金(大人)
- 950円
- 映画館・映画別
- 902円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[27] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[28]
- 入場者数 1億8574万人[29]
- 興行収入 1171億700万円[29]
- 年間配給収入の出典: 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月、48頁。
- 上記以外の出典:「1974年度日本映画/外国映画業界総決算」『キネマ旬報』1975年(昭和50年)2月下旬号、キネマ旬報社、1975年、104 - 117頁。
各国ランキング
日本配給収入ランキング
- 併映作に関する出典:「1974年度日本映画/外国映画業界総決算」『キネマ旬報』1975年(昭和50年)2月下旬号、キネマ旬報社、1975年、108頁。
- 上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、322頁。ISBN 978-4873767550。
- 併映作に関する出典:「1974年度日本映画/外国映画業界総決算」『キネマ旬報』1975年(昭和50年)2月下旬号、キネマ旬報社、1975年、108頁。
- 上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、322頁。ISBN 978-4873767550。
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、322頁。ISBN 978-4873767550。
北米興行収入ランキング
1974年北米興行収入トップ10
順位 |
題名 |
スタジオ |
興行収入
|
出典
|
1.
|
ブレージングサドル
|
ワーナー・ブラザース
|
$119,500,000
|
[39]
|
2.
|
タワーリング・インフェルノ
|
20世紀フォックス ワーナー・ブラザース
|
$116,000,000
|
[40]
|
3.
|
ザ・トライアル・オブ・ビリー・ジャック
|
ワーナー・ブラザース
|
$89,000,000
|
[41]
|
4.
|
ヤング・フランケンシュタイン
|
20世紀フォックス
|
$86,273,333
|
[42]
|
5.
|
大地震
|
ユニバーサル映画
|
$79,666,653
|
[43]
|
6.
|
ゴッドファーザー PART II
|
パラマウント映画
|
$47,542,841
|
[44]
|
7.
|
エアポート'75
|
ユニバーサル映画
|
$47,285,152
|
[45]
|
8.
|
The Life and Times of Grizzly Adams(英語版)
|
Sunn Classic Pictures(英語版)
|
$45,411,063
|
[46]
|
9.
|
ロンゲスト・ヤード
|
パラマウント映画
|
$43,008,075
|
[47]
|
10.
|
ベンジー
|
Mulberry Square Releasing
|
$39,552,000
|
[48]
|
日本公開映画
1974年の日本公開映画を参照。
受賞
誕生
死去
脚注
注釈
- ^ 〔引用者註〕『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集』では1976年となっているが、ロバート・レッドフォードが初めてマネー・メイキング・スターのトップとなった1974年に修正した。
- ^ 〔引用者註〕1976年4月公開の『エデンの海』の相手役だけは三浦ではなく南條豊。
- ^ 〔引用者註〕引用者が前年の年間配給収入から手計算で求めた。
- ^ 春日太一著『あかんやつら』では、高倉健版の『ゴルゴ13』は不入りで終了したとなっている[33]。
- ^ a b 『日本沈没』は公開途中から『グアム島珍道中』との2本立てから単独の1本立て興行に変更された[36]。
出典
参考文献
外部リンク
|
---|
1880年代 | |
---|
1890年代 | |
---|
1900年代 | |
---|
10年代 | |
---|
20年代 | |
---|
30年代 | |
---|
40年代 | |
---|
50年代 | |
---|
60年代 | |
---|
70年代 | |
---|
80年代 | |
---|
90年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
10年代 | |
---|
20年代 | |
---|