アンディ・プリオール (BMW)、イヴァン・ミュラー (SEAT)、ヨルグ・ミューラー (BMW)、クリチバで。
2007年の世界ツーリングカー選手権は、2007年3月11日にブラジルのクリチバで開幕し、11月18日にマカオ市街で開催される最終戦マカオまで、全11ラウンド・全22戦で争われた。
今シーズンからローリングスタートが導入された。また、併催イベントとして、インターナショナル・フォーミュラ・マスター(IFM)が開催されるようになった。
インディペンデントクラスのチームにもBMW 320si、セアト・レオンが供給されるようになったため、BMW 320i、セアト・トレド・クプラ、アルファロメオ156GTAといった車両が姿を消した。
ウェイトハンデについては、駆動方式がFR(フロントエンジン・リアドライブ方式)という優位性を持つBMW 320siについて、FF(フロントエンジン・フロントドライブ方式)である他の車種より15kg重くするという規定が提案されていたが、導入は見送られていた。
タイヤは前年に引き続き横浜ゴムがADVANブランドで全チームに供給した。
2007年の参戦チーム・ドライバー
イヴァン・ミュラーがシリーズランキング2位となった。
ジェームズ・トンプソンが3位となった。
チーム
|
車両
|
車番
|
ドライバー
|
クラス
|
出場ラウンド
|
BMWチーム・UK
|
BMW 320si
|
1
|
アンディ・プリオール
|
|
全戦
|
14
|
フレドリック・エグブロム
|
|
7, 10-11
|
BMWチーム・ジャーマニー
|
BMW 320si
|
2
|
ヨルグ・ミューラー
|
|
全戦
|
3
|
アウグスト・ファルフス
|
|
全戦
|
BMWチーム・イタリア/スペイン
|
BMW 320si
|
4
|
アレッサンドロ・ザナルディ
|
|
全戦
|
5
|
フェリックス・ポルテイロ
|
|
全戦
|
シボレー
|
シボレー・ラセッティ
|
6
|
ロバート・ハフ
|
|
全戦
|
7
|
ニコラ・ラリーニ
|
|
全戦
|
8
|
アラン・メニュ
|
|
全戦
|
88
|
リカルド・リデル
|
|
7
|
セアト・スポーツ
|
セアト・レオン
|
9
|
ジョルディ・ジェネ
|
|
1-6
|
10
|
ミチェル・ジョルディン
|
|
1-10
|
11
|
ガブリエル・タルキーニ
|
|
1-9
|
12
|
イヴァン・ミュラー
|
|
1-6
|
18
|
ティアゴ・モンテイロ
|
|
2-11
|
38
|
オスカル・ノゲス
|
|
10
|
40
|
ペーター・テルティング
|
|
8
|
88
|
リカルド・リデル
|
|
11
|
セアト・レオン TDI
|
9
|
ジョルディ・ジェネ
|
|
7-11
|
11
|
ガブリエル・タルキーニ
|
|
10-11
|
12
|
イヴァン・ミュラー
|
|
7-11
|
N・テクノロジー
|
アルファロメオ・156
|
15
|
ジェームス・トンプソン
|
|
全戦
|
16
|
オリビエ・ティエルマン
|
|
1-10
|
66
|
アンドレ・クート
|
|
11
|
ホンダ・ディーラーチーム・スウェーデン
|
ホンダ・アコード Euro R
|
17
|
トーマス・エングストローム
|
I
|
10
|
セアト・スポーツ・イタリア
|
セアト・レオン
|
19
|
ロベルト・コルチアゴ
|
I
|
2-3, 6-10
|
34
|
マッシミリアーノ・ペダラ
|
I
|
3, 5, 8-9
|
GRアジア
|
セアト・レオン
|
20
|
トム・コロネル
|
|
全戦
|
21
|
エメット・オブライエン
|
I
|
1-6
|
22
|
マウリシオ・チェレソリ
|
I
|
3-11
|
35
|
ティムル・サドレディノフ
|
I
|
8
|
45
|
セルゲイ・クルイロフ
|
I
|
9
|
エクサゴン・エンジニアリング
|
セアト・レオン
|
23
|
ピエール=イヴェス・コルタル
|
I
|
1-9, 11
|
24
|
アンソニー・ベルトワーズ
|
I
|
4
|
77
|
ルイス・ペドロ・マガリャエス
|
I
|
6
|
チーム・アビバ チームRAC/アビバ
|
BMW 320si
|
25
|
ダンカン・ユイスマン
|
|
11
|
27
|
コリン・ターキントン
|
*
|
9, 11
|
ヴィヒャーズ=スポーツ
|
BMW 320si
|
26
|
ステファノ・ディアステ
|
I
|
全戦
|
エルグ・モータースポーツ
|
BMW 320si
|
28
|
カール・ローゼンブラッド
|
I
|
7, 10
|
スクーデリア・プロチーム・モータースポーツ
|
BMW 320si
|
30
|
ルカ・ランゴーニ
|
I
|
全戦
|
31
|
セルジオ・ヘルナンデス
|
I
|
1, 3-4, 6-11
|
32
|
ダヴィデ・ロダ
|
I
|
5
|
レーシング・オブ・ベルギー
|
アルファロメオ・156
|
33
|
ミゲル・フレイタス
|
I
|
2-6, 10-11
|
マウラー・モータースポーツ
|
シボレー・ラセッティ
|
36
|
マリーア・デ・ヴィロタ
|
I
|
3
|
TFS-ヤコ・レーシング
|
トヨタ・カローラ T-Sport
|
37
|
フィリップ・ガイペル
|
*
|
3
|
エングストラー・モータースポーツ
|
BMW 320i
|
43
|
フランツ・エングストラー
|
I
|
11
|
44
|
アンドレイ・ロマノフ
|
I
|
11
|
46
|
デヴィッド・ルイ
|
*
|
11
|
ロシアン・ベアーズ・モータースポーツ
|
BMW 320i
|
50
|
レフ・フリードマン
|
I
|
2-3
|
51
|
エフゲニー・ツェレノフ
|
I
|
2
|
52
|
ビクトル・シャポヴァーロフ
|
I
|
2-3
|
ゴールデン・モーターズ
|
ホンダ・アコード Euro R
|
54
|
アレクサンダー・ルボフ
|
I
|
7
|
55
|
アンドレイ・スメットスキー
|
I
|
7
|
ポールスター・レーシング
|
ボルボ・S60 Flexifuel
|
60
|
ロバート・ダールグレン
|
*
|
7
|
アオズ・レーシングチーム
|
BMW 320i
|
62
|
アオ・チー・ホン
|
I
|
11
|
アブトドム・レーシング
|
BMW 320i
|
63
|
ヘンリー・リー・ジュニア
|
I
|
11
|
|
アイコン
|
クラス
|
I
|
インディペンデント選手権
|
*
|
ポイントランキングに加算されず
|
|
開催スケジュール
開幕戦クリチバでザントフォールトでの開催をPRするコロネル車
暫定カレンダーは2007年1月15日に発表された[2][3]。当初のカレンダーでは前年、前々年に引き続きメキシコのプエブラ・サーキットでの開催が4月15日開催の第2戦として予定されていたが、2006年10月26日時点で付帯条件として示されたサーキットの安全性に関する改修要件を期限の12月31日までにサーキット側が満たすことができなかったため、プエブラは2007年については開催権を失い、代替として第2戦はオランダのザントフォールト・サーキットにおいて5月6日に開催されることとなった。プエブラでの開催については、FIAが求めている安全性に関する基準を満たすことを条件に、2008年開催の目を残したものとなっている。[4]
過去2年に渡り開催してきたトルコのイスタンブールサーキットは、2007年シーズンにおいても7月29日開催の第7戦として暫定カレンダーに開催予定を留めていたが、2007年2月末にスウェーデンのアンデルストープ・サーキット(アンデルストープ)に開催地が変更となった[5]。北欧においてFIA主催の世界選手権レースが開催されることは、ラリーである世界ラリー選手権を除けば、同サーキットで開催された1978年のF1・スウェーデンGP以来29年振りのこととなる。なお、この変更について、理由は明らかにされていない。
過去2年、開幕戦は4月初めに行われていたが、日程が早まり3月初めの開幕となった。
前年度は7月に開催されていたブラジルでのレースが開幕戦に回り、ヨーロッパラウンドの後にマカオで最終戦を行う形へと変更された。それに伴い、過去2年に渡って開幕戦が開催されてきたモンツァ・サーキット(イタリア)はヨーロッパラウンド最終戦となり、従来ヨーロッパラウンド最終戦だったバレンシア・サーキット(スペイン)はヨーロッパラウンドの序盤に組み込まれた。ヨーロッパラウンドのその他のレースについても、日程の調整が行われた。
全10戦から全11戦になったことに伴い開催地が1つ増えポルトガルが加わったほか、前年の開催地の内3ヶ所が変更され、開催国としてはメキシコ、トルコが外れ、その代わりとしてオランダ、スウェーデンが加わった。
フランスの開催地はマニクールからポーに変更された。新たな開催国としては、ポルトガル(ポルト市街地コース)がカレンダーに加わった。ポルト市街地コースでの開催は、1960年にF1のポルトガルGPが開催されて以来、実に47年振りの世界選手権レース開催となった。
前年度からの変更により市街地コースが2つ増えたため、前年以前から最終戦としてカレンダーに組み込まれているマカオ市街地コースを含め、2007年度の選手権は年間に計3戦(6レース)が市街地コースで開催された。
結果とランキング
レース結果
ドライバーズランキング
- 各レースの完走者上位から10点-8点-6点-5点-4点-3点-2点-1点という形で、上位8人にポイントが与えられる。同ポイントの場合はデッドヒート制により順位が決まる。無得点のドライバーは公式ランキングに認定されない[6]。
* フィリップ・ガイペル、ロバート・ダールグレン、コリン・ターキントン、デヴィッド・ルイはランキングに関係しない。したがって、スウェーデンの第2レース、イギリスの第1、第2レース、マカオの第2レースの9位完走者がポイントを獲得した。
マニファクチャラー
参照
外部リンク
- FIA World Touring Car Championship official website: Archives