BMTブロードウェイ線 (BMT Broadway Line)はニューヨーク市 ・マンハッタン を走るニューヨーク市地下鉄 の路線である。大型車両を使用するBディビジョン に属する。2019年の時点で、急行線でN系統 ・Q系統 、緩行線でR系統 ・W系統 が運行されており、ラインカラー はいずれも黄色である。この路線はしばしば "N and R "と呼ばれる[ 2] [ 3] が、これはマンハッタン橋 が架け替えのため長期に渡って閉鎖されていた際に、この2系統だけが運行されていたことに由来している。ブロードウェイ線はブルックリン・ラピッド・トランジット(後のブルックリン・マンハッタン・トランジット )がミッドタウン にアクセスするために建設された。
路線名はビージー・ストリート (英語版 ) から7番街 (タイムズスクエア )にかけてブロードウェイ の地下を通ることにちなんでいる。また、ロウアー・マンハッタン のビージー・ストリート、ホワイトホール・ストリート 、 トリニティ・プレイスおよびチャーチ・ストリート と、ミッドタウンの7番街、59丁目 、60丁目 も通っている。緩行線はイースト川 をくぐる2本のトンネル(ブルックリン区 にありBMT4番街線 に向かうモンタギュー・ストリート・トンネル と、クイーンズ区 にありBMTアストリア線 に入る60丁目トンネル および60丁目トンネル連絡線 )の全長に渡って延びている。急行線はキャナル・ストリート (マンハッタン) から57丁目 の間を走っており、キャナル・ストリートで分岐してマンハッタン橋を渡りBMT4番街線 に入るルートと、57丁目から北東に進み、セントラル・パーク の下を通ってBMT63丁目線 に入るルートがある(これまでは利用されていなかったが、IND2番街線 で接続することが計画されている)。ブロードウェイ線は、1967年にBMTブライトン線 とBMTウェストエンド線 の大部分の列車がクリスティー・ストリート連絡線 を経由してIND6番街線 に移されたときまで、ブルックリンを走るBMTの路線の中で唯一デランシー・ストリートより北側からマンハッタンを抜ける出口であった。
路線概況
BMTブロードウェイ線の路線図。
1903年当時のBMTブロードウェイ線路線図。
以下のサービスはブロードウェイ線を走行しており[ 4] 黄色で表示される。
BMTブロードウェイ線はクイーンズ の60丁目トンネル から始まる。複線 で60丁目(5番街東側)と59丁目(5番街西側)の地下を通過し、この区間にはレキシントン・アベニュー/59丁目駅 と5番街-59丁目駅 がある。その後南へ向かうと7番街 に入り57丁目-7番街駅 に到着する。ここまでの区間はBMTアストリア線 からのN系統 とW系統 、INDクイーンズ・ブールバード線 からのR系統 が運行している[ 5] 。
57丁目-7番街駅からはN系統とR系統、Q系統 が通過してくる63丁目線 からの2線が合流、急行線となって複々線 となる。
ブロードウェイ線は7番街とブロードウェイ の交差点まで複々線で進み、キャナル・ストリート駅 に近づくとマンハッタン橋線が分岐し下層階 へと降りる[ 5] 。
キャナル・ストリート駅を出ると急行線は下層階へと降り、次のシティ・ホール駅 の下層階で終わる。この線路は留置線などとしての使用のみで旅客列車 の運行は無い。その後、緩行線は複線でサウス・フェリー-ホワイトホール・ストリート駅 へと南に向かう。サウス・フェリー-ホワイトホール・ストリート駅は2面3線の駅で中央の線路はW系統と深夜帯のN系統の終点として使用されている。また、モンタギュー・ストリート・トンネル の南に建設される予定であったブルックリン のアトランティック・アベニューに接続するトンネル方面への延伸するための空間がある[ 6] 。なお、このトンネルはロウアー・マンハッタン-ジャマイカ/JFK・トランスポーテーション・プロジェクト の一環としてニューヨーク交通博物館内コート・ストリート駅 への接続に使用する計画が提出されている[ 7] [ 8] 。
その後N系統とR系統の走行する線路は東へ進路を変え、BMTナッソー・ストリート線 との分岐点(定期列車の通過無し)を通り過ぎ、モンタギュー・ストリート・トンネルでイースト川 を潜りブルックリンに入る[ 5] 。
駅一覧
凡例
終日停車
深夜を除き終日停車
深夜のみ停車
深夜・週末のみ停車
平日のみ停車
ラッシュ時のみ停車
ラッシュ時の混雑方向のみ停車
時間帯詳細
脚注
^ MTA. “Average weekday subway ridership ”. 2014年4月2日閲覧。
^ Randy Kennedy, New York Times , Honoring the Champions , October 31, 2000, section B, page 10: "And the only reason she was standing in the middle of Broadway was that she was below it.
^ Susan Saulny, New York Times , In Subway Changes, W Follows V, but for Riders It's Not So Simple , section B, page 1: "The Q, N, R and W trains would all run on N and R tracks in Manhattan."
^ “Subway Service Guide, September 2014 ” (PDF). Metropolitan Transportation Authority (2014年9月). 2014年9月24日閲覧。
^ a b c “Tracks of the New York City Subway ”. Tracks of the New York City Subway . 2015年10月9日閲覧。
^ Senate, New York (State) Legislature (January 1, 1916) (英語). Documents of the Senate of the State of New York . E. Croswell. https://books.google.com/books?id=XEA8AQAAMAAJ
^ Community Consulting Services, Inc. in association with George Haikalis, Transportation Consultant, “Better Transit for Brooklyn: A Proposal for a Brooklyn Transit Agenda ” (英語). 2007年7月1日時点のオリジナル よりアーカイブ。2019年1月2日閲覧。 (2.46 MB) , revised April 2003, page 49
^ Regional Rail Working Group, “East River Tunnel ”. 2018年1月13日閲覧。 (687 KB) , page 4 (includes a map)
^ a b c d e (英語) Legislative Documents . J.B. Lyon Company. (January 1, 1920). https://books.google.com/books?id=AINOAQAAMAAJ&pg=PA130
^ a b ニューヨーク・タイムズ , Subway to Open Two New Stations , August 31, 1919, page 25
^ a b “BROADWAY END OF SUBWAY OPENED; First Passenger Train Sent at Midnight Over Route from Times Square to 57th St. EARLIER SPECIAL TRIP Party of Officials and Citizen Delegations Taken Over New Tracksand to Coney Island.” . ニューヨーク・タイムズ . (1919年7月10日). https://query.nytimes.com/mem/archive-free/pdf?res=9E04E3DD123FE432A25753C1A9619C946896D6CF 2016年11月5日閲覧。
^ a b c d e f g h i j k “OPEN NEW SUBWAY TO TIMES SQUARE; Brooklyn Directly Connected with Wholesale and Shopping Districts of New York. NICKEL ZONE IS EXTENDED First Train in Broadway Tube Makes Run from Rector Street in 17 Minutes. COST ABOUT $20,000,000 Rapid Transit from Downtown to Hotel and Theatre Sections Expected to Affect Surface Lines. Increases Five-Cent Zone. First Trip to Times Square. Benefits to Brooklyn.” . ニューヨーク・タイムズ . (1918年1月6日). https://query.nytimes.com/mem/archive-free/pdf?res=9A0DE1DD133FE433A25755C0A9679C946996D6CF 2016年11月5日閲覧。
^ “OPEN FIRST SECTION OF BROADWAY LINE; Train Carrying 1,000 Passengers Runs from Fourteenth Street to Coney Island.REGULAR SERVICE BEGINSNew Road Is Expected to Relieve Old System of 15,000 PersonsDaily in Rush Hours. Service Commissioners Jubliant. Schedule Not Fully Arranged.” . ニューヨーク・タイムズ . (1917年9月5日). ISSN 0362-4331 . https://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=990CE3DA103BE03ABC4D53DFBF66838C609EDE&legacy=true 2016年11月5日閲覧。
外部リンク
Aディビジョン
IRT
マンハッタン/ クイーンズ ブロンクス ブルックリン 廃止
Bディビジョン
BMT
IND
マンハッタン/ブロンクス ブルックリン/ クイーンズ 廃止
BMT/IND
ディビジョン間連絡路線
その他
この一覧はニューヨーク市地下鉄の物理的な路線を示しており、この路線網の上に系統 が運行されている。 名前の隣にラインカラーが示されている路線は幹線であり、各系統を示すマークの色はこの幹線のラインカラーになっている、 ただしシャトルについてはダークグレーである
運転系統
廃止系統
資本プロジェクト 部門 一覧 関連項目